石ころ

バラムに告げられたイスラエルの祝福②(民数記24章)

 

バラムはイスラエルを祝福することが主の目にかなうのを見て、これまでのようにまじないを求めに行くことをせず、その顔を荒野に向けた。
バラムが目を上げると、イスラエルがその部族ごとに宿っているのが見えた。すると、神の霊が彼の上に臨んだ。(1~2)

 

眠っていた霊が開かれると直接主からみことばを聴き、告げられたことばから主を経験するようになる。
バラムは占いを通して神の言葉を得て語っていたが、主に見出されて新しくされ、霊の目が開かれたとき、御前に出て直接御告げを受ける経験をしたのである。

 

キリスト者には、聖霊が日々に開くみことばを解き明かして、今日みこころを生きることを導いてくださる。一人ひとりを知り尽くす神のご計画は、直接聴かなければ他の人には分からないのである。

 

また、この時間はうちに居られる主との親密な霊の語らいであり、魂にも感謝と満足が満たされ、心身の健やかな守りをたまわるキリスト者の食卓であって、いつも此処に力を得るのである。

 

あなたがたのうちには、御子から受けた注ぎの油がとどまっているので、だれかに教えてもらう必要はありません。その注ぎの油が、すべてについてあなたがたに教えてくれます。それは真理であって偽りではありませんから、あなたがたは教えられたとおり、御子のうちにとどまりなさい。(Ⅰヨハネ2:27)

 

主は日ごとに新しことを教えて、主を知る知識の深みに導いてくださる。もっとも素晴らしいことは、そこでみこころを悟ることである。このときバラムは、イスラエルに在る神の祝福を聴いたのだ。

 

神の御告げを聞く者、全能者の幻を見る者、ひれ伏し、目の開かれた者の告げたことば。
なんとすばらしいことよ。ヤコブよ、あなたの天幕は。イスラエルよ、あなたの住まいは。(4)

 

彼が主の御前に来てひれ伏し、イスラエル部族の姿を見たとき、バラムはその天幕に在る神の祝福を見たのである。

 

それは、広がる谷のよう、また川のほとりの園のようだ。主が植えたアロエのよう、また水辺の杉の木のようだ。
その手桶からは水があふれ、種は豊かな水に潤う。王はアガグよりも高くなり、王国は高く上げられる。(5)

 

何も無い荒野の彼らの天幕に、彼らを生かす瑞々しく豊かな主の祝福を見たのである。

 

彼をエジプトから導き出された神は、彼にとっては野牛の角のようだ。彼は自分の敵の国々を食い尽くし、彼らの骨をかみ砕き、矢をもって撃ち砕く。
雄獅子のように、また雌獅子のように、彼は身を伏せ、横たわる。だれがこれを起こせるだろう。あなたを祝福する者は祝福され、あなたをのろう者はのろわれる。」(8~9)

 

イスラエルの民の角は主、戦いに勝利を与えるのは主である。彼らが百戦錬磨の強者だからではない。
キリスト者の剣はみことばである。それは死にさえも勝利して、滅びることのない永遠のいのちである。

 

主に在るものは、この世を支配するサタンに敵対する者であり、十字架を通られたキリストの御足跡を行く者である。狼の中の羊でありその身を保証するものはみことば以外には無い。しかし、

 

神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄を分けるまでに刺し貫き、心の思いやはかりごとを見分けることができます。(へブル4:12)

 

聖霊によって導かれるみことばはすべの事柄を解き明かす神の知恵であり、物事の本質を見分けさせてくださる。永遠の滅びが待つ敵の行く末を知るので、それらの支配する世に一喜一憂することはない。

 

バラクはバラムに対して怒りを燃やし、手を打ち鳴らした。バラクはバラムに言った。「私の敵に呪いをかけてもらうためにおまえを招いたのに、かえっておまえは三度までも彼らを祝福した。
今、おまえは自分のところに引き下がれ。私は手厚くもてなすつもりでいたが、主がもう、そのもてなしを拒まれたのだ。」(10~11)

 

今バラムはバラクを恐れない。主を味わったからである。また、バラクに何も求めない。みことばに触れて満足しているからである。確かに神はバラクのもてなしを拒ませる。

 

キリスト者は、語ったみことば故に憎しみや怒りを得たとしても、心を騒がせ思い煩う必要はなく、その敵を知ろうとする必要もない。

 

わたしの友であるあなたがたに言います。からだを殺しても、その後はもう何もできない者たちを恐れてはいけません。
恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺した後で、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。そうです。あなたがたに言います。この方を恐れなさい。(ルカ12:4~5)

 

すべての時に御名を呼び求め、主に身を避けて聴いたみことばを絶えず自他に語りつつ、聖霊の助けと導きの中で生きる者である。

 

主の名は堅固なやぐら。正しい者はその中に走って行って安全である。(箴言18:10)


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事