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石ころ

置かれたところで生きる

以前、教会にも数回ご一緒したことがある方の訃報が入ってきた。我が家が地域でのそのお葬式をお世話する役目を負っていた。
役割の重圧はあるけれど、先日から示されていたみことば(エペソ6:14~17)により、心の備えができていて即座に反応して動くことが出来た。

それでもその夜は、彼女とのもろもろの場面が、言葉が、そうしていっぱい彼女と祈ってきたことが、一晩中次から次へと思い起こされて、眠れないままに寝返りを繰り返していた。イエスさまは彼女に沢山の奇跡を見せ、折々の助けをお与えになった。

彼女の堅く手を組んで何時までもうつむいておられた祈りの姿勢が、はっきりと私の瞼に残っている。手術の時も、苦手な飛行機に乗るときも、ご主人の病気の時も、すべて祈りによって平安を頂いたと喜んで話しておられた。
彼女との関係は途切れていたけれど、そうした事実は残っている。

イエスさまのことをお伝えした方は何人かおられる。そうして、関係がなんとなく途切れてしまう事も多い。洗礼を受けて教会につながっておられる方はまだ居られない。
その方々の中にもみことばを開いた事実は残っているけれども、ひとり一人の厳粛な信仰のゴールの形は私にはよく分からない・・。


お葬式のお手伝いでの私の役割は、お手伝いの方々の中で細々とした責任を負う。何人分の食事の準備をするのか、材料は何をするのか、おつゆの豆腐はどれくらいに切るのか、お茶パックにはどれくらいお茶葉を入れれば良いのかと聞かれる。馬鹿馬鹿しいと心の中で苛立ってはお終いなので、準備する人数以外は、できるだけユーモアを交えて適当に答える。

それでは駄目だと言い出す人がおられるけれど、初めから叩き台としての私の案なので、あっさりと引き下りその方の言われるままにどうぞとなって仕事は進むことになる。皆自分を否定されることが恐くて譲り合っていると、場がぎこちなくなって気の合わない人とのいさかいにまで進むことにもなる。

緩衝剤としての役割が出来ればスムーズに事が進む。こんな事は私のもっとも苦手とするところなのだけれど、そんな知恵をくださるのもイエスさま。そんなふうに自分を守ることから解放してくださったイエスさま。そんな中で、普段顔を合わすことがない方々と沢山お話ができたことはうれしいこと。

何とか無事に二日間のお手伝いが終わり大方の方が帰られた後で、お下がりなどを入れた袋がひとつ足りないということで、「何人分準備をしたのか、なぜ足りないのか」と問われることが起こった。

こんなピンチに妙に冷静になれるのは、やはりイエスさまがぴったりと共にいてくださるから。人数の間違いがないことを説明して、なぜ足りないのかは私のあずかり知らないところだけれど、「すぐに主人に、うちの分を持ってきてもらいますから」と先に帰った主人に電話をする。

結局、間違えて持って帰ったと返しに来られて、「あった。あった。」という声を聞いたとき私は限界。主人に後始末の確認をバトンタッチする。こんな時に夫婦二人であるということのありがたさを知る。

その夜、喉の痛みと筋肉の痛み、頭痛とめまい、最高血圧68、最低41なんてめちゃくちゃなことになった。体はガタガタだけれどちゃんと?生きており、体は打ちのめされているけれど絶望なんかしていない。
一時期イエスさまを分かち合った彼女は、以前のように死の間際にも「イエスさま!」と叫び、主は以前のように彼女に応えてくださったと信じる不思議な平安がある。


「終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい。では、しっかりと立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、足には平和の福音の備えをはきなさい。これらすべてのものの上に、信仰の大盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。救いのかぶとをかぶり、また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。」

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