Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

ファニーゲーム

2021-05-05 22:36:24 | 映画
荒木飛呂彦先生が紹介しているのを見てからずっと気になっていた「ファニーゲーム 」を見ました。
見ていると「無駄よー」とか「僕は両手とも左手なんです」とかジョジョっぽいセリフがあるんでこれが元ネタかと思ったらジョジョの方が先。
ジョジョ読んで作ったんだろうか。
さらに見ていくと本当にジョジョだなって思うところとかある。
見た人と意見交換したいこれ

映画自体は不快なシーンが多いんですがなぜか残酷なシーンは映らないようになっててグロありますかって言うとありませんって言う。
でも気分は悪くなる映画だと思います。
突然やってきた連中にやりたい放題される家族の話で「燃える!お兄さん」の宝石一家のエピソード思い出した(名前調べちゃった)

何が不快かって言うと見てる人間も無関係ではないような撮り方がされてる。
デビルマンで「あなたも例外ではない。あなたも参加するのです」ってセルフあって、デビルマンではどういう意味か俺はわかんなかった。
けどファニーゲームはまさに自分も参加する映画だった。
参加する上に悪逆非道を止められるわけでもないし見てると自分も加害者の一人になってしまう。
どうしても辞めさせたければ見るのをやめるしかない。
映画祭で怒って会場出てた人がいるって言うけど映画的にはそれが正解の反応なのかなあと

でも俺はそこまで嫌な気分にはならなかったかな。
何気に慣れてるもんで。
どちらかと言うとこういうアイデアを映画作る人が見たら先を越されてしまってすごい悔しかっただろうなと思った。
プペルの人が言ってたバーベキュー型の先駆けといえます。

普段映画見てると「こんな時主人公はどうすべきか」を考えるのですが、この映画は初手、既に警戒し始めた時の一撃目が勝負の別れ目。
そう思っても後半それすら否定される上に見てる自分にも役割が来て主人公の身になれなくなる。
こういう映画は初めてかも


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