正直私は、ゲームをプレイ中にランダムで出現(故にライドウや真3は除外)する【魔人】にかち合った事など、たった一度しかないのです。
もう十年近く前になりますか。
それは『if...』の中。出会ったのは【ヒーロー】だったか【ゴトウ】だったか・・・
記憶も曖昧になるほど前で、しかも攻略本等を買うほどハマる前だから初プレイ時かパートナーを変えての2周目くらいだったと思う。
邂逅地点は怠惰界ですよ。序盤中の序盤ジョバンニですよ!あっとゆー間に死にましたぁな。
その頃はまだ出現確率の数値も知らなかったから、同じ地点を通ればまたすぐ会えるんだろうと思ってたのも懐かしいw
以降、私は彼らに出会う事はなく今もいるワケで。
ゲームボーイアドバンスSP版の『真2』では宝石宝箱を開けた時にアリスとの遭遇率が大分上がっていると聞いたが、やはり私は出会えなかった。
――といったトコロで先日、リアル大僧正たる弘法大師と壁一枚を隔てたのみの側まで寄ったワケでございますけど。
正直、ゾッとするよな。
ううん、ミイラ状態の人体が気持ち悪いとかそういう意味ではなくてね。
即身成仏をした人には、素直に尊崇の気持ちが湧くもの。
だって、穴に篭るより以前の準備段階で既に、大ッ変な苦しみがあるんだろう?
五穀断ちくらいならともかく、その後に腐敗防止剤として漆を飲んだりするんだろう。触れただけで肌がかぶれたりする、あの漆を自分の身体の中にさ。
その激しい意志力と、人間の身を越えようとするほどの献身。覚悟の強さに、眩暈がします。
もう宗教だとか関係なく、「その人自身」に敬服する。
自分も清廉にならなくてはと思ったよ。
・・・のだけど。
高野山奥の院地下の礼拝堂には、ズラリと棚が並んでいてさ。
中に、手の平サイズの小さな大仏がビッッシリと並んでいるのさ。しかもそれには個人名の入ったプレートが付いててさ。
それが永代供養なのか、お布施の印といった物なのかは知らないけれど。
その、量がね。
あの一つ一つと、更に何百何千倍もの個人個人の【祈願】が全部、何百年もの間「ただ一人のひと」に向けて寄せられていたんだろう?
それらを全部、あの人はずーーっと一人で受け止めているんだろう?
中にはもっとお手軽な気持ちで「ご利益」を求める人なんかもたくさんいてさ。
考えたら、ひどくゾッとする思いがしたんだよ。
そりゃ【魔人】にもなるってモンだ、と。
もしかしたらあの魔人・大僧正は、即身成仏したそのひと本人ではなくて、人々が祈願するときに思い描いた【生き仏】というある種偶像めいたものの具現なんじゃなかろうか。
いや、あるいは、
本人の意思に反して――もしくは途中で挫折しようとした人を無理やりに閉じ込めて即身成仏させる寺もあった――なんて話も聞いたことがあったから、魔人となっているのは“こっち”なのかな?
それはきっと形だけで実を伴わない、【仏】心の入ったものではないと思うから。
なにも【魔人】は全て元・人間だったとは限らないようだけどさ。
少なくともアリスと大僧正、デイビットはたぶん「そう」なんだよね。
だから彼らが【魔人】となるまでに至った激情を想像すると、ぞくぞくとする。
もちろん生前から非凡な力があってこそ、ああいうモノになれたんだろうと思うけど。
どんな経緯があって、死んでまでああいう存在となって留まるのか。
いずれにしても、神でも仏でも霊魂でもなく【魔人】という特殊な存在に成るには、原子爆弾の強い光で影が灼け付いたように――
この「世界という空間」に自分自身の影を残すほど、それはそれは恐ろしいほどの強くて激しい情念があったんだったと思う。
彼らに惹かれてしまうのは、そんな背景を感じさせるくせに氷のように冷えきった風情に、本能的な怖れを抱くのと・・・
死の臭いをさせながらもいわゆる霊とは違う、自らを由としている在り方に憧れを抱いてしまうからだろうか。
それにしても【魔人】とは本当に絶妙なタグを付けたものだよね。
神でも仏でも悪魔でも精霊でもなく、といって人間の霊のレベルでもない。
ちょうど狭間の存在?
