作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

オシドリの折り方

2021-05-30 22:05:43 | 作って遊ぼう教室


 前回、鶴の折り方を掲載したのでオシドリも紹介します。オシドリは技術的には簡単で、手順も少ないので作りやすいと思います。形もかわいいです。めすとおすはちょっと違いますが、おすを紹介して、一部分めすの作り方が入ってきます。

 おすは青色、めすは黄色の色紙で作っています。めすを作るときにはハサミが必要です。

 では、作っていきます。

 色紙か正方形の紙を用意してください。



 まず、中央に折り目を入れます。



 中央に折り目が入りました。
 左の上下の角を中央の折り目に合せるように折ります。紙飛行機のようですね。



 上下の辺を中央の折り目に合せるように折ります。

ポイント①(後で、ポイント①の意味については説明します。)

 右側部分の処理です。
(写真1段目)
 上下の角を中央の折り目に合せるように折ります。それによってできた折り目を少し反対方向にも折ります。しっかり折り目を付ける作業です。次はその折り目を活かして次の作業をします。
(写真2段目)
 下側の折り目まで、内側に折り曲げるように押し込みます。
(写真3眼目)
 上側の折り目まで、内側に折り曲げるように押し込みます。

(写真タップで拡大)
 おすの作り方はポイント③以降に進んでください。

ポイント②

 ポイント①の前まではおすとめすは共通の折り方です。
 ポイント①は、おすだけの折り方です。
 ポイント②は、めすだけの折り方です。
 ポイント③以降は、おす・めす共通の折り方です。

 右側の上下の三角形と上下の折り目を全部開きます。写真に示したように、ハサミで切って折り曲げてください。



(写真タップで拡大)
 上下の辺も折って元に戻します。



 めすの作り方はこの後はおすと一緒です。

ポイント③

 横長に置きます。裏返して、裂け目の見えない方を上にします。



 両端のとんがりを合せるように折ります。

 下準備として、下の写真のように折って、折り目を作っておきます。


(写真タップで拡大)
 折ったところは開いて折り目が見えるようにします。

 上下対称の図形を、上下に折って重ねます。


(写真タップで拡大)
 左側を手に取って上から見ると、折れ曲がったとんがりが2つ見えます。


(写真タップで拡大)
 その内側のとんがりを引っ張り出して、先に付けた折り目を使って折ります。しっかり両面から押さえつけて形を決めます。

 〇の部分が頭になるところです。


(写真タップで拡大)

 上から押さえて折り曲げると顔からくちばしの部分となります。

 これで完成です。平らなところに置くと、安定が良くて水面に浮いているようです。おす・めすを作って仲良くしてください。




 いかがでしたか。言葉にすると難しいですが、写真を見ていくと意外と簡単な作業です。ぜひ、作って遊んでください。
 始め
  おすめす共通の折り方
 ポイント①
  おすの折り方
 ポイント②
  めすの折り方
 ポイント③
  おすめす共通の折り方
 おわり

 最後まで読んでいただきありがとうございました。





鶴の折り方

2021-05-28 18:44:00 | 作って遊ぼう教室


 折り鶴は、これまで何回も折ってきました。長崎や広島に修学旅行で行った時の千羽鶴、病院へ見舞に行くとき、七夕の飾りとしてなど、何千何百くらいにはなると思います。しかし、久しぶりに折ってみるとチョッとしたところを忘れていて折れなくなっていました。
 ご覧の皆様もいつか折る機会がきっとあります。私のような年齢であれば「ねーねーおじいちゃん、鶴の折り方を教えて!」ということもあるかもしれませんね。
 
 ここに掲載するためにたくさん折ってみて、きれいに折れる方法を考えてみました。それは、事前に“折り目”を付けておくことです。〔下準備〕と書いてあるところがそこです。上手に折れるようになったら省略してもかまいません。youtubeなどにも紹介チャンネルがありますが、省略したものがほとんどです。

 では、作り方です。

 色紙を準備してください。



 まず、下準備から’ 折り目を三本入れます。






(写真タップで拡大)

 色紙の表側から見て、縦と横に山折りの折り目、対角の方向に谷折りの折り目ができました。

 下準備の終了です。


裏返し


 裏返して、裏側を上にして置きます。まだ折り目のない方向に三角形に折ります。
 そこから、次の写真に従って折っていってください。


(写真タップで拡大)

 下準備で付けた“折り目”がたいへん役立ちます。チョッと手を添えるだけで折れて畳まれます。

裏返し


 また同じようにします。


(写真タップで拡大)

 このようになりましたか。

 また下準備です。事前に折り目を入れます。


(写真タップで拡大)

 しっかり折り目が入りました。

 折り目を活かして開いていきます。


(写真タップで拡大)

 下の方は折り目どおりですが、半分から上が折り目の場所を折り目と反対に折らなければいけません。まず、下側をしっかり合わせて、徐々に上側を合せていってください。この“徐々に”というところがコツになります。

