神は、幕屋で仕える祭司の装束を作ることをモーセに命じられた。それは、非常に豪華なもので、宝石を用い、金を用いて、神の備えた知恵に満ちた人によって作られる。それは幕屋で仕える祭司アロンに着せるものであった。
あなたは、わたしが知恵の霊を満たした、心に知恵ある者たちに告げて、彼らにアロンの装束を作らせなさい。 彼を聖別し、祭司としてわたしに仕えさせるためである。(3)
何も無い荒野の真ん中にも関わらず、幕屋の必要はすべて備えられてあった。エジプトを出る時に、神の介入によって差し出された奴隷労働の報酬である。それらの年月がただ無意味な苦難ではなかったのだ。
如何なることも神が命じられるなら、時にしても、物にしても、知恵にしてもすべて備えてくださる。
その中に宝石をはめ込み四列にする。第一列は赤めのう、トパーズ、エメラルド。
第二列はトルコ石、サファイア、ダイヤモンド。
第三列はヒヤシンス石、めのう、紫水晶。
第四列は緑柱石、縞めのう、碧玉。これらが金縁の細工の中にはめ込まれる。
これらの宝石はイスラエルの息子たちの名にちなむもので、彼らの名にしたがい十二個でなければならない。それらは印章のように、それぞれに名が彫られ、十二部族を表す。(17~21)
イスラエルの12人の息子の名が刻まれ記念されてある。彼らのすべてが正しかったわけではないが、アブラハム由来の神の約束に拠ることである。
彼らは主の選びに従順して長となり、祝福のイスラエルの12部族として、神のご計画を全うする者なのだ。
あなたはアロンの子らのために長服を作り、また彼らのために飾り帯を作り、彼らのために、栄光と美を表すターバンを作らなければならない。
これらをあなたの兄弟アロン、および彼とともにいるその子らに着せ、彼らに油注ぎをし、彼らを祭司職に任命し、彼らを聖別し、祭司としてわたしに仕えさせよ。(40~41)
神の命によって油を注がれたアロンを、神に聴き従って作られた祭司の装束で覆うことは、イスラエルを代表して、聖なる神に仕えるための絶対の条件であった。
神に仕える祭司とされているキリスト者に、神が着せてくださったものは、それらに遥かに勝って完璧であり、永遠に不変の価値あるものである。
神に従順されたキリストが、十字架で流された真っ赤な血潮によって、着る者を真っ白に染める聖なる装束である。
キリスト者は、どんな時も決して脱ぐことのない装束を着せられて、キリストの愛に包まれ、平安のうちに祭司の勤めを果すのである。
救われた者はみな、主が備えてくださったタラントを用い、聖霊に導かれるみことばに従順して働く祭司である。