大豆は、豆乳・お豆腐・肉もどきにして、おいしくいただきました。
大事な大事な男の子 西門家の次男活男くん、海軍に志願して行っちゃいました
いっぱい食べて、いっぱい泣きました
コックになりたくて…
今のままじゃ、工場に動員されて、やりたくもないことやらされてて、
もし空襲にでもあって、そのまま死んじゃったりしたら…
海軍の主計課には、コックの仕事があるらしいから…
どうせ男の子たちは、兵隊さんになるしかないから…
どうせお国のためにお役に立たなきゃいけないなら…
それなら、まだ17歳だけど、志願して、少しでも自分のやりたいことをやってみたい…
戦時中、男の子たちは20歳までの自分しか思い描くことができなかった。
「御国のため」、滅私奉公することが尊いことだと教えられたから…
迷う必要はなかった。迷ってはいられなかった。
活き活きと、精一杯、生きて、若い命を散らしていった…
いい話…ですか???
きっと、陶酔感を覚える人がいるんだろうな~
先週の『ごちそうさん』には、泣かせてもらいました。
真央ちゃんのこともあったからな。涙腺ゆるんでるし…
こんなリベラルな家、今でもあるんかい?…っていうような西門家。まあ、そういう設定だからな…
逆に、リベラルだから、自分の生き方考えて、かっちゃん、苦しんだんだろうね。
いっそのこと、父ちゃんも母ちゃんもアホで、
「御国の為」を疑わず、子どもを喜んで戦地に送り出し、
遺族年金や報奨金をもらってありがたがる家に生まれたらよかったのに
「子どもが可愛ないんですか?」「子どもの夢を握りつぶすんは、親の仕事やない」
でも、西門家は違う
父ちゃんは赤門出てはって、大阪市役所の課長さん。
おばちゃんとおじちゃんは日本放送協会にお勤めで、おばあちゃんはもと芸者さん。
東京のおじいちゃんは洋食のコックさんで、
お母ちゃんは、小さいときからおいしいもんをい~っぱい食べてきたハイカラさん
兄ちゃんと姉ちゃんは勉強ができはったけど、かっちゃんはお母ちゃん似で、勉強より、食べることが大好き
男の子やけど、自然に台所に立つようになって、家族みんなに喜ばれてた。
自然に、コックになりたいと思うようになったけど、
いつのまにか、もう、「コックにはなったらあきません」という時代になってた
唯一、海軍主計課に志願すれば、コックの修行ができると聞いたかっちゃん、
お母ちゃんに「志願する」と言ったら…
「あんたはほんまもんのアホなんか!」て、怒鳴られた
許してもらえんで、落ち込んでたら、動員されてた工場で事故にあった。
かっちゃんの工場は何つくってたんやろ?
化学工場やろか、それとも弾薬?
どっちにしろ、兵器をつくってたんやろな。人殺しの道具や
恐ろしい目に負うて、工場休みになって、その間にふ久姉ちゃんの内祝いを開いた。
義理の兄ちゃんになった諸岡さんは、もうすぐ兵隊に行く。
そのときできる、精一杯のものつくって、食べてもろた
自分で海ににがりを取りに行ってつくった豆腐、卵の粕漬け。
諸岡さん、涙流して「おいしい」て言うてくれた
出征前に、こんなおいしいもん食べさせてもろて、幸せやて言わはった
これが卵の黄身のかす漬けや!美味やで~ひれ酒に合うねんで~
お母ちゃんは、家でも料理はできることをわからせて、かっちゃんの気持ちを変えるつもりやったんやけど、逆効果やった。
かっちゃんは、もう一度、お母ちゃんにお願いした。
「わし、お母ちゃんみたいになりたい。お母ちゃんみたいな『ごちそうさん』になりたい…」
御国のために命を投げ出す兵隊さんたち。最後になるかもわからん食事を、おいしく食べてもらいたい…
「うまい!」「うまい!」「ごっつうまい!」
「わし、兵隊さんの『ごちそうさん』になりたい…」
お母ちゃんは、もう、止めることはできんかったね。
「大きいなったんやね…大きいなってしまったんやね…」
子どもや子どもやて思うて、親の言うとおりにさせよう思て、それが子どもの為やと思てたんやけど…
自分のことをきちんと考えて、決められるようになってたんやね。
親の背中を見て、学んでたんやね…
最後の朝ご飯が、出征祝いの代わり。
家で飼ってる鶏の卵があったから、久しぶりにオムレツつくった
牛乳はなかったけど、豆乳入れて、ふわふわのオムレツがでけた。
皆、おいしい、おいしいて言って食べてくれた。
ケチャップがなかったから、お母ちゃんが鰹節でとっただし汁をかけた。
「お母ちゃんのだしや…」
よう、覚えときいな、かっちゃん。
皆から「ごちそうさん」て言われたかっちゃん。
