可不可以? 又は 最甜蜜的負担

F4と内田篤人を愛でつつ、直観の趣くまま好き勝手に語ってます。
不好意思!

なんじゃ、但馬は生きておったのか…

2017年09月03日 | ドラマ
『おんな城主直虎』第35回「蘇りしものたち」


 「嫌われ政次の一生」の衝撃から2週間…

先週は誰よりも「政次ロス」になり、記憶障害を起こした次郎さんが哀れでしたが…

さもありなん…
あの政次(高橋一生くん)の最期は、大河史上でも稀に見る壮絶なシーンとなりました…
「但馬に引導を渡さねば…」と次郎法師(柴咲コウさん)は確かに言ってたけど、
まさか…まさか…自らの手で…
英陸は思わず、「何?!何するだ~~森下さんよ、何させるんだ~~~
と、叫んでおりましたよ…
あ、森下さんというのは、脚本の森下桂子さんのことね

あの場面は、「究極のラブシーン」とも言われておりますが…

「地獄に落ちろ!小野但馬ぁ!!」

英陸はこの言葉を思い出すたび、涙が出てくる…

あのとき、次郎さんの尼頭巾に、小さな血のシミがつくのだけれど、
あれは本当に但馬の血が飛んだのかな?
それとも演出として、わざとつけたものなのだろうか??
ずっと気になってる…
偶然だったとしたら、あまりに絶妙な血の跡…
奇跡的なシーンでしたね…



 このドラマが始まるまで、地元以外で名を知る人もいなかったであろう小野但馬守政次…
今は、処刑されたといわれる場所に立つ供養塔に、多くの人が訪れているとか…
井伊の隠し里の人々も、現在の人の心にも、但馬は生き続けておるのでございます…


にゃんけいさん、可愛い
一生さんも穏やかないい顔してますが、きれいになりましたよね、次郎さん…というか、直虎さん
最初のころは、ちょっと柴咲コウさん、無理してるな~って感じもあった…
とてもきれいな人なのに、あまり途中まで美しくなかったんだよね…
でもね、この回…
政次が死ぬ覚悟であることを知って、何が何でも囚われている牢から助け出す!
と次郎さんが飛び出そうとしたとき…頭(龍雲丸:柳楽優弥くん)が、がしっとつかんで止めます。
そして言ったこと…
「あいつにとって、井伊ってのは、あんたのことなんだよ!あいつはあんたを守りたいんだ!!」
この言葉を聞いてハッとしたとき…あの時の次郎さんはホントにきれいだった…
こっちもハッとしたわさ…

そして…皆死んでゆく…

相関図は、死んだ役の写真がモノトーンに変わります。
今は政次さんも…

今日は、戦の虚しさを語る場面が多かったですね。

「勝つとは何なのだろう…」

次郎が龍雲丸に問いかけます。
一旦勝ったと思っても、まだ声も変わらぬ年の子が駆り出される…

徳川家康は「戦に飽きました」と和睦を結び、
今川氏真は「戦などせず、大将どうしが蹴鞠で決着をつければよいのに」と夢を語る…

銭の犬を自称する方久は坊主姿となり、
「もう戦道具は売りませぬ。同じくらいもうかり、人の助けとなる薬を売ります」と宣言した…

ホントに…戦なんてコリゴリ…
なのに、この21世紀になっても争いは絶えない…
人を恐怖に陥れる兵器をもてあそび、強さを錯覚して英雄気取りのバカ者どもめ~~


坊さんたちが好き

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政次ロス (ごんふく)
2017-09-05 20:55:44
あの磔のシーン、直虎が槍をうばって向かって行ったとき、てっきり、政次の前に立ちふさがって、
「殺すでないっ!」と叫ぶのか・・・と思ってました。

しかし森下佳子さんの脚本は、わたしの浅薄な想像力をはるかに超えてました。
なんと自らの手で、政次の胸を刺し貫くとは!

これ以上ない究極のラブシーンでしたね。
わたしテレビの前で、文字通り息をのみましたよ。

小野但馬守政次は、「奸臣」と言われているそうですが、森下さんはそれを逆手に取って、直虎に
「地獄へ落ちろ! 小野但馬!」と叫ばせることによって、今に続く逆賊としての小野政次像につなげたんだと思います。

処刑の前に目が合って見つめ合う直虎と政次。
あの柴咲コウの表情はなんともいえずよかった。
なにもかも超越して、死にゆく同志へ向けるまなざし。

「直虎」は視聴率がイマイチとか言われていますが、わたしは毎週欠かさず見ていますよ。
切った張ったの合戦じゃなく、いかに領民を食べさせていくか、特産品をこしらえたり、海上の城を作ったり、農民に字を教えたり、「経済活動」に目を向けた視点が面白いです。
直虎と言う人物がよくわかっていない分、逆に人物像をいくらでもふくらませることができますから、
それがいい方向に仕上がっていると思います。

ドラマの「カルテット」見てないんですが、DVDレンタルやってないんですかね?
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政次ロスにはなってません。 (英陸)
2017-09-06 22:01:32
 ごんふくさん
「直虎」の面白さがわからない人は、歴史好きを名乗ってほしくないですよね。
戦国時代に「生きる」ってどういうことなのか、まざまざと見せてくれる、画期的大河!!
もちろんドラマとして、最高に面白い
昨年の「真田丸」もそうでしたが、英雄譚ではなく、登場人物が普通に生活をする人間として描かれるという路線ができましたね
これからは、いかにして井伊家が復活するものか、楽しみに見たいと思います。
『カルテット』は、もうDVD出てるんじゃないかな?
英陸はシナリオ本がほしいのだけど、上下巻あって、結構なお値段…
ちょっと二の足踏んでます
返信する

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