娘の結婚式が終わって2ヶ月近くたった。
ビデオができてきたり、アルバムができてきたりと、
何かと、あの日のことが思い出される。
そういったなか、私にとっていちばん印象深かったのは、
披露宴の効果音楽だ。
なかでも、いちばん印象深かったのは、
ウエディングケーキへの入刀のときに流れた
Bob Dylanの「Like a Rolling Stone」だった。
音楽愛好家の婿殿は、披露宴の音楽選曲に燃えていた。
the Beatles「All You Need Is Love」は、
映画「ラブ・アクチュアリー」の
結婚式の美しくも楽しい画面が思い浮かび、
映画好きでもある婿殿にでかしたと、
選曲表を見せてもらたときに言ったものだ。
そのすこし前ころから、 Bob Dylanに入れ込んでいた彼は、
Dylanの曲をぜひ入れたいのだが、何にしようか迷っていた。
何せDylanだから、歌詞が結婚式にちょっとというのが、彼の悩みの種だった。
私は、『Blond on Blond』の「I want you」をすすめたが、
彼は英語がかなり分かるので、
やはり式にそぐわない歌詞があるということだった。
それ以降、式の準備に追われ忙しそうにしていて、
選曲がどうなったのかの最終決定は聞いていなかった。
それが、式の直前になって、
「Like a Rolling Stone」を選んだことを聞かされた。
私はちょっと驚いた。
「人生、転がる石」と結婚披露宴にいいのか、と思ったのだ。
しかしそれが、当日会場で聞くと実に感動的だった。
若いころから大好きだったこの曲が、
娘の結婚式のウエディング・ケーキの入刀のときに流れている。
いや、なかなかいいものだ。
披露宴などという華やかな席はどうも苦手な私だが、
婿殿の選曲した音楽で、実に楽しく過ごすことができた。
と言ったところで、婿殿選曲による披露宴のセット・リスト。
新郎新婦入場/I Couldn't Live Without Your Love/Petula Clark
ケーキ入刀/Like a Rolling Stone/Bob Dylan
乾杯/ Wouldn't It Be Nice/Beach Boys
お色直し退場(1) Always Look on the Bright Side of Life/Monty Python
お色直し退場(2) Whispering/ウディアレンのサントラ
お色直し退場(3) I'll See You In My Dreams/ウディアレンのサントラ
お色直し退場(4) Begin The Begin /ウディアレンのサントラ
お色直し退場(5) Take The ' A' Train/ウディアレンのサントラ
お色直し入場(1) Here, There And Everywhere/Beatles
お色直し入場(2) Turn! Turn! Turn! /Byrds
子供達のプレゼント/smile around the face/four tet
サプライズプレゼント/If Dreams Come True/ウディアレンのサントラ
花束贈呈/Franklyn/Wonderlandのサントラ
お開き/All You Need Is Love/Beatles