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出生率、激減ペース突入

2024-06-21 06:09:07 | 日記

出生率は1.20まで低下

日本の少子化がさらに深刻化

してきた。

 

厚生労働省の

「人工動態統計月報年計(概数)」

によれば、2023年の日本人の

年間出生数は72万7277人となり、

過去最少を更新した。

 

合計特殊出生率(1人の女性が生涯に

出産する子どもの推計値)も過去最低

となる1.20にまで落ち込んだ。

 

ここまで落ち込むと、回復させる

ことは非常に難しい。

 

理由は、合計特殊出生率が長期

低迷すると子どもが少ないことが

当前となり、それに合わせて人々

の意識やライフスタイルが変化

していくからである。

 

そんな中、子どもが生まれづらい

社会環境がどんどん広がっている。

 

今回の結果で最も注目すべき事は、

出生数の対前年増減率

「マイナス5.6%」

と大幅減になったことだ。

 

5%台の大幅下落となったのは

過去5年で3回目である。

 

日本の出生数はわずかな時期を

除いて減り続けて来たが、この

数年の下落は際立っている。

 

100万人を下回った16年と比べ

ると、23年は25.6%も少ない。

 

激減ペースに突入した印象である。

 

急落した足元の理由としては、若者

の暮らしが苦しくなっていることが

大きい。

 

賃上げが進んだとはいえ、それ以上

に物価が高騰し、国民負担率も高ま

っている。

 

さらに、実質賃金は下がり続けて

いる。

 

将来の不安も募っており、結婚を

しないという選択をする人や、

結婚しても欲しい子どもの数を

諦める人も少なくない。

 

それ以前の問題として、日本の出生

数が下げ止まらない最大の要因は

母親不足

にある。

 

過去の出生数減の影響で、出産期の

女性人口が減り続けているのである。

 

今更出産期の女性人口を増やしよう

は無く、政策ではどうすることも

できない構造的な問題ということだ。

 

婚姻数の下落に拍車をかける

経済動向と関係なく結婚しない人や

子どもを作らない人が増えている

こともある。

 

19年の婚姻件数は59万9007組

だったが、新型コロナウイルス禍

の影響で急落し回復しない。

 

23年は約2割少ない47万4717組に

減った。

 

国立社会保障・人口問題研究所の

出生動向基本調査(21年)

によれば、夫婦が理想とする子ど

もの数は2.25人で02年以降の長期

下落傾向に歯止めがかからない。

 

夫婦が最終的に持った子どもの数

を示す

完結出生子ども数

も1.90人と過去最少を更新した。

 

これら2つの要因が重なっている

所に、足元の経済不安が加わって

減少ペースが加速しているのである。

 

岸田文雄首相は

「若年人口が急減する2030年代に

 入るまでが、少子化傾向を反転

 できるかどうかのラストチャンス」

と繰り返しているが、

「母親不足」

の影響を考えれば、

「反転」

は現実的ではない。

 

現在の日本にできることといえば、

政策を総動員して減少スピードを

少しでも遅くするだけである。

 

ところが、政府の少子化対策は

相変わらず、生まれた子どもを

対象とした子育て支援が中心で

ある。

 

これも重要ではあるが、出生数の

減少ペースを遅くするには的外れ

である。

 

求められているのは

「子どもが生まれてこない状況」

の打開であり、具体的には結婚を

希望する人や欲しい子どもの数を

諦めている人への支援強化だ。

 

半世紀で人口半減ペース

出生数の対前年増減率

「マイナス5.6%」

というのは危機的な数字である。

 

今後もこれほどのペースで減り

続けるかどうかは分からないが、

現実となれば日本の人口は半世紀

(50年)ほどで半減する。

 

それは

「地方消滅」

レベルの話ではなくなるという

ことである。

もちろん、出生数の下落ベース

を下げることができたとしても、

「時間の問題」

であることには変わりない。

 

だが、社会の縮小が緩やかに

なれば、それだけ対策を講じ

る時間を稼げる。

 

問題は

「稼いだ時間」

を何に使うかだ。

 

もはや、現状の人口規模を維持

できると考えない方がよい。

 

一説に外国人の受け入れを拡大

すればよい、という考え方もあ

るが、焼石に水である。

 

理由は、日本人の減少数が大き

すぎて追いつかないからである。

 

