Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

EDGUY LIVE 2006

2006-05-05 23:54:26 | METAL

エドガイ(EDGUY)は、先日ライブに行ったハロウィン(HELLOWEEN)と同じくドイツのバンド。デビュー当時はまだ20歳前でジャーマンメタルの新世代やら後継者やら言われていた彼らも、もう6枚もアルバムを出している。
最初のうちはジャーマンメタルらしく、クラシック要素を取り入れつつも「鋼鉄」の志に燃え、伝説の剣で姫を守って戦うイメージの曲を出していた彼らだったが、最近のポップ要素を取り入れ垢抜けた感じになってからの方が、ジャーマンメタル好きなはずの俺にも印象がよい。
先日取り上げたハロウィンのマイケル・キスク(Michael Kiske)がもし脱退してなかったとしても、うまくいくとしたらエドガイみたいになるのがよかったかもしれない。
今年出たニューアルバム「ROCKET RIDE」も、漫画調のジャケットといいドイツ人らしくないが、その軽さがとてもいい。
来日ライブはいつぞやの何かとは違ってとっても期待しながら参加した。参加してからあまりにも日にちがたってしまったのでいつかは言わないよ。
前回の来日時、俺は行けなかったが、幸運にも(?)一番好きで、人気もあるはずの「WE DON'T NEED A HERO」はやらなかったらしい。数少ないカラオケ配信曲なのに。今回はそれが聞けるかも、なんて事を期待しつつ参加。

仕事が遅くなった上に会場がどこなあるかわからず、到着したらサポートのサヴェージ・サーカス(SAVAGE CIRCUS)のライブは終了していた。元ブラインド・ガーディアン(BLIND GUARDIAN)のトーメン・スタッシュ(Thomen"the omen" Stauch,Dr)率いる「漢」なバンドなだけに残念だった。

オープニングはアルバムでは8曲目の「CATCH THE RAINBOW」。
聞いた瞬間、やっぱり君たちが一番だと思ってしまう俺が本当に一番なのはいったいどれなんだと自問自答したくなる。

観客の様子を見ていると、歌いだすとともに一斉にメモを始める人が多く、ああ、きっとブログに載せるつもりなんだな、ブログって流行っているんだなと実感できた。自分はメモせずに記憶を頼りに書いて、後でこういう人たちので確認しようと思っていたけど、結局何処も見れてない。

で、ライブのほうは次に何かをやったあと、トビアス・サメット(Tobias Sammet,Vo)が
「Do you like the Merodic-Speed-Metal song?(メロディック・スピード・メタルは好きかい?)」「Do you like the fast song?(速い歌は好きかい?)」と観客を煽り、歌うは「BABYLON」。
実は初めて聞く歌。間奏の「オーーオーオーオーー」は難しかったが、カッコいいぞ。絶対手に入れよう。

その後何かを歌うが途中で止め、会場はブーイング。そのブーイングに混ざったある言葉をトビアスは聞き逃さない。
「HA? What is EDGAY? We are EDGUY!」(「エドゲイ」ってなんだ?俺たちは「エドガイ」だ!)
てのがバカウケしてた。

新譜のタイトル曲「ROCKET RIDE」も聴き込んでなかったけど、かっこよかったね。
ダダダダ ダッダダー「HEY!」
ダダダダ ダッダダー「HEY!」
とかのやり取りがよかった。

このバンドもドラムがうまく、ドラムソロではある程度叩いたあとに会場が暗くなり、SEをバックにおじいさんの声の後、それに応えて太い声で響く「YES MASTER」
デス・スターの曲だっけ?スターウォーズでダースヴェイダーが出てくるときに流れる「パーン パーパパー パーパパー パーパパー」に合わせてドラミング。曲調が重い割にドラムは軽快だった。

順番はもうあいまいだけど、可愛い女性のためにと新譜から「SAVE ME」を。歌う前に「Where is pretty girl?」「You are not pretty girl」と冗談を飛ばしていた。
この歌はちょっとアメリカンなセンスだが、アクション映画で言う激しい戦いの合間のつかの間の安らぎのような、いいバラードだ。
トビアス自身はみんなで歌おう的な事を言っていたがここは日本。遠慮がちにしている中、トビアスが再度促しサビをみんなで合唱。

期待していた「TEARS OF A MANDRAKE」もかっこよかったよ。
ダンダンダダダダダン「HEY!」
ダンダンダダダダダン「HEY!」
のやり取りもあったし、サビは高すぎないので、日本人でも大合唱できる。
いかにもドイツ人らしい歌だが、軍隊調のサビを歌うのは気持ちよかった。

それともっかい「Do you like the Merodic-Speed-Metal song?」「Do you like the fast song?」と煽り、歌ったのはデビューアルバム「VAIN GLORY OPERA」からで「FAIRY TALE」だった。
本人達も速い歌は好きみたいで、なら「WE DON'T NEED A HERO」とかニューアルバムの「RETURN TO THE TRIBE」とかやりゃいいのに、と思ったがなかなかやってくれない。

第一部最後の曲となったことをトビアスが告げるとこれもブーイング。で、なにかのやり取りの後、イエンスの脇からギターを握って爪弾く。たしか弾いたのは、「SMOKE ON THE WATER」(DEEP PURPLE)のイントロと、アルバム「HELL FIRE CLUB」のオープニングナンバー「MYSTERIA」で、ここから「MYSTERIA」になる。好きな歌でもないけど観客が喜ぶ入り方だった。

アンコールでしばらく待っていると、かかったのは「VAIN GLORY OPERA」のイントロ。デビュー当時とは違う方向性になったと思うけど、本人達的にも重要な曲なのかな?まあいい歌だからいいけど。

もう一つのアンコールが「SUPER HERO」だったかな?新譜の先行シングルだったし。
「俺たちはヒーローだから、何があったってくじけない」って感じのメッセージ、曲はゆっくりだけどいい事言ってると思う。

ダブルアンコールでトビアスはタオルで汗を拭き拭き登場。薄くなってきたと言われている彼らが熱心に頭を拭くのを見て女性ファンがボソッと「髪抜けちゃうよ」と余計な事言っていた。

そしてこの日は、「AVANTASIA」で終了した。

ほとんど忘れちまったが、誰かさんと違ってニューアルバムからの選曲も多いしよかった。前作「MYSTERIA」も何曲か歌っていたし、ここ最近調子がいいようで嬉しい。何年か前ドラムが脱退したとかするとか聞いたのもどうやら元に戻ったようで、メタルバンドのくせにメンバーがずいぶん安定していて、その雰囲気の良さも伝わってきているのかもしれない。まあ選曲に関しては、日本人にとっては人気があるはずの曲をやらないのは、やっぱりヨーロッパ人とは好みが違うのかもしれなくてちょっぴり残念だが。

とりあえず「SAVE ME」がお気に入りにできてよかった。カラオケには絶対入らないんだろうなあ。
1曲おきに「オーーーオーオーオーーーー」と合唱していた気がするが、自分の頭より高く足を上げることもでき、楽しいし盛り上がるし。やっぱり勢いあるバンドだ。次も名盤出せるだろうし。あとは、「WE DON'T NEED A HERO」をやるまで追いかけよう。

追記:

スイマセン。「BURRN!」読んだら曲順だいぶ違ってました。
「SUPER HERO」はドラムソロの直後、「AVANTASIA」はアンコール2曲目、最後は「KING OF FOOLS」だったそうです。
それ以外にも違っているところもあるかも。あまり正確な情報に力を入れていないのは確かですがさすがにひどすぎるときは反省するようにします。


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