「いらん、いらん。放っておいても直るから。」とメモを受け取ろうとしない私に、「せっかく教えてやったんやないか」と主人は怒って、自分の部屋に向かう。
「あんたはそんなことくらいで怒るけれど、せっかく買ってあげた靴を履こうともしないやないの。」自分の言葉に私は驚いた。絶妙のタイミングだったから。
主人は絶えず膝の痛みを訴えていたから、「良い靴を買おう」と気のない主人を説得して店に行き、足にぴったり合う物が見つかるまで、次々と靴を脱いだり履いたりを繰り返した。面倒くさがりの主人は「これでええ、これでええ」と適当に言う。いつもこの手でいい加減な靴を買ってしまって失敗をしている。
今日はどうしても合う靴を見つけるまでは妥協しないぞと、ケチな私が値段は見ないで、良さそうな物を履かせ続けた。やっと「お、これは気持ちええなあ」とのひとことを聞いた。ただし、「ちょっと足が詰んだ感じやけど、靴下を薄くしたらええと思う」という。どうして靴に足を合わそうとするのかとあきれながら、もう1サイズ上をはき直すように無理に勧めると「ああ、ぴったりや!」ということで、やっと見つけた靴だった。
これほどに苦労をして、高いお金を払って買ったスポーツシューズだったけれど、「今度どこか行く時に履こう」と下駄箱のうえに上げてげてしまった。
「治療のためだから、いつもこれを履いて、履き潰してね。」と言ってあったのに・・。私はもう怒り心頭に発す状態。一度だけ蹴飛ばして見なくてもよい所に終ってしまった。
「でも、でも・・主人の性質を知って居るではないか、無理矢理が通じる人ではないことも。祈っている、祈られてもいるのだから押しつけは止めて、すべてを主にお任せしよう。」
と、やっと主にたどり着いた直後に、あの場面が備えられていた。そして、あの一言が備えられていた。
次の日、もう一度出してきて玄関に並べて置いた靴を主人は履いて行った。そうして、今日のひとこと「足首からぴったり包み込まれるようで、これは楽や」
イエスさまの原則を知っているのに、無理矢理を通そうとしては失敗する。でも、主はいつも忍耐強く導いてくださる。私が気づくまで待っていてくださり、平和に至らせてくださる。
私も主から忍耐を頂きたい。
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