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Proco RAT

2020-07-16 19:01:00 | 時計、ギター、野球
自分は、おそらく歪みエフェクターだけで延べ30台弱手にいれました。

中には1度手放した後、また買ったものも複数あります。

そんな中で1990年代前半に買ったProcoのRAT2。
USA製。オペアンプがモトローラのもの。
1990年頃、BOΦWYの布袋、パーソンズの本田毅、バービーボーイズのいまみち、とか沢山の国内ギタリストが使ってました。ちなみに今挙げた3人の共通点わかりますか?

当時使ってたアンプがローランドのJCなのです。

RAT自体はかなり歪むのですが、シングルコイルのギタリストに好まれる傾向が、当時の国内ギタリストにあったと思います。
たぶん、コーラス、ディレイとの相性もいいのでしょう。

自分がエフェクター選ぶ時、プロが使っている事、認めている事も要素になってます。

理由は、自分みたいなアマチュアの自宅ギタリストが使うギター、アンプでは絶対に経験出来ない環境。つまり、第一線のプロが使っているって事は、プロのレコーディング、プロのライブ(ライブハウスからアリーナまで)での使用に耐えうるどころか、数あるエフェクターからそれが選ばれてるって事だから。
(勿論モディファイされて、中身が市販とは全く違うものになってる可能性は否定出来ませんが、それは本人が言及しない限りわかりませんので)

だからといって、憧れのギタリストの機材を、一式ドンズバ(全く同じもの)て揃える気は全くありません。

だって、プロとは環境が違うし、そもそも楽器の音を構成する最大要素であるプレイヤーの腕前が違いますので、同じもの使っても同じ音出ないどころか、自分の未熟さだけ露骨になるだけです。

BOSSのペダル型の形状、色、質感が気に入ってますが、RATも気に入ってます。
落としても壊れない頑丈さ、重さ。いかにもアメリカ生まれの大雑把感。
自分が持っているインジケーターのある所謂RAT2は、25年以上経っても塗装が剥げず、白い文字やマークのところが経年で黄ばんだ位です。
初期の所謂RAT1は、塗装が剥げ剥げのボロボロな固体をよく写真で見ますが、あれは「行き過ぎ」です。
使い込んだエフェクターのカッコ良さってありますが、あれはボロ過ぎ。
さすがにProcoもあれはまずいと2からケースの処理方法変えたのでしょう。

中古のボロいRAT1が、現行品よりも高い値段でオークションに出ますが、あそこまで外装がボロいととても買う気になりません。

いつだったか複数持っていたRAT2(USA製の同じもの。ただ、オペアンプがナショナル)をヤフーオークションに出品した時、質問が来て「オペアンプはどこですか」って。
「ナショナル」と答えると「モトローラの歯切れ良さを求めてたので、今回は遠慮させて頂きます」と。

「?」

メーカーは違えど同じ型式のオペアンプ。多少の違いはあっても固体差レベルだし、どのメーカーも言っていますが、同じモデルで販売期間が長い場合、調達面から一部の部品を変えざるを得ない事もあるが、基本、同じ出音であり、全く音が変わるのであれば、型式やモデルチェンジにする、と。

だから、オペアンプが違ってもアマチュアなんだから同じに聴こえるよ、…………って事を言いたい訳じゃなくて…………

「歯切れ良さ」って。

「歯切れ悪さ」をオペアンプのせいにするって。

違うでしょ?歯切れ良いか悪いかは、あくまで演奏の範疇。プレイヤーの腕前次第でしょ?

この人は、永遠に理想のディストーション、手に入らない人だろうなと思ったものです。

確か10数年前に、85年リミテッドのインジケーターなしが発売され欲しかったのですが、定価¥39,800、店舗での実売価格¥29,800  と高くて。

数年後にオークションで中古を1万円台で買いました。

予想通り、長年使用してきたRAT2と比べて、ほとんど違いを感じません。
全然違うっていう人もいますが、そもそもギター、アンプ、そしてプレイヤーの腕前が違う時点で他人と音の違いを指摘し合う意味は全くない。
自分が弾いて、自分のギター、アンプでどうか、だけです。

そんな答えのない論争するなら、ギター練習しろよって事です。

話がどんどんズレましたが、自分はRATは、DS-1、マーシャルガバナーと共に歪みエフェクターとしてとても気に入ってます。
いづれも80年代から90年代に販売され、今では定番と呼ばれるものです。

今では新鋭エフェクタービルダーが高品質を謳い、価格の高いのが沢山出てます。

自分も一時期、そのようなエフェクター買ってました。
確かに音質はいいです。
でも当たり前です。時代が違うのだから、30年前と同じのしか作れないのでは進歩がない。

でも「歪み」が高品質ってなんか変じゃないですか?
「歪み」って、音響的には本当は失敗で、いかにクリーンかが本来の音響的に求められるもの。
たまたま歪んじゃったギターの音がカッコ良かったから、ロックギター=「歪み」になったと勝手に解釈してます。
だから、コンプレッサー、ディレイあたりが高品質な方がいいのは理解出来ます。

ディストーション、オーバードライブ、ファズは、チープな位がカッコ良いのではないでしょうか。


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