「うちの子は斬にプロポーズされたらお嫁に行くかも」
と、中学生の娘さんをお持ちのお母さんに言われたらしいんですが、俺はロリコンでもなければせめて俺の好みの女になってからそういう妄想をしてはくれないだろうかと願いたい昨今、
その子も所属する障がい児団体のボランティアを知り合いがやっていて、時々手伝っていたら子どもに好かれてしまっていつまでたっても辞められなくなったという経緯により、今年もその団体の泊りがけの旅行に行かされることになってしまった。
昨年の旅行では福祉の仕事をしている人や一部の親たちから大変に嫌な思いをさせられ、なのになぜか辞めもせずに続けている。
まあせっかく敵がいるのに逃げるのは黄金期の少年ジャンプを読んでいた人間のすることじゃありませんから。
といっても黙っていることもできないので様々な人に相談して、すでに子どもたちの一部はその人を嫌いにしてあるし、前回ボランティアだけの部屋にしたら大人の飲み会の場所にさせられてああいう迷惑な事態になったので今回はボランティアと子どもを同部屋にして、一緒に来る親たちは親だけの部屋に泊まってもらうことにしてくれた。
ネット上でこれだけ悪態ついているのに色々気を使っていただいてありがたいことです。
そんで今回俺が担当させられた子どもですが、この旅行は基本的に親同伴だがお母さんが入院のため今回は欠席の予定。でも本人が行きたがったので参加できた。出発時にまだ幼稚園入るかどうかくらいの弟さんが泣きながら見送ってくれていたが、彼は弟をうざがっていた。
ちなみに昨年いやがらせをしてくれた人はこの子にもちょっかいを出して嫌われ、「僕に近付かないようにしてよ」と頼まれる。望むところだったが本人も空気を読んだのかそれっきり近づかなかった。
で、1日目は三浦海岸で海水浴。
浮き輪を使う子が多く、生意気な態度をとる子は浮き輪を取り上げてやったりして楽しみました。
海の後はプールで泳ぐ。
早く寝るため子供らを疲れさせようという作戦もあったので、水中歩行や25メートル泳がせたりととにかく動かす。
俺も25メートル2本も泳いでしまった。
同じ施設内にスパもあったので、サウナとか色々と行く。
その後もう1回プールに行く。
それからご飯。
多少お替りあると言ったのに実際はなくて、膨大なおかずをただ食べて過ごす。
お酒も出たんですが「ここで酒は飲みません!以前嫌な思いしてますから!」と宣言して断る。
酒癖悪い人がもう一杯飲もうとするのを親も了承するが、俺は無言でメンチを切る。何を読みとったかその人も飲むのをやめてくれました。
一応その場ではっきりとした声で「あの人にはあまり飲ませないでください」と親たちにお願いした。なんなら直接言ってもよかったんですが、話しかけないように頼まれてしまった。
食事の後はまたプール。
この時も2回ほど25メートル泳いだが、さすがに3回目4回目は泳ぎ切れず、疲れていることを実感した。
そういえばだいぶ痩せてしまったので水着がずり落ちて仕方なかったです。
ちなみに担当した男の子も反抗期の年齢だったのでちょくちょく逆らうし、俺のことを蹴ったりつねったりするので俺にもあざができる。
「どうしてそんなことすんの?友達にもやってんの?」ときつく責め立てて悲しそうな顔をさせてしまったが、
夜になって打ち明けてくれたところによると、やっぱりおふくろさんの手術が心配だし、初めて母親から離れて暮らす弟さんも心配らしい。
だから精神的にも不安定だったのかなという気もするが、だからといって俺に迷惑をかけるのは許さん。
思春期の年頃みたいで「女子の部屋爆破したい」的な発言も多く、
「おまえなー仮面ライダーカブトが言っていたんだろ?