お母ちゃんは「兵隊さんたちに、いっぱい『ごちそうさん』て、言われるんやで。言われたら戻っといで」
て言わはった。でも、
「戻ってきたら、また一緒につくろな…」て言ったら、何つくるか言わへんうちに、
涙で言葉が続かんようになった。
そやから、かっちゃんが続けた。
「帰ってきたら、一緒にアイスクリンつくろな。牛乳入れて、オムレツつくろな」
小さいときから、お母ちゃんにそっくりで、食い意地が張ってて、
一緒にいろんなもんつくったな。
小さい手で、コネコネ混ぜて、いろいろ工夫してつくったな。
今日の朝ご飯つくるときも、お母ちゃん、そのこと思い出して、思い出して、ほんまに辛ろうて…
お母ちゃんと一緒に、小さい手で、コネコネ まぜまぜ…
この朝ご飯が、一緒に食べる、最後の食事になるかもわからん…
「お母ちゃん、ごちそうさんでした」
かっちゃんの、最後のご挨拶。
お母ちゃんの精一杯の「お粗末さま…」
ええ言葉やね
あああああ、なんて、ヒドい話やの
これ見て、「ああ、いい家族だな。暖かい家族だな」
「御国のためにがんばって働いてこいよ、活男!」
「昔の家族は、思いやりがあってよかったな」
なんて、思う人…きっといるんでしょうね。
そやけど、いたら、その人、ほんまもんのアホやで
(誤解されるとあかんから、言うときますけど、素晴らしいドラマですよ)
英陸は泣きました。だあだあ泣きました。
悔しくて、悔しくて、泣きました。
なんでかっちゃんが、こんな辛い決心して、軍隊に「志願」せんとあかんの?
本当なら、絶対に、軍隊になんか行きたがらない、優しいかっちゃんが、
なんで「志願」して、行かなならんの?
なんで、め以子さんは、可愛い、可愛い、大事な子を、間近に「死」のあるところに行かせなならんの?
「死」だけやない。「殺」も接近しているところ…
我が子に「人殺ししてこい」て、何で親が送り出さなあかんの?
そんな時代にしたのは誰?
これはフィクションやない。現実にあったことや。
いや、現実はこんなもんやない。
実際には、何をするにも、密告されるんやないやろか、ってビクビクしながら、
思ってることの一つも言えないで、「御国のため」に、大事な人を送り出した。
戦争を美化する人たちには、このドラマを見せたくない。
見せたって、わかりゃしない。
「御国の為」という言葉が出ただけで、きっと恍惚としてしてしまうヤカラがいる。
都合良く「美しく、忍耐強い国民の物語」にしてしまうことだろう。
いやだ、いやだ、ぜ~ったいイヤだ
英陸は絶対、大事な男の子も女の子も、軍隊なんかに入れたくない!
自衛隊は軍隊じゃない!
軍隊なんかにしない!
武力攻撃なんかさせない!!!!!
英陸はねえ、我慢弱いんだぞ~
強制的に働かされたり、命令されたりすると、ぶっ倒れるんだぞ~
でも、創造的な仕事してるときは、寝なくても食べなくても働けるんだぞ~
そんで、ぶっ倒れるんだぞ~
うっちーも、「御国のため」に戦わなくていいからね
「日本を代表している」という意識は大事だけど
得体の知れない「御国」の物語に取り込まれないで。
歌が得意だから、代表の試合で「君が代」を歌ってみたい…って『僕見た』に書いてあるけど、
そんな、国民を束ねるために、上から与えられた歌じゃなくて、
日本人が愛して、自然に誰もが口ずさむような歌がいい
たとえば、東日本大震災の後、多くの若者を中心に「翼をください」の歌声が広がった。
坂本九ちゃんの「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」も、人々の心に届いた。
子どもたちは、「アンパンマンの歌」で元気になった。
♪見上げてごらん~ 夜の~星を~☆
そんな歌がいいな
可愛い、可愛い、大事な男の子、うっちーへ
うっちー 何歌ってるの?アーカイブ がんばれ!内田篤人!!
そうなんです、戦死者を美化しすぎることって、
結局はまやかしじゃないの?
戦争の悲惨さを糊塗して、問題をすり替えてるんじゃないの?
わたしの祖父には弟が二人いましたが、
二人とも20歳そこそこだったのに海軍で戦死。
息子二人も死なせた曾祖父母の嘆きはいかばかりだったか・・と思います。
わたしはいつも大叔父さんたちは靖国神社にはいない、って思ってます。
大叔父がいるのは太平洋の深い底なんだから。
「大事なもののために戦う」って、よく使われる言葉だけど、
戦争と、スポーツって全然違うはずでしょ。
人を殺すことと生かすこと
なのに、同列に扱われて、美談にされちゃう浅はかさ…
ごまかされたら、アカン!!