石ころ

命の過ぎ行かぬ間に(詩篇144)

 

わが岩なる主が ほめたたえられますように。
戦いのために私の手を
戦のために私の指を鍛えられる方が。

主は私の恵み 私の砦
私のやぐら 私の救い主
私の盾 私の避け所。
私の民を私に服させる方。(1~2)

 

 主は、戦のために鍛える力を与え、恵みに満たして砦となって守り、やぐらとなって主の御目から世を見せて下さる方。
また訴えるものからは、避け所となって平安に満たし、聖霊の働きによってみことばに服する者を起こされる。救いは神のわざである。

 

初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。
この方は、初めに神とともにおられた。
すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもなかった。(ヨハネ1:1~3)

 

この言葉から始まるヨハネの福音書、ここでイエスは神の言葉であり、すべてのものがイエスの口から出た神の言葉よって造られたとわかる。

賢い人には愚かな言葉であろう。しかし、聖書にはすべてのいのちの作者と、その意図の初めから終わりまでが明確に記されている。永遠まで誤魔化しなくはっきりと・・。

 

主よ 人とは何ものなのでしょう。
あなたがこれを知っておられるとは。
人の子とはいったい何ものなのでしょう。
あなたがこれを顧みられるとは。
人は息にすぎず
その日々は影のように過ぎ去ります。(3~4)

 

イエスの命を与えるほどに、人を愛する者として造られたのはなぜであろう。神がそのことを御子に委ねられたのはなぜであろう。
永遠から見るとき、世に在る人の命は朝露に過ぎない。しかし、ダビデは憧れていたのだ。永遠のいのちの望みを・・。

愛の神は命を御子イエスに託され、作者であるイエスは、ご自分が造った者の姿になって罪の地にくだり、御身をもって人の罪の代価を支払ってくださり、今滅びの世から永遠の御側に取り戻してくださった。

 

 YouTubeで見た動画で賢さを自任しておられる方が、「イエスに聞きたいことは、『あなたのためにこんなに沢山の人が死んでいるがどう思うか・・』」というものがあった。

彼は何でも知っていると思っているが、すべてのものの作者を知らず、命の作者に対する罪を悟らず、滅びに向かって行く明日のいのちの危機に気づいていない。
命の造り主であるイエスが彼を愛して地に下り、十字架で罪と恥の痛みを負って死刑とされ、滅びることの無いいのちを準備されたことを悟らない。

 

キリストのために死んだ者はどれほどあろうとも、彼らはそこで真の命をたまわり、今永遠を生きているのである。
生まれた限りどのように生きようとも、人は罪の故に一度死ぬ者である。殉教しなければ何時までも世に在る者ではなく、その命の差は永遠から見れば一瞬に過ぎない。
しかも殉教者は、神よりたまわった命を完全燃焼し神の国へ晴れやかに凱旋したのである。

 

賢い彼の頭の中は、目に見える世界だけで成り立っているが、もう少し謙遜であれば、人の見ている世界が如何に限定的で不確かなものであるかを、この世であっても悟るであろう。

 

 主に教えて頂くまでわからないことは、「なせ私が顧みられたのか」ということである。聖書にある選びは人の基準では計り得ない、神の不思議に満ちている。
しかしイエス・キリストはすべての人の救いゆえに、十字架で死ぬための世に来てくださったのである。それこそ人には思いもよらない真実な神の愛だった。

 

信仰によって、あなたがたの心のうちにキリストを住まわせてくださいますように。そして、愛に根ざし、愛に基礎を置いているあなたがたが、
すべての聖徒たちとともに、その広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、(エペソ3:17~18)

 

イエスはご自分を嘲る者のために祈り、ご自分を殺す者を執り成された。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」
今も無知の中で嘲る者のために、その命の執り成しをしていてくださるから、私たちは生きているのである。

 

しかし、神は侮られるお方ではない。罪をそのままには出来ない義なるお方であるゆえに、唯一の救いであるキリストを拒絶する者の死は、永遠の苦しみが待つゲヘナである。

今日も命の猶予を与えて、イエス・キリストは造られた者が悔い改めて、滅びることの無いいのちを得ること待っておられる。

 

キリスト者は聖霊の導きによって強められ、この福音を伝えるようにと神の愛が託されている。故無く選ばれ一方的な救いに与った者は、不器用であろうとも、無学であろうとも、キリストを語り続けなければならないのだ。

 

人知をはるかに超えたキリストの愛を知ることができますように。そのようにして、神の満ちあふれる豊かさにまで、あなたがたが満たされますように。(エペソ3:19)


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