裏返し


 下準備です。


(写真タップで拡大)

 折り目がしっかり入りましたか。

 先ほどと同じように、


(写真タップで拡大)

 下の両辺を中央線に合せるように折りますが、中央がチョッと隙間が空くように折ると、首や尾を作るときにやりやすくなります。裏返して、裏側も同じようにしてください。


(写真タップで拡大)

 首から頭の部分を作ります。



 尾の部分を作ります。



 千羽鶴の場合は、これで完成です。これに糸を通してつなげます。

 羽を開きます。



 折り鶴の完成です。

 いろいろな方向から見てみました。



 いかがでしたか、良くできましたか。日本人であればだれでも作れる“国民的な折り紙”と思われていますが、うっかりどこかを忘れてしまうものです。一カ所でも忘れているとできませんよね。

 下準備の意味はわかちましたか。
 事前に折り目を入れておく作業です。これをしておくとすんなりきれいに折ることができます。このおかげで、特別な技量がなくてもきれいに上手に折ることができます。




 最後まで読んでいただいてありがとうございました。



地域の皆さんが学校教育活動に参加する仕組み〔「学校へ行こう」のすすめⅥ〕

2021-05-27 13:24:00 | 社会に開かれた学校
 先の記事でコミュニティ・スクールを紹介しましたが、その対となるのがこの仕組みです。
 コミュニティ・スクールは、学校経営・運営に関わり協議する仕組みです。つまり学校の中でも“知恵”を出してもらうところです。しかし、学校の課題を解決する協議をしても、そこから先は「学校にお任せ」というわけにはいかないですね。実際、コミュニティ・スクールの委員が身近な人々に声をかけて、学校とともに活動するのが一般的です。文部科学省では熟議:協働:マネジメントを掲げていて、ボランティアで協働することを推奨しています。このような状況では、委員の人間関係でつながった限られた人にお願いすることになりますので、後から問題が起こる場合が多くあります。委員に任命された職務以外がいっぱいあったり、友人に協力を何度も依頼することで人間関係を壊してしまうこともあります。軌道に乗り成果が出るまでにはいくつもの山を乗り越えなければなりません。

 学校では、日頃の授業で地域の皆さんに参画してもらう動きがあることを紹介しましたね。これについては、一部の学校ですが〈〇〇学校応援団〉というのが、平成10年代後半から始まってきました。校長先生がPTA会長さんに「〇〇〇の授業を手伝う人はいませんか?」と相談するところから始まって、協力していただける方が膨らんでできたものです。文部科学省でもその重要性から[学校支援地域本部]という学校応援団を規定にしたがって充実させたものを提案したのが平成18年ごろからでした。
 
 どうして、地域の皆さんが学校教育活動に参加してもらうための仕組みが必要なのでしょうか。
 これからの学校教育には“地域との連携・協働”が必要だということは、これまでの〔学校へ行こう〕で紹介しましたが、もう一つ懸念するのが〔学校の多忙さ〕です。学校はブラック企業とも言われるほどです。新しいことを始めるに当たって、学校の負担を軽減するためにも何らかの仕組みが必要になってきます。

 もし、地域の皆さんが学校の教育活動に参加する仕組みがなかったら、



 学校の授業に地域人材を呼ぶ計画をした場合には、学校の先生が地域から探して、お願いして、断られて、また探して、・・・・・お願いして来てもらうことになります。地域のことを知らない学校の先生ですから、PTA役員の皆さんにも相談しなければ探せません。学校はその計画をすればするほど“忙しくなる”というわけです。

 そこで、仕組みがあった場合には、



 学校は計画を提示するだけで、地域住民の皆さんがやってくることになります。こんな仕組みがあるといいですね。

 そこで、学校応援団や学校支援地域本部では〔地域コーディネーター〕という人を置きました。現在は、法制化(社会教育法)されたので〔地域学校協働活動推進員〕と定められました。
 地域の皆さんが学校教育活動に参加する活動も、法制化されて〔地域学校協働活動〕と定められました。

※ 法律に定めるときにはカタカナは使えないそうです。そうゆうことで 地域学校協働活動 地域学校協働活動推進員 と漢字になったそうです。
 



 地域学校協働活動推進員(以下:推進員と記述)は、学校を所管する教育委員会が委嘱します。

 その配置と役割は次のように定められています。



 実際、どのように機能するかです。



 学校は「〇〇の時間に◇◇の人に学校に来てほしい」と推進員に依頼します。推進員は該当する人を探して連れてきます。これで大丈夫!・・・・。
 しかし、私が“学校支援”に関わった中でも問題がいっぱいありました。推進員の力量が大きく左右します。誰にもできる仕事ではありません。人と関わる仕事ですから、うれしいこともありますが悔しい悲しい思いもいっぱいあります。時間が迫ってくると一人で思い悩み解決できないこともあります。

 そこで、希望者を募って人材名簿を作成したりもしましたが、そこでも、「希望してもお呼びがなかった。」とか、お願いしても断ってばかりの人もおられます。

 そこで、これらを改善する仕組み①です。


 学校は地域学校協働活動の年間計画を作ります。一年分でなくても次のひと月分の計画でもいいです。計画を推進員に渡すと、推進員は、あらかじめ登録された皆さんにメールや手紙、ホームページなどで、それぞれの教育活動に参加できるかを問います。登録者は、例えば 〇参加する。×参加できない。△困ったときには相談に応じます。として答えます。返事を集計して、それぞれの教育活動別に参加者を決定します。決定できないところがあれば△者に相談して決定します。全て決定したら、決定者全員に知らせます。教育活動別に支援者のリーダーをお願いして、その方から連絡してもらってもいいですね。リーダーを決めておくと、活動前の事前連絡や相談などもやりやすいですね。
 この仕組みは、希望した個人支援者の集まりのようなイメージとして受け止められたと思います。平成20年代前半の仕組みはこのようなものでした。

 次は改善の仕組み②です。

 この新しい教育は、将来の日本で人が生きていくためには、人づくりだけ教育したのでは豊かな暮らしはできないのではないか、人と人とがつながった中で生きていくことを視野に入れた地域づくりも加味した社会を創造していくことが必要ではないかということが議論されての教育改革です。

 ちょっと詳しく話すと、小家族や一人暮らしが増えて“孤立化”が進んできました。頼るのは自分と行政だけになってしまっている社会となってきました。しかし、今各地で頻発している自然災害(地震や風水害など)が起こった時に頼りになるのが隣にいる人々であることに気づきました。日頃から人と人のつながりを大切にしようということです。人と人のつながりは地域づくりの基礎ともいうものです。地域に根差した人づくりが、将来の豊かな生活を約束してくれると気づきました。

 そこで、できるだけたくさんの多様な皆さんを巻き込んだ仕組みにしようしたのがこの仕組みです。



 黄色の丸で現したのが、地域の団体・会社・官公庁・組合・NPO・各個人などの人の集まりです。説明会や戸別訪問をして、できるだけたくさんの多様な人々に参画を呼び掛けます。集まった皆さんを、主体性を尊重して、人づくり・地域づくりの目標でつながった緩やかなネットワークでまとまった仕組みとします。これを文部科学省では〔地域学校協働本部〕と呼んでいます。ここの中心にいるのが推進員です。仕組み①に比べると、推進員の仕事を大いに助けてくれる人々が増えたということです。
 ここからは、熊本県で勧めているものです。黄色の〇で示した団体の代表に集まってもらいます。そこに推進員と学校担当者が地域学校協働活動年間計画を提示して、項目別に「この〇〇教育活動に参加してくれる人はいませんか?」と希望を募ります。「私たちが行きます。」と決めていきます。この会議をコーディネート会議と呼んでいます。この会議を毎月開ければいいですが、少なくとも学期に2回は開くといいのではないかと思います。このような仕組みにするとたくさんの地域学校協働活動に対応することができますから、学校は気兼ね無く地域学校協働活動を計画することができますし、たくさんの地域人材を活用することで、この事業の理解も進みますし、参画者同士のつながりにも有益なものとなります。推進員の仕事も①と比べたら違ってきます。人探しは会議で済みますので、この機能がスムーズに進むように配慮することが仕事になります。例えば、推進員は活動の一週間前に準備の状況を聞きますが、その時思うように人が集まっていなかった場合には、他の団体に協力を求めたりします。仕組みを作っただけでは動きません。そこには生じた課題に対応する人がいて動くようになります。それが推進員の仕事になります。

 これが地域学校協働本部です。



この仕組みを作るのは学校を設置する教育委員会の仕事と規定されています。

 社会教育法第5条2項抜粋「市町村教育委員会は地域住民その他の関係者が学校と協働して行うもの(以下「地域学校協働活動」という。)の機会を提供する事業を実施するに当たっては、地域住民等の積極的な参加を得て当該地域学校協働活動が学校との適切な連携の下に円滑かつ効果的に実施されるよう、地域住民等と学校との連携協力体制の整備、地域学校協働活動に関する普及啓発その他の必要な措置を講ずるものとする。」

 これまでをまとめると



 学校運営協議会は絵の左側にある方形のテーブルで表現されています。学校経営の一端を地域の皆さんが担います。学校経営の方針や運営、課題に対する解決の方法を協議するところです。知恵を出してもらうところです。絵の右側が地域学校協働本部です。学校の教育活動に地域住民が参画する仕組みです。ここでは大人がこれまで生活や仕事で身に着けたスキルを発揮してもらいます。汗を流してもらうところです。

 この二つを両輪として、学校づくりと地域づくりを推進していきます。基本的には学校は人づくりですから、地域づくりの成果が見えるようになるのは子どもたちが大人になって社会の中心として働くときです。10歳の子どもが働き盛りの40歳になる30年後ほどではないかと思います。

 最後に〔地域学校協働活動〕について紹介します。時