STEINWAY TO HEAVEN

当ブログでは、あまり私事を書いてきていないような気がしますが、しばらく更新が途絶えた言い訳も兼ね、個人的な出来事、俺のピアノ演奏の話を。

俺は2002年に転職をし、現在の仕事になったのですが、以前の会社で同期入社した者から連絡があり、このたび結婚することになったとのこと。
そして披露パーティーのお誘いを受けたのですが、「なにかやってくれてもいいよ」とこちらの思いを見透かした発言をくれ、そのパーティーにて友人代表として余興をさせてもらうことになりました。

そして同じく同期で、最近仕事でもお世話になっているえびはらさん（ＨＮ）らパーティー運営者たちと企画を相談。
とにかく念を押されたのが
「主役も客もいい年なのでついていける、派手じゃない、落ち着いたものを」
ギターでアニソン弾き語りとかはダメそう。
まあギターもシンセも荷物になりますし、確認すると会場にグランドピアノがあるとの事でしたので、ピアノ演奏をさせていただくことにしました。

そして今度の議題は「何を弾くか」
サッカー部員同士の結婚ということで、趣味の面で新郎新婦と俺との接点もあまりなく模索する中、今年また熱くなった男らしい曲、「Gonna fly now（ロッキーのテーマ）」をピアノアレンジすることにし、練習を開始（この時点ですでに3週間前）。
しかし、１週間前に参加した別な人の結婚披露パーティーにて、セミプロのギタリストの方が酔いしれまくりで弾いた泣きのバラードに大いに刺激され、俺も本格的な曲をすることを決心。

小室哲哉さんのアルバム「Mademoiselle Mozart」より「１９９１」というピアノ曲をやることにしました。
まあずっと昔から弾いている曲で、ほぼ暗記もできていたんでロッキーよりはるかに安全牌でもあり。

もう10年位前から好きで弾いていた曲だから、慣れているつもりだったが、いざ本格的に練習してみると、色々掘り下げて練習するべき部分があって奥が深かった。
それと、弾きなれているつもりでしたけどメトロノームを使用して練習していたわけでなく、自分の演奏を録音して聴くのもしてなかったし。
そんなこんなですごく掘り下げる事ができました。

次なる問題として、自分ちにはシンセはあるがピアノがないため、グランドピアノのタッチがわからない。
こうして昼休みや仕事の帰りに電気屋や楽器屋で指弾させてもらっていたんですが、仕事場近くの楽器屋には、たまたま昨年うちの近くでRolandのFANTOM-X7(シンセサイザー)を買った時の店員さんが異動していて、電子ピアノフェアだったので片っ端から弾かせてくれました。ピアノ買う気ないのに。
グランドピアノまで弾かせてくれて、響きの違いがわかってよかった。
これまで知らなかったんですがグランドピアノは鍵盤が戻る際はてこの原理で戻っているんですが、電子ピアノ、アップライト型はばねで戻しているんです。だからグランドピアノとそれ以外では鍵盤の手ごたえが違うんです。
そんな事とか初めて教わりました。守られたよ。
でも音色では、結局はグランドより電子ピアノがよかったかな。
山羽の音色はバリエーションある。魯国の演奏を楽譜に落としてくれる機能もすごかった。けど、グランドピアノで弾くために買うのであれば、それに近いタッチを再現してる河合がオススメですかね。音色も河合のが好きだ。
そして決めたよ。
いつかマンション買って電子ピアノ置こう。

そういう色々な協力も得られ、むしろ練習しすぎで腕がボロボロになってましたが、こうしてなんとか納得できる形で当日を迎える事ができました。
場所は大手町サンケイビルのマンハッタンブルー
http://www.olive-hill.com/manhattan/
ピアノは写真を撮ってきました。

参加している方の中にも経験者がいて、その方曰くかなりいいシュタインウェイピアノ(700万くらいだそう)、ジャズのライブも行なわれて店。

いやあ緊張しましたよ。
とっくに辞めている会社、いわば俺にとっては敵地。さぞかし憎々しげな視線にさらされるであろう、などと勝手に想像していると。
さらに６時開始で３時半にはリハできるといわれていたのに、自宅近くの会館で頼んでピアノ弾かせてもらったりしていたら、会場に着いたのは５時過ぎ。
このバツの悪さがまた変にプレッシャーだった。
それに練習しすぎでもう腕には力も入らなくなってましたしね。
食事しようとしたら箸を持つ手が震えていたのが自分でもおかしかった。

前半は周りともあまりちゃんと話せず、遅刻したえびはらさんの奥さんの到着待ち。
ようやく奥さんが到着し、親父そっくりな子供と挨拶、写真撮らせてもらって、いよいよ出番。

めっちゃ緊張はしたが、やはり登場音楽にテーマ曲である影山ヒロノブさんの「サムライガンマン 斬 ザ・ザーン」を流してもらったのは正解だった。
「この世に無用の悪を断つ」ジャンジャンジャンジャン！
と、この辺にかなり勇気付けられました。もう少し曲にリンクしたトークができればよかったが、余裕はなかった。
とりあえず挨拶で拍手を強要したり、それなりに沸かせた後、演奏。
自分では９０点くらい与えられる演奏できました。
前半は予想通りざわめきが止まず、不愉快な中始まったが、曲に集中してたら気にならなくなり、後で聞いたら後半は誰も喋らなくなって皆聞き入っていたらしい。
実は間違えたところもあるんですが、気づかれるほどでもなく。
まあとにかく、自分は気づかなかったものの演奏で人を黙らせられたらしいのは気分よかった。
主役の2人、特に新婦が大喜びしてくれたし、お役に立てて嬉しいです。

嫉妬深い人たちからケチもつけられましたが、まあいいでしょう。会社やめた人間には仕方のないことです。
しかし、今まで気づきませんでしたが、よくよく考えてみると、ツンデレという思考方法はとても偉大ですね。
一生懸命練習してきたのにねぎらうどころか、心無い、どうでもいいことをケチつけてきた人もいるのですが、そんなときに、
「ツンデレか？照れ隠ししてるけど、本音は俺のコト好きなのか？」
などと素っ頓狂な想像をすると、相手が可愛く見えてしまうから不思議です。

まあとりあえずこんなことがあって、現在は楽器の練習にはまっています。
もともと曲も作りたかったし、またどこかで披露する機会があって欲しいです。
そういうのがあって、仕事も忙しかったりで、なかなか他の事をする時間が作れませんでした。
まあmixiの方は日記だから軽い気持ちで１週間に１回くらいは書けているのですが、ブログの方は気合を込めたいので、ネタというか自分でいい文章だと思えるものを書くのにかなりかかって不本意ながら後回しにしてましたね。
そんな感じでした。
まあでも、やっぱりブログを見てくれてる人がいるほうが嬉しい、かな。
７月はせめて後２つは書きたいところです。