可不可以? 又は 最甜蜜的負担

F4と内田篤人を愛でつつ、直観の趣くまま好き勝手に語ってます。
不好意思!

『赤めだか』(思い出したので追記)

2015年12月29日 | ドラマ
ほっこり じんわり…


 いいドラマはいい

昨日放送…TBS年末ドラマスペシャル『赤めだか』見ました。

 番組サイト

ドラマのTBS…すっかり自信を回復したみたいですね。
佳作、傑作、秀作がゾクゾク
『下町ロケット』の最終回の時は、これでもか、これでもかと煽ってきて、ちっとウザかったけど…

昔のTBSのロゴ、懐かしい~~

高座の雰囲気がいいですね

 原作がもちろんよいのでしょうが、脚本も演出も、とてもシャレていたのではないかしら。
スタッフ&キャスト、皆が思いを込めて作った作品だというのがよくわかる
出演者はとても豪華なんだけど、キャスティングが粋
勘九郎役を、息子の勘九郎さんに…圓楽さんの役を弟子の圓楽さんに…
途中で弟子を辞めて、たけしさんに弟子入りしたダンカンさんがチョイ役で顔を出したり…
リリー・フランキーさんは、イヤな評論家役…本当に憎たらしかったわ~~

 弟子たちは、それぞれ味があって秀逸。
頭脳派の志の輔さんは、タイプは違うけど、香川照之さんが演じていて、頼りになった。
濱田岳(志らく役)はしゃべりがうまいし、宮川大輔さんは無骨なタイプの兄弟子(関西)を好演。

ダメダメ談々役の北村有起哉さんは、ダメなやつなんだけど、憎めなかったですね。
そして主人公談春は二宮君…やっぱうまいね。
噺家の役をこれだけこなせるなんて!
一生懸命なんだけど、どこかすねてて、クールなようでけっこう熱くて…
映画『母と暮らせば』でも大学生役でしたが、今回もほぼそのくらいの年齢役。
実年齢は32歳なんだよね …ニノは永遠の大学生か

 でもやっぱり圧巻はたけしさん…もう、名優としか言いようがない…けど…
たけしさんの談志さん…似てない…
たけしさん本人が、談志さんの弟子だったし、懇意だったから、似せようと思えば似せられただろうに、そうはしなかった…
立川談志役の、あくまでビートたけしが演じる「談志」だった…
それがとても味があって、説得力があった…
凄味の中に軽みを感じさせて…
何となく、晩年の勝新太郎を思い出したな…
そんで、当たり前なのかもしれないけど、たけしさん、噺がうまい!
着物で高座に上がった姿が、美しかった

弟子4人を二ツ目に昇進させた披露会…最後の挨拶がよかったよね…
英陸は思わずほろりときましたよ
ほんでもって、「落語っていいなあ~~」って思っちまった…
英陸もなんか一つ覚えて、はなせるようになろうかな~~~

  がんばれ!? 英陸!!  


            

 お風呂に入ってる間に、思い出したので追記します。
これを書かなきゃ、『赤めだか』の感想文としては落第
書かなきゃいけなかったこと…それは、たけし談志の「敗者へのまなざしの温かさ」。
敗者への「やさしさ」じゃないのよね…まなざしが「温かい」
敗者を甘やかすようなことはしないけど、見捨てることはないの。

その意味で、廃業してしまった談春の兄弟子ダンボールの存在は大事…
師匠は、ダンボールが辞めたって聞いて、
「そうか…あいつ、おもしろいもん持ってたのにな」って残念がった…
でも、人にはそれぞれの「事情ってもんがある」から、引き留めるようなことはしない。
ダンカンさんが自分のところを離れて、たけしさんのところに行ったのだって、
ある意味立川流についていけなかったわけだから…
お酒と名刺をつけて、ちゃんと送り出してあげた。

もともと落語を寄席に聞きに来る人たちは、仕事を失ったり、失恋したり…
人生に何らかの失敗をした人たち…
落語の登場人物だってそう…酒で失敗したり、お金を失くしてしまったり、
そんな人たちが主人公。
落語の世界観に改めて気づかされたな…

それにしても…
芸人の世界は大変です

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