神とするには俗すぎて、人霊というには、もう一段階を越えてしまって。
なんて魅力的なんだろう。
(本当に自分が目の当たりにして、このチンケな魂を刈り取られるのァ御免だけどw)
・・・などとつらつら考えてしまったGW前の夜更けなのだよ。
彼らに感じる、煮え滾るような激しい情動は今の私に最も遠いものだからね。
萌えも、燃えも、瞬間的に熱の上がるコトはあっても長続きしないんだ。
今年の目標として立てた「面倒くさいという言葉を使わない」というのは大体守られているものの、
その代わりに今は「しんどい」が口癖となりつつある。
「毎日コンスタントにちょっと疲れる」が続くというのは、思いのほか気概を摩耗するようだ?
あるいはそれこそが平穏で、強い不平なく満たされている状態なのかもしれないが。
きっとそれは創作の滾りとは真逆なのだろうな。満たされていれば、欲求も少ないから。
仕事場でほどほどに評価されて、ほどほどに必要とされて、ほどほどに欲しい物が手に入るのに満足してしまっているのか?
足りない!という焦燥が、創作する人間としての私には今足りないのだな(苦笑)。
困ったねwww
私は到底、【魔人】には成れないよ。
そして結局、清廉にもなれない中途半端なザ・ヒューマンだw
「誰々よりはマシだろう」と考えて安堵してしまう以上はナ~。
・・・さて、
貴方はこんな私「よりはマシ」なヒトですか? (笑)
もう十年近く前になりますか。
それは『if...』の中。出会ったのは【ヒーロー】だったか【ゴトウ】だったか・・・
記憶も曖昧になるほど前で、しかも攻略本等を買うほどハマる前だから初プレイ時かパートナーを変えての2周目くらいだったと思う。
邂逅地点は怠惰界ですよ。序盤中の序盤ジョバンニですよ!あっとゆー間に死にましたぁな。
その頃はまだ出現確率の数値も知らなかったから、同じ地点を通ればまたすぐ会えるんだろうと思ってたのも懐かしいw
以降、私は彼らに出会う事はなく今もいるワケで。
ゲームボーイアドバンスSP版の『真2』では宝石宝箱を開けた時にアリスとの遭遇率が大分上がっていると聞いたが、やはり私は出会えなかった。
――といったトコロで先日、リアル大僧正たる弘法大師と壁一枚を隔てたのみの側まで寄ったワケでございますけど。
正直、ゾッとするよな。
ううん、ミイラ状態の人体が気持ち悪いとかそういう意味ではなくてね。
即身成仏をした人には、素直に尊崇の気持ちが湧くもの。
だって、穴に篭るより以前の準備段階で既に、大ッ変な苦しみがあるんだろう?
五穀断ちくらいならともかく、その後に腐敗防止剤として漆を飲んだりするんだろう。触れただけで肌がかぶれたりする、あの漆を自分の身体の中にさ。
その激しい意志力と、人間の身を越えようとするほどの献身。覚悟の強さに、眩暈がします。
もう宗教だとか関係なく、「その人自身」に敬服する。
自分も清廉にならなくてはと思ったよ。
・・・のだけど。
高野山奥の院地下の礼拝堂には、ズラリと棚が並んでいてさ。
中に、手の平サイズの小さな大仏がビッッシリと並んでいるのさ。しかもそれには個人名の入ったプレートが付いててさ。
それが永代供養なのか、お布施の印といった物なのかは知らないけれど。
その、量がね。
あの一つ一つと、更に何百何千倍もの個人個人の【祈願】が全部、何百年もの間「ただ一人のひと」に向けて寄せられていたんだろう?
それらを全部、あの人はずーーっと一人で受け止めているんだろう?