おばあちゃんが言っていた
男にはやってはいけないことが2つある
食べ物を粗末にすることと女の子を泣かせることだ
って」と教えたが、ライダー好きなくせにそういうの全然効果なかった。
とにかくこうして夜は無事早めに寝ることができました。
そして翌朝は自主的に見回りをしているリーダーに5時くらいに蹴り起こされ、うだうだやっていながらゴセイジャーと仮面ライダーWを見てから朝食。
バイキングで非常においしい料理がでたので3回くらいプレートをいっぱいにして食事させていただいた。
天国とここだったらお金を気にしなければここをとりたいくらいに至福の時でした。
1日目夜とこの朝の食事で、普通に出したら普段の10日分くらいの食費になっていたんでしょうね。
仮面ライダーWみたせいで時間がなかったのに、20分もトイレに入る子がいて何度もノックしてせかす。他の子に「そんなに責めないでよ」と意見される。
2日目はソレイユの丘とやらに行く。
ちなみに前日の海のおかげで肩と背中がすごいヒリヒリ。
でも子どもはお構いなしに抱きついてくるので「肩に触るんじぇねえよ!」と怒鳴る羽目になる。
この日はまたすごい猛暑だったので子どもがばてる。
抱きついてくる子も熱がすごいので休むことに。
大人でも倒れこむ人がいたしかなりきつい日でしたね。
動いたら怒鳴ってとにかく寝せる。
特に女の子でなかなか熱が下がらない子がいる。
「そもそも女性って体温低いんですよね」と女性のボランティアさんに聞くと「そうですよ」と答えてくれる。
「やっぱりね。ジョジョの奇妙な冒険でグレイトフルデッドというスタンドが人々を老化させる能力を持っていて、女性の老化が遅いのは体温が低い人にはこの能力が効きにくいからなんじゃないかって話があったんですよ」
と言ったら子どもが反応。
グレイトフルデッドの能力を逃れるために氷を体につけて体温を冷やして戦い、敵に仲間がいるのがわかったのでそれを突き止めるために氷を壊してびっくりした奴を攻撃する(グレイトフルデッドは体温以外は敵味方も区別しない)という一連の戦いを話すと子どもたちから「その漫画すごく面白そうだね」と好感触。
彼はまだ小さいから中学に入ってから読むことを勧めた。
皆の体調も回復したので昼飯に行き、その後はお土産屋さん。
担当している子は昨日は「うざい」なんて言っていたのに弟にもちゃんとお土産を買っているのが心暖まった。が、それでも肩に触るのは許さない。
そしてボランティアの人でも自分用に酒を買う人がいたりする。
聞けば毎日晩酌をしているそうで、ハスキーボイスは酒で潰して作ったんですねとしつこく追及するとまた子どもから「今日の斬はなんで誰でも彼でも責めるの?」と聞かれたので「俺は人を攻撃するために生まれたんだよ」と教えてあげる。
してみれば前日は俺がこの子を人をつねったりするなと説教したんだっけな。
そしてその子は2日目は肩にはやたら触って来て怒鳴りつけてはいたがつねったり蹴ったりは全くしなくなってましたね。
ちなみに帰りはバスを借り、そこでは「2112年 ドラえもん誕生」を上映していました。
ネタバレになるけどドラえもんは横山智佐風の声から、一晩泣いて大山のぶ代風の声になってしまったらしいです。
先程俺にハスキーボイスをいじられた人も、実は一晩中泣いた日でもあったのかなと、それをドラえもんは俺に言いたかったのかもしれない。
そんな感じで無事に帰ってこられました。
終わった後飲みに行こうと言い出した人がいて、女性たちも皆さん行くと言っていたので、一度解散してから(俺は一度カラオケに行ったりして)待ち合わせ場所に行くと、結局リーダー(男)と二人きり。他の人は全員ぶっ倒れたらしい。
俺なんかアニソンスペシャルを我慢して参加したと言うのに。
「裏切りは女のアクセサリー」というルパン三世の名台詞を思い出しつつ、「騙されやすいんじゃなくて騙されるのが上手いんだ」という仮面ライダーWの台詞を思い出しつつ、「女に振り回されてこそ男だよ」とリーダーを慰めながらサシ呑みだった。
その飲み会でも話したけど本当に、こんなに暑い日だと、ちゃんと眠らせてもらえないと俺たちも倒れたかもしれない。
前年も一番眠らせてもらえなかったのに結局俺たち2人だけがずっと動いてられたし、そもそもタフだったのかもしれませんが、
色々騒いだ結果今回のような体制をとってもらえて、今回は感謝しました。
ちゃんとお礼も伝えましたよ。
一部辛口意見がありすいません。
チームである以上、団結できない奴はダメだと思うし、本人も将来通用できなくなると思うから少しずつ改善していこうと思ってはいるが、本人がまだそういう自覚がないから困っていはいるのです。
しかしとてもイライラしながら、かなりきつい態度をとっていたと思うのに、それでも離れない子どもは偉いなと思ったよ。
ブチャラティに叱られても慕ったナランチャを尊敬したいね。
ちなみに後日改めて飲み会をやる。
その際、女子たちからあるメンバーが意外と人気ないのを知る。
その人、母親たちからはとてもイケメン扱いで、俺なんか「彼の写真使って女の子口説いているんでしょ」くらい言われていたものですが、女子からは「斬の方がイケメン」と言っていただけてそれは嬉しかった。
しかしさらに後日、渦中の人物が誕生日だった時にその叩いていた女の子から
「いい嫁貰って幸せになってほしいです」などというコメントがあった時、女って怖いなって思った。
逆に俺は「あからさまに嫌悪感出さないでもらえませんか?」と言われるくらい表裏がないのですが。
「嫁もらえ」って言うのは「あたしを嫁候補にするな」って意味だろうし、普段この子がそいつに優しかったのですが、それはしずかちゃんがドラえもんに優しいのと同じ気持ちなんだなと。
その辺の見極めをしっかりして行きたいですね。
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