石ころ

主に根ざして実を結ぶ杖(民数記17章)

 

主はモーセに告げられた。
「イスラエルの子らに告げ、彼らから杖を、部族ごとに一本ずつ、彼らの部族のすべての族長から十二本の杖を取れ。その杖に各自の名を書き記さなければならない。
レビの杖にはアロンの名を書き記さなければならない。彼らの部族のかしらにそれぞれ一本の杖とするからだ。(1~3)

 

「レビ部族のかしらアロン」と主が名指された。その事実を民が見るように、神が働かれるのである。

 

あなたはそれらを、会見の天幕の中の、わたしがそこであなたがたに会うあかしの箱の前に置け。
わたしが選ぶ人の杖は芽を出す。こうしてわたしは、イスラエルの子らがあなたがたに向かって言い立てている不平を、わたし自身から遠ざけ、鎮める。」(4~5)

 

それは主がご自分の民を憐れみ、不従順な者に歩み寄り、民が主を知ることが出来るように、計画されたことである。彼らの中に燻り続ける肉の呻きに、主が脱出の道を備えて、鎮めようとされたのである。

 

モーセがイスラエルの子らにこのように告げたので、彼らの族長たちはみな、部族ごとに、族長一人に一本ずつの杖、十二本を彼に渡した。アロンの杖も彼らの杖の中にあった。
モーセはそれらの杖を、主の前、すなわちあかしの天幕の中に置いた。

その翌日、モーセはあかしの天幕に入って行った。すると見よ。レビの家のためのアロンの杖が芽を出し、つぼみをつけ、花を咲かせて、アーモンドの実を結んでいた。(6~8)

 

アーモンドの実は、神のわざを霊の目で見ることが出来ない民に、肉の目で見て主を知るように備えられたのだ。言い逆らって再び民が死ぬことがないように、分かりやすい御わざを見せてくださったのである。

 

御霊ご自身が、私たちの霊とともに、私たちが神の子どもであることを証ししてくださいます。(ローマ8;16)

 

モーセもアロンも、主が共に居てくださるのでなければ、みこころを行うことは出来ない。命の危険の中にあっても、万軍の主が居てくださるから、荒野で群衆を導いて行くことが出来るのである。

 

主は、みことばに聴き、御霊の導きによって働く者を、あらゆる問題の中に、従順を祝福して臨在を証してくださる。その経験の年月のうちに、いよいよ主に拠り頼む者とし、神をあがめる者に育ててくださるのである。

 

モーセがそれらの杖をみな、主の前からすべてのイスラエルの子らのところに持って来たので、彼らは見て、それぞれ自分の杖を取った。
主はモーセに言われた。「アロンの杖をあかしの箱の前に戻して、逆らう者たちへの戒めのために、しるしとせよ。彼らの不平をわたしから全くなくせ。彼らが死ぬことのないようにするためである。」(9~10)

 

主は「わたしに対する不平を全くなくせ」と言われた。肉にぶつぶつと噴き出すねたみを、神のわざの前に砕いて謙らせ、再び死を招くことがないためである。

 

モーセはそのようにした。主が命じられたとおりにしたのである。(11)

 

民は目の前の真実を、そのまま受け入れるだけのことである。霊の目から肉の目に、神はイスラエルの信仰に合わせてくださったのだ。

 

しかし、イスラエルの子らはモーセに言った。「ああ、われわれは死んでしまう。われわれは滅びる。全員が滅びるのだ。
すべて近づく者、主の幕屋に近づく者が死ななければならないとは。ああ、われわれはみな、死に絶えなければならないのか。」(12~13)

 

彼らを殺すためならアーモンドは不要である。彼らは未だに神のことばを捻じ曲げる。みことばを知らない者は簡単に脅される。みことばを悟らないなら、無意味な恐れに引き回される。
聴いたままに主を恐れることをしないから、どれほど近しく歩みよってくださっても、神の愛を経験することが出来ないのである。

 

キリストの完全なあがないを受けて救われた者が、なを、過去を探って安息できずに罪に怯えることは、不信仰でありキリストの十字架を貶めることである。
平安が無いのはみことばを知らず、キリストの御救いに信頼せず、神の愛に命を託さずに自分のことばかり心配しているからである。

 

主が私たちのために死んでくださったのは、私たちが、目を覚ましていても眠っていても、主とともに生きるようになるためです。(Ⅰテサロニケ5:10)

 

杖には根が無い。しかしアロンの杖は主に根を張っていて、生きて働く神のことばが流れている。それゆえ、その杖は蕾を付け、花を咲かせて実を結んだのである。

キリスト者は主に繋がって在れば、生かすいのちのことばが滔々と流れて来る。聖霊によって導かれるみことばは、主を証する実を結ばせる。すべては神の愛と憐みによることである。


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