「蝉しぐれ」藤沢周平(文春文庫)
大人達の都合に振りまわされながら懸命に剣の腕を磨く少年を中心に、淡い恋やら、友と助け合って乗り越えていったりやらする時代小説。
ここ数年何本か映画化されている藤沢周平の作品で、AMAZONでも評判が良かった物。
藤沢周平の映画は一本も見たことないが、この作品こそ映画化すべきだ。映画化された作品はもっと面白いのだろうか?
どんどん強くなる文四郎といい、萌え萌えのヒロインおふくといい、カッコイイ父親といい、仲間との爽やかな友情といい、道場に伝わる秘剣とか、強力なライバル、汚い大人や素敵な大人、見所いっぱい。
書き切れていない、色んなドラマがあったろうに、文四郎の周りで起きたことや文四郎の耳に入ったことしか紹介しないところもうまいと思う。
ちょっと可哀相なお話ではあるんだが、それ以上に若者達の情熱が爽やかな気分にしてくれる。
文四郎は後悔があったみたいだけど、読んでるこっちにとっては美しい。
ただ、父親や師範代が言う「励め」を平仮名で書かれると「ハゲめ」にみえる。当時から人を罵倒するときは「このハゲ!」とか言ってたのか、と思いしばらく読み間違いに気付けなかった。
歳取ってからのエピソードがちょっとなあ。周りの同じ年齢ぐらいの人を思って再現すると、どうも。まあ、その歳でそんなことするなんて素晴らしいね、て思おう。ハリウッド俳優を想像すれば自然かな?
題名も取ってつけたようで、内容との関係が薄め。「ドルアーガの塔」の何処にドルアーガがいたか分からないのに近い。綺麗で売れる題名だけど、俺的にいいセンスの内容なのに題名のセンスはちょっと違う。一般の人にとっても題名で期待した内容とは違うんじゃないか。
そういえば、最初に起きた殺人事件の犯人って、結局誰だったんだ?
ああ、せっかく気に入ったのに批判のほうが長い!
まあ、思いや苦労が人を強くするとか、歯がゆさも美しいもんだと思わせてくれて良かった。
恋愛が苦手な俺には剣と友情、スポ根が苦手な人には淡い恋愛、意味ありげで実はなさげなタイトルなどなど、売れるテクニックがちょっと気になったが、それでも作品自体は気に入ったので、藤沢周平のほかの作品も今度読んでみよう。
大人達の都合に振りまわされながら懸命に剣の腕を磨く少年を中心に、淡い恋やら、友と助け合って乗り越えていったりやらする時代小説。
ここ数年何本か映画化されている藤沢周平の作品で、AMAZONでも評判が良かった物。
藤沢周平の映画は一本も見たことないが、この作品こそ映画化すべきだ。映画化された作品はもっと面白いのだろうか?
どんどん強くなる文四郎といい、萌え萌えのヒロインおふくといい、カッコイイ父親といい、仲間との爽やかな友情といい、道場に伝わる秘剣とか、強力なライバル、汚い大人や素敵な大人、見所いっぱい。
書き切れていない、色んなドラマがあったろうに、文四郎の周りで起きたことや文四郎の耳に入ったことしか紹介しないところもうまいと思う。
ちょっと可哀相なお話ではあるんだが、それ以上に若者達の情熱が爽やかな気分にしてくれる。
文四郎は後悔があったみたいだけど、読んでるこっちにとっては美しい。
ただ、父親や師範代が言う「励め」を平仮名で書かれると「ハゲめ」にみえる。当時から人を罵倒するときは「このハゲ!」とか言ってたのか、と思いしばらく読み間違いに気付けなかった。
歳取ってからのエピソードがちょっとなあ。周りの同じ年齢ぐらいの人を思って再現すると、どうも。まあ、その歳でそんなことするなんて素晴らしいね、て思おう。ハリウッド俳優を想像すれば自然かな?
題名も取ってつけたようで、内容との関係が薄め。「ドルアーガの塔」の何処にドルアーガがいたか分からないのに近い。綺麗で売れる題名だけど、俺的にいいセンスの内容なのに題名のセンスはちょっと違う。一般の人にとっても題名で期待した内容とは違うんじゃないか。
そういえば、最初に起きた殺人事件の犯人って、結局誰だったんだ?
ああ、せっかく気に入ったのに批判のほうが長い!
まあ、思いや苦労が人を強くするとか、歯がゆさも美しいもんだと思わせてくれて良かった。
恋愛が苦手な俺には剣と友情、スポ根が苦手な人には淡い恋愛、意味ありげで実はなさげなタイトルなどなど、売れるテクニックがちょっと気になったが、それでも作品自体は気に入ったので、藤沢周平のほかの作品も今度読んでみよう。
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