中にはもっとお手軽な気持ちで「ご利益」を求める人なんかもたくさんいてさ。
考えたら、ひどくゾッとする思いがしたんだよ。
そりゃ【魔人】にもなるってモンだ、と。
もしかしたらあの魔人・大僧正は、即身成仏したそのひと本人ではなくて、人々が祈願するときに思い描いた【生き仏】というある種偶像めいたものの具現なんじゃなかろうか。
いや、あるいは、
本人の意思に反して――もしくは途中で挫折しようとした人を無理やりに閉じ込めて即身成仏させる寺もあった――なんて話も聞いたことがあったから、魔人となっているのは“こっち”なのかな?
それはきっと形だけで実を伴わない、【仏】心の入ったものではないと思うから。
なにも【魔人】は全て元・人間だったとは限らないようだけどさ。
少なくともアリスと大僧正、デイビットはたぶん「そう」なんだよね。
だから彼らが【魔人】となるまでに至った激情を想像すると、ぞくぞくとする。
もちろん生前から非凡な力があってこそ、ああいうモノになれたんだろうと思うけど。
どんな経緯があって、死んでまでああいう存在となって留まるのか。
いずれにしても、神でも仏でも霊魂でもなく【魔人】という特殊な存在に成るには、原子爆弾の強い光で影が灼け付いたように――
この「世界という空間」に自分自身の影を残すほど、それはそれは恐ろしいほどの強くて激しい情念があったんだったと思う。
彼らに惹かれてしまうのは、そんな背景を感じさせるくせに氷のように冷えきった風情に、本能的な怖れを抱くのと・・・
死の臭いをさせながらもいわゆる霊とは違う、自らを由としている在り方に憧れを抱いてしまうからだろうか。
それにしても【魔人】とは本当に絶妙なタグを付けたものだよね。
神でも仏でも悪魔でも精霊でもなく、といって人間の霊のレベルでもない。
ちょうど狭間の存在?
神とするには俗すぎて、人霊というには、もう一段階を越えてしまって。
なんて魅力的なんだろう。
(本当に自分が目の当たりにして、このチンケな魂を刈り取られるのァ御免だけどw)
・・・などとつらつら考えてしまったGW前の夜更けなのだよ。
彼らに感じる、煮え滾るような激しい情動は今の私に最も遠いものだからね。
萌えも、燃えも、瞬間的に熱の上がるコトはあっても長続きしないんだ。
今年の目標として立てた「面倒くさいという言葉を使わない」というのは大体守られているものの、
その代わりに今は「しんどい」が口癖となりつつある。
「毎日コンスタントにちょっと疲れる」が続くというのは、思いのほか気概を摩耗するようだ?
あるいはそれこそが平穏で、強い不平なく満たされている状態なのかもしれないが。
きっとそれは創作の滾りとは真逆なのだろうな。満たされていれば、欲求も少ないから。
仕事場でほどほどに評価されて、ほどほどに必要とされて、ほどほどに欲しい物が手に入るのに満足してしまっているのか?
足りない!という焦燥が、創作する人間としての私には今足りないのだな(苦笑)。
困ったねwww
私は到底、【魔人】には成れないよ。
そして結局、清廉にもなれない中途半端なザ・ヒューマンだw
「誰々よりはマシだろう」と考えて安堵してしまう以上はナ~。
・・・さて、
貴方はこんな私「よりはマシ」なヒトですか? (笑)
あれ?何だか褒めてもらえた気がするw
そちら様もちょいちょいお愉しみがあるようでなにより(^^)。
えー。でも魔人に魂刈り取られちゃったらきっとリセットじゃないヨー。ゼロだよー。無だよ終了だよー。
次に繋がるカケラすらなくなっちゃうのはさすがにもったいなくね?
私はそれは嫌なんだけどなあ。。。
それに気づくおーみ君もね(笑
うちも魔人とは程遠いところにいますなー。
魂刈り取られるかもしれないけど、眼前に現れてほしいかもしれぬ。いろいろリセットしたい気がする(マテ
なんとなく世界樹3やり、メタルマックスリローデット2の届くのを待ちつつ、ペルソナQ結構おもしろそうかも?と思う今日この頃デス。
ほどほどにでも満足しているようでなにより。