石ころ

使徒の働き㉕ (使徒13~14章)

 

次の安息日には、ほとんど町中の人が、神のことばを聞きに集まって来た。
しかし、この群衆を見たユダヤ人たちは、ねたみに燃え、パウロの話に反対して、口ぎたなくののしった。(13:44~45)

 

ののしられることを恐れる必要はない。ほめられようと思っていると、ののしりに堪えることは出来ない。神のことばを語っているのなら、脅されて自分を省みる必要はない。

ねたみ心は、神の愛も憐みも経験していない貧しさかれ出ている。
神は愛である。キリスト者は神の愛に包まれて守られる。その目が愛のことばだけを見つめて、その喜びのゆえに妬むこともうらやむこともない。愛が充足しているからである。

 

福音を妨げる者とは神が戦われる。堅く立って聖霊に導かれる言葉を宣言する時、その言葉はそのまま成就して行く。

 

そこでパウロとバルナバは、はっきりとこう宣言した。「神のことばは、まずあなたがたに語られなければならなかったのです。しかし、あなたがたはそれを拒んで、自分自身を永遠のいのちにふさわしくない者と決めたのです。見なさい。私たちは、これからは異邦人のほうへ向かいます。(46)

 

神の選びの民は、その頑なな高ぶりのゆえに一度捨てられた。彼らがイエス・キリストを告白して異邦人の後に着く時まで・・。

 

なぜなら、主は私たちに、こう命じておられるからです。「わたしはあなたを立てて、異邦人の光とした。あなたが地の果てまでも救いをもたらすためである。」
異邦人たちは、それを聞いて喜び、主のみことばを賛美した。そして、永遠のいのちに定められていた人たちは、みな、信仰に入った。
こうして、主のみことばは、この地方全体に広まった。(47~49)

 

キリストの働きは、良くも悪くも周囲の反応に動じることのない、平安の中で進み行く。みことばを完成してくださる聖霊に従順する中で、刈り取らせてくださる祝福を分かち合うことは、何と幸いなこであろう。
その幸いを見ている人々が、その後に続いて宣教の働きは世界に広がて行ったのである。

 

ところが、ユダヤ人たちは、神を敬う貴婦人たちや町の有力者たちを扇動して、パウロとバルナバを迫害させ、ふたりをその地方から追い出した。(50)

 

世に多くのものを持っている時人は勘違いをする。これだけのものを守ればどんな嵐も病も死も怖くは無いと・・。それゆえ神から自分のものを守ろうとする。確かに彼らの葬式は立派だろう・・彼らに残っているものはそれだけである。

 

 ふたりは、彼らに対して足のちりを払い落として、イコニオムへ行った。
 弟子たちは喜びと聖霊に満たされていた。(51~52)

 

主は福音を受けるに相応しい人に導かれる。渇いて叫んでいる人々の声を聞いておられるから・・。その必要を満たす旅が弟子の喜びなのは、うちに居られるキリストの心である。

 

イコニオムでも、ふたりは連れ立ってユダヤ人の会堂に入り、話をすると、ユダヤ人もギリシヤ人も大ぜいの人々が信仰に入った。
しかし、信じようとしないユダヤ人たちは、異邦人たちをそそのかして、兄弟たちに対し悪意を抱かせた。(14:1~2)

 

悪意は何処にでもある。人のうちに在る罪から、汚れたものが時を得れば溢れ出て来るが、それらを一々相手にする必要はない。今何を見ようとも、それらがみことばに勝利することないからである。

 

それでも、ふたりは長らく滞在し、主によって大胆に語った。主は、彼らの手にしるしと不思議なわざを行わせ、御恵みのことばの証明をされた。
ところが、町の人々は二派に分かれ、ある者はユダヤ人の側につき、ある者は使徒たちの側についた。(3~4)

 

主は、信じたことばが生きて働くことを、様々な出来事を通して証してくださる。
みことばは人を聖めて世から分ける。其処には必ず分裂が起こる。聖なるものと汚れたものは混じりあうことはないからである。
また、救われた人はその喜びを隠すことが出来ないからである。

 

異邦人とユダヤ人が彼らの指導者たちといっしょになって、使徒たちをはずかしめて、石打ちにしようと企てたとき、
ふたりはそれを知って、ルカオニヤの町であるルステラとデルベ、およびその付近の地方に難を避け、
そこで福音の宣教を続けた。(5~7)

 

キリストを信じる者も信じない者も、すべての命は主の御手の中にある。それゆえに罵りも、迫害も、殉教の恐怖も、弟子たちの働きを止めることはできない。
彼らが、目の前の出来事によって生きているのではなく、キリストを生きているからである。


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