土筆やよもぎの芽をつまみ採る時いつも思い出す・・「あのなぁムベ、春は畦に味噌をぬって食べるんや」と話した大姑のこと・・。
よく笑い、よく怒り、よく泣いた人だった。彼女といるときは私も同じようになっていた。たくさんおしゃべりして喧嘩も度々したけれど、翌日にはけろっとしてやって来た。私もまたけろっと腹にあるまましゃべっていた。
手伝いもせず野菜をいつも貰いに行く私に「男に料理前の菜は見せたらアカンで・・」その意味はあまりにも嵩が減るから・・ふふふ
葉っぱを抜きながら「菜食やぁ間食う」これは畑に入って選んで抜き取り、泥を払って下葉を掃除し、葉にこびりつく泥をよく洗って調理をする手間のこと。
菜は添えものでご馳走でもなく目立たないものだけれど、愛が籠もっていることを彼女は「わかっているよ」と言ってくれていたのだ。
調理しても夫は野菜が苦手で残していたけれど・・、それも知っているからなをさらだったのだろう。実は私の好物。ふふふ
あの時代、嫁ぎ先の畑の手伝いをしない嫁なんて出来の悪い嫁だったろうが、甘い小さな大姑を春になったら思い出す。
母のごと 芽を揺り起こす 雨静か むべ
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