石ころ

出発せよ ④(申命記1章)

 

主はあなたがたの不平の声を聞いて怒り、誓って言われた。
「この悪い世代の者たちのうちには、わたしがあなたがたの父祖たちに与えると誓った、あの良い地を見る者は一人もいない。(34~35)

 

「根絶やしにされる」とつぶやいた民の言葉のとおりに、彼らは荒野で地上の命を終える。しかし、主がどうして愛するイスラエルの民を根絶やしにすることが出来よう。

神は彼らの子孫を用いて救い主を遣わされる。神は良い方であり愛なる方だからである。

 

あなたがたが略奪されるだろうと言ったあなたがたの幼子たちや、今はまだ善悪をわきまえないあなたがたの子どもたちが、そこに入る。わたしが彼らにそこを与えるので、彼らはそこを所有するようになる。(39)

 

「略奪される」と言った彼らの言葉は実現しなかった。神の忍耐によることである。
此処で、幼子や善悪をわきまえない子どもたちの救い、神の赦しについて書かれてあることは、すべての子供の死についての主の備えではないか・・と、子を亡くした親の慰めを覚えるのである。

 

主は怒るのに遅く、恵み豊かであり、咎と背きを赦す。しかし、罰すべき者を必ず罰し、父の咎を子に報い、三代、四代に及ぼす。(民14:18)

 

神は彼らの咎と背きからの救いのために、その子孫を生かして、子らの咎を赦す救い主を遣わすことをイスラエルに計画されたのである。

 

「あなたがたは向きを変え、葦の海の道を通って荒野に向かって旅立て。」
すると、あなたがたは私に答えて言った。「私たちは主に対して罪を犯した。
私たちの神、主が命じられたとおりに、私たちは上って行って戦おう。」そして、それぞれ武具を身に帯びて、無謀にも山地に上って行こうとした。(40~41)

 

失敗の後で成すべきことは、静まって主に聴くことであり、聴いたことばに従うことのみである。人は皆失敗をする者であり、主は初めから私たちが塵にすぎないことをご存じで、救いの道を備えていてくださる。

 

彼らは主のことばに向きを変えて進むことをしなかった。自分の命を取り戻そうと、主に逆らう失敗の道に戻って行ったのである。

 

主は私に言われた。「彼らに言え。『上って行ってはならない。戦ってはならない。わたしはあなたがたのうちにいないからだ。あなたがたは敵に打ち負かされてはならない。』(42)

 

明確な主の命令を無視したのは自分の命を救うためであったが、彼らは打ち滅ぼされて主の民が恥を曝した。彼らがみことばを無視して主に信頼しなかったからである。

 

あなたがたは戻って来て主の前で泣いたが、主はあなたがたの声を聞き入れず、耳を傾けられなかった。
こうしてあなたがたは、実際にあなたがたがとどまったとおり、長い期間カデシュにとどまった。(45~46)

 

聴き従わない者を導くことは出来ず、自分の好き勝手を行う者を守ることは出来ない。このとき主との関係は破壊される。主の忠告を無視した彼らは涙の中に留まる。

 

主は「あなたがたは向きを変え、葦の海の道を通って荒野に向かって旅立て。」と言われる。「進め」との主の命令には未来がある。自分自身の命を主に委ねて進むことで、共にいて下さる神を経験出来るのである。

 

わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。
わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」(マタイ11:29~30)

 

キリスト者はキリストのくびきを負う者である。信仰生活の試練のときに経験することは、キリストが何時もいつも側にいて導いてくださることである。それは私たちがキリストのくびきを負うのではなく、キリストが一人ひとりのくびきを負っていてくださるようである。

 

野良仕事でくびきを負わせる時、経験のある牛に未経験な牛を繋ぐと聞いたことがある。このわきまえのない者が迷わないように、命に取って一番弱い首を完全な方に繋いで守っていて下さる。そう、永遠のいのちを!


なんと安心なことであろう。御国に行くまで一緒に歩くだけで良いのだ。主が私たちに歩みを合わせてくださるのは、神のご真実に拠ることである。

 

失敗をしたら向きを変えてみことばに聴き従って進む時、その道中に勝利の主が共にいてくださる。主の忍耐強い御愛により頼んで子孫を産み出す旅である。


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