それよりも縮小を前提とし、

人口が減っても大丈夫なよ

うに国家の作り替えを急ぐ

方が賢明である。

 

まずは、

徹底的なデジタル化、

機械化、

によって社会の機能破綻

を防ぐことである。

 

だが、それだけでは人手

不足をある程度解消でき

ても、内需の縮小という

人口減少の最大の課題は

残る。

 

それに打ち勝つには

「豊かな小国」

に学んで世界に勝てる産業

分野を短期間に作り上げる

しかない。

 

まさに根底からの社会の作り

替えである。

 

正しい少子化対策によって

どれだけ

「時間稼ぎ」

ができるのかが、日本の将来

を決める事となる。 

<合計特殊出生率>

 

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自転車の交通違反に反則金

2024-06-04 07:18:14 | 日記

自転車の交通違反に罰則

16歳以上の自転車の交通違反に

反則金納付を通告できる交通反則

切符(青切符)制度の導入を柱とした

改正道交法が参院本会議で可決、

成立した。

 

自転車走行中の携帯電話使用(ながら

運転)や酒気帯びに罰則を新設した。

 

青切符制度は公布から2年以内に、

ながら運転、酒気帯びへの罰則は

6か月以内に施行する。

 

近年は自転車の利用拡大で、違反や

事故が目立っていた。

 

青切符は、起訴を見据えた捜査が

必要な現状の交通切符(赤切符)交付

より違反の処理時間を短縮でき、

効率的な取り締まりと違反者への

安全運転への指導が可能となる。

 

青切符は、車やバイクでは導入

済みで、自転車の取り締まりが

大きく変わることになる。

 

ながら運転、酒気帯び罰則

青切符対象となる115種類程度の

違反のうち、重点対象行為と位置

付ける

「信号無視」、

「指定場所一時不停止」

などの違反を中心に取り締まる。

 

運転中に、

「手に持った携帯電話で通話」、

「画面を注視する、ながら運転」

も対象だ。

 

反則金を納めずに起訴されて

有罪になると、

「6か月以下の懲役」

または

「10万円以下の罰金」

となる。

 

具体的な摘発基準は、警察庁が

施行までに全国の警察に示す。

 

「違反を認知した警察官の指導や

 警告に従わない場合」、

「歩行者らに危険を生じさせた場合」

 の交付を想定。

 

反則金の額は原動機付き自転車並み

の5000円から1万2000円ほどになる

見込みだ。

 

「酒酔い運転」など20数種類は、従来

 通り赤切符対象。

 

「酒気帯び運転」も赤切符対象で、

 有罪になれば

「3年以下の懲役」

 又は

「50万円以下の罰金」

 となる。

 

 ながら運転で実際に危険を生じ

 させた場合は赤切符対象となり、

「1年以下の懲役」

 又は

「30万円以下の罰金」

となる。

 

改正道交法成立

改正法では、モーターで自走する

ペダル付き電動自転車(ペダル付き

原動機付き自転車)をペダルだけで

走行しても、原付きの運転に該当

するとも明記。

 

公布から6ヶ月以内に施行する。

 

車道で自転車を追い越す車に間隔

に応じた安全な速度での走行も求

めた。

 

自転車にも可能な限り道路左側の

走行を求め、それぞれの違反を

罰則化。

 

車の普通仮免許取得の年齢要件

も18歳から17歳6カ月に引き

下げ、1月から3月の早生まれ

の高校3年生が卒業して就職や

進学するまでに普通免許を取れ

るようにした。

 

いずれも公布2年以内に施行する。

 

改正道交法のポイント

➀16歳以上の自転車の交通違反に

 反則金納付を通告する交通反則

 切符(青切符)制度を導入。

 

➁自転車走行中の携帯電話使用

 (ながら)運転に罰則。

 

③自転車での酒気帯び運転に罰則。

 

④車道で自転車を追い越す車に

 自転車との間隔に応じた安全

 な速度での走行を求め、自転

 車には可能な限り道路左側で

 の走行を求め、それぞれの

 違反に罰則を科す。

 

⑤ペダル付き原動機付き自転車

 をペダルだけで走行しても

 原付きの運転に該当すると

 明記。

 

⑥車の普通仮免許取得の年齢

 要件を18歳から17歳6ヵ月

 に引き下げる。 

 

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