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って、いつの話や!?
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昨日、お友だちのLちゃんのお誕生会を口実に、餃子屋さんで一杯
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そのとき、RSさんから「ほい」ともらったのが、
“『るろうに剣心』実写映画化記念”の折りたたみチラシ。
本屋さんで配ってるのかな?
登場人物の紹介とともに、裏面にはコミックの初回の縮小版。
それで英陸は「あ~、いい加減映画の感想をブログに書かねば~
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という思いを新たにしたのでした。
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佐藤健くんを深く愛するRSさんに連れられて、ン~年ぶりに映画館で映画鑑賞。
思えば映画館で金払って観たのは、
熊本でヴィック=チョウ週間やってて、『闘茶』と『僕蝶』見て以来じゃないかな?
(ブログ内で検索して確認したところ、2009年2月だったわ。
と、いうことは3年半ぶりの映画館!!??)
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きゃあ、楊哥~
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さて、RSさんの「健くん愛」はハンパではなく、
実は『るろうに剣心』の実写化がまったく巷に知られることなく、
ひょっとしたら関係者も検討していなかったころに、
「健くんに演じてほしい」と、ご自身のブログにこの緋村剣心役を挙げておられたのでございます。
「先見の明」とはこのこと。
漫画『るろうに剣心』の大ファンでもあったRSさんは、
このプロジェクトが発表になったときは、狂喜乱舞
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独自に、映画キャンペーンを地道に繰り広げてこられましたです。
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※映画『るろうに剣心』テーマ記事、実に217編を数えます~~(2012年10月13日現在)
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「この後、何回見れるかな~」と、おっしゃるツワモノ。
ああ、英陸も見習わなければ。
最近、めっきり仔仔を盛り立てることを、怠っている…
反省…
さてさて、ほとんど予備知識ナシに見に行った英陸は、
前半、激しい殺戮シーン、凄まじく飛び散る血飛沫に恐れおののき、
何の話やら、ストーリーがまったくわかりませんでした。
(お友だちのJくんも言ってましたが、
せめて小学生以下は観ちゃいけない指定を付けといたほうが、いいのでは…
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健くん演じる剣心が、江戸幕末「人斬り抜刀斎」と恐れられた暗殺者であったこと。
明治になって流浪人となり、ひっそりと生きている静かな青年であることは知ってました。
でも、それで剣心が何をどうしてどうなっていく話なのかは、全然知らなかったの。
だもんで、
元新選組の斎藤一は、敵なのか味方なのか?
武井咲演じる薫って、バタバタしてるけど、何?足手まとい?
蒼井優は必要なの?
山県有朋がいい人過ぎる!等々…
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後半になって、ようやく香川照之さん演じる武田観柳なる人物が悪徳商人で、
剣心がそいつを倒す話なのだ、ということがわかりました。
(英陸には、香川さんが悪人に見えなくて…)
もともとアクションがすごい、ということで評判だったわけでして、
確かに健くん、すごい!がんばってる!
先に見に行ってたLちゃんは、「どこがCGなの?」と言ってたくらい。
「CGはいっさいなし!!」と、RSさんはキッパリ!
RSさんのレクチャーによりますと、健くんのアクションのスピードにカメラさんがついていけず、
「速い、速い!!」と、焦りまくっていらっしゃったとか(メイキング映像より
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アクションものとして見れば、
左之助(青木崇高さん)とともに、観柳の屋敷に殴り込みをかけるシーンは、
「荒野のガンマン」っぽくて、わくわくしたわ。
青木さんは、『平清盛』で弁慶役をしていることもあって、
剣心と出会うシーンは「
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その後は、剣心が牛若丸に見えたよ。
この2人のコンビは、なかなかよろしいんじゃございませんか?
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お陰で、内容や背景が、だいぶわかった。
左之助って、“偽官軍”として弾劾された赤報隊のメンバーだったのね。
だから明治政府には恨みを持ってる。
斎藤一も、なぜ敵であった政府の下で警官をやっているかといえば、
幕府を滅ぼした政府の行く末を見とどけ、
過ちがあれば、即刻閣僚たちを斬って捨てるべく、新政府を見張ってるのですってね。
剣心にとっても、自分は何のために人を斬ってきたのか…
頬にだけではなく、心に大きな傷を負っている…
そうまでして築いた新しい世の中が、人々を不幸にするものであってはならない…
ならば、明治日本を戦争に駆り立て、民衆運動を弾圧した山県有朋は、共通の敵になるはず。
「
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と、勝手に続きを決めてきましたばい
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RSさんとこのご家族Kちゃんは、とにかく『るろ剣』原作の大ファン。
後日映画を見に行って、なかなか辛口の評価をなさっていたようです。
多くのエピソードを入れ込みすぎて、消化不良になった。
おかげで、登場人物の心理描写や背景を描くことがおろそかになっている、とお怒り。
特に、NHK『龍馬伝』の監督であった大友啓史氏に対して…
「もし、岩崎弥太郎が間違った方向の商人になったら…
もし岡田以蔵が生きていたら…」という仮定が、映画制作の隠れテーマだったらしいですね。
Kちゃんは、「自分のテーマを『るろ剣』を使ってやらないでほしい!!」
なるほど…
Kちゃんには悪いけど、原作をまったく知らず、『龍馬伝』を欠かさず見ていた英陸としては、
この隠れテーマ、非常におもしろいと思います。
うむうむ…
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異様な風体のゴツイやつらが、わじゃわじゃ暴れてる中で、
最初は何をどう見ていいかわからなかった英陸ですが、
剣心登場の瞬間…「ほう、健くん可愛い…
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まさに、漫画から抜け出してきたとは、このこと。
テレビで見るときは、目が大きすぎて、邪魔になるくらいなのよね。
顔から目がはみだしそう…
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でも、映画だといい具合なのよ。
まあ、感動する系の作品ではございませんのでね。
活劇として、なかなかおもしろうございました。
剣心&左之助コンビは好感が持てたし、斎藤一との関係も、バランスがいい。
続編があっても、いいかな?と思えます。
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ただし、「薫はいらない…
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蒼井優もいらないね。
だって、健くんが、一番可愛いもん。
可愛い子は、一人で十分でしょ。
健くんは、決して英陸の好みではありませんが、非常に美しいのは客観的事実ですね。
映画見てて面白かったのは、登場人物全員が剣心にピタッとくっついていくこと。
原作では、剣心は「人間磁石」と言われているそうですね。
女性たちが引き寄せられる。
でもね、映画の健・剣心には、女性も子どもも、オジサンも、
味方も敵も、ピタッ、ピタッってくっつていくの。
脚本にそう書いてあるとか、そういう演出、とかではなく、ごく自然にピタッっていく感じ
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そういえば、終盤、観柳が剣心を目の前にして、「謝れ」という場面。
なぜか「脱げ」って言うのよね。
剣心は慌てず「おろ」って感じで、腰紐に手をかけるんで
「まあ、本当に脱ぐのかしら
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あれって、香川さんのアドリブだったのですってね。
でも、なぜか英陸は、「観柳は絶対“脱げ”っていうに違いない」と、思ったの。
やっぱり、これも自然な流れだったのね。
観柳は(もしくは香川さんが)、脱がせたかったのよね、健・剣心を…
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健くんは可愛かった
健くんは、映画のヒーローであり、そしてヒロインであったのでした。
以上!
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あの~RSさんはすでにご存知かもしれませんが、
若手の社会学者、古市憲寿氏の著書
「絶望の国の幸福な若者たち」(講談社)に、
古市氏と佐藤健くんの対談が収録されていますよ。
もっともこの著作自体は、中年のオバサンから見ると
「なんか、違うんじゃないの、若者よ~」って感じでしたけど。
で、「脱がせる」で思い出したんだけど、夏にサントリーの「ほろよいフェス」ってネット中継があったときに、CMクリエイターの箭内道彦さんが何かの拍子に健くんの浴衣の胸をちょっとはだけさせたのね。そしたらツイッターで「箭内さん、グッジョブ!!」っていう嵐のような書き込みが(^^)!それ見た箭内さん、「みんながこんなに喜ぶならもっと脱がせようか」って健くんの浴衣に手をかけて…って場面がありました。おじさんたちみんな、健くん見ると脱がせたくなるのかしら。
あ、その本、タイトルだけは知ってる。
ふ~ん、健くんの対談が載ってるんだ。
じゃ、読んでみようかな、そこだけ…
うん。薫さんはいてもいいと思うの。邪魔したり、人質になったりしなければ。
剣心の住むところ、確保しなきゃいけないしね。
だから道場にいてください
次回作では、剣心の行水シーンとかあるかも?!