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石ころ

今、老後という日々

  今は結構忙しい季節、今年は良い梅が手に入らなかったから梅干しは漬けずに、梅ジュースだけ作った。これはどんな梅でもたいして差し支えない、息子も好きだし・・。
畑から主人が紫蘇を取ってきてくれたので、きれいに洗ってこれもジュースにする。
ドラッグストアまで単車を飛ばしてクエン酸を買い、紫蘇を上げて、あら熱を取った煮汁の中に入れると、パッと一瞬に鮮やかな色になる。この一瞬が快感。紫蘇ジュースは疲れているときに飲むと体の中にさわやかな元気が戻る。ただ、結構お砂糖を使うのでちょっとこわいけれど。

 先日収穫したタマネギやジャガイモの世話?をする。去年も一昨年も腐らせた。主人が汗水流して作ってくれたものを、今年は腐らせたくないので注意深く見守る。
息子の所に送ろうと宅急便の取り扱いをしている酒屋さんに持って行ったら、まだ若い兄ちゃんは、「『呉れはる人は、自分は屑ばっかり食べて、ええ物を選ってくれたはるんやで。せやさかい感謝せなあかんよ。』って言われたことがありました。」そんなことを言ったのでちょっと私は感動をした。今でもちゃんとそんなことを若い人に教える人がいるんだ。

 年のせいか夜中に目覚めることが多くて、いつでもラジオ深夜便が聞けるようにしている。夜中にジャズを聞くこともあるけれど嫌いじゃない。ものによっては聞き入ってしまって完全に目が覚めることもある。ひとりで「夜中に遊ぶな!」と思いつつも「年寄りは良いの」と楽しんでいる。
私は結婚して家庭をもってからは、夜は寝るものという考えを頑固に持っていて、子供の高校受験の時でも「11時には寝なさい。」と口やかましく言ったものだった。

 そんな先日、「こころの時代」にヒルティの「幸福論」を聞いていて興味を持った。とても健全な信仰が語られているように思ったし、聖霊のことがきちんと語られていると私は思ったから読んでみたくなった。(私ごときにこう言われても・・だろうな)

 早速インターネットで購入した。なんて便利な時代だろうと、こんな時は本当にそう思う。注文したら次の日には読むことが出来る。それは素晴らしいけれど、本当にこの便利さは良いことばかりだろうか?との疑問も残る。生活の中に、普通に「待つ」という忍耐の時間がどんどん少なくなることはちょっと心配。こんな便利さを当たり前と成長する時、いったい忍耐力をどのように育てるのだろう・・。

「普通の人が哲学とか、宗教とかと呼んでいるものは総体に、たいがいの人にとっては飾りであり、せいぜいのところ、その実践生活になんら直接に影響を与えることのない知識に過ぎない。」この言葉は痛みを持って読んだ。これじゃ生けるキリストを味わうことはないだろう。でも、これが「普通」ということは知っている。

「キリスト教は元来、個人の幸福を眼目とせず、いな、第一に個人の完成すらも問題とせず、むしろこの地上の王国、その財宝とはぜんぜん異なった、ある霊の王国の実現のために働くことを主眼としている。そして、これは、人間の肉的性質を一変せしめることによってのみ達成されるのであるが、しかもこの変化さえも、なを自分の仕事ではないのである。」アーメン。

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コメント一覧

tieko
Saltさん、感謝します
同胞教会について教えて頂き、有難うございました。
昔、ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」の中の「美しき魂の告白」を読んで感動したことがありましたが、後にゲーテの叔母か何かがヘルンフート派(同胞派)にいたと聞きました。
その「美しき魂の告白」に詩歌(賛美歌)の
ことが書いてあったように、思います。

きっと、それらの流れを汲んだ詩歌がどこかに受け継がれているのかも知れませんね。
「リトル・フロックス」と言う霊的な讃美歌もあった、と聞いてもいます。
石ころ
コメントありがとうございます
「ヒルティを読んで救われたというキリスト者が多いことを知りました。」
そうなんですか。知りませんでした。でもわかります。
「眠られぬ夜のために」にも興味があります。何時か読もうと思っています。
Salt
tiekoさんはじめまして。ヒルティは私も読みました。

同胞教会の歴史については下のページでご覧ください。

何をもって同胞教会賛美歌と定義するのかさだかではありませんが、同胞教会で使っている聖歌集のことを総称しているのでしょうか。


http://www.geocities.jp/nozzon0602/sub1.htm

tieko
ヒルティの言葉
本当に、アーメン、アーメンです。
インターネットを使うようになって、ヒルティを
読んで救われたというキリスト者が多いことを
知りました。
霊の中で歩んだ人により霊の中で書かれた本は、
人にキリストご自身を知らせ信じさせる力がある
のですね。
それで、私も「眠られぬ夜のために」を読んで
います。そこに出て来る「同胞教会賛美歌」を
知りたいと思っているのですが、saltさんなどは
ご存知なのでは、と思っています。
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