
朝のメール 6月9日
〈集団的自衛権はなぜ必要なのか〉
実は、本当の問題は、例えば、
「中国とフィリピンが戦争を始めたときに、日本はどうするのか」ということなのです。
アメリカ軍はいちおう出動するとは思われますが、日本は、
フィリピンから「助けてくれ」と言われたときに、何もしないで、「日本の法制度上、できません。
はい、さようなら」で済むのでしょうか。
また、フィリピンだけでなく、ベトナムにも日系企業は数多く出ていますけれども、もし、
中国とベトナムとの間に戦いが起きたときに、「アメリカ軍は勝手に行けばいいが、
日本には憲法九条もあり、集団的自衛権も『憲法違反』ということで認められていないので、
何もできません。邦人保護や日本企業等の保護は、アメリカが勝手にやってくれるでしょう」と
いうようなことで、本当に済むのでしょうか。
結局、安倍首相が言っていることは、そのような問いかけなのです。
『自由の革命』
─日本の国家戦略と世界情勢のゆくえ─p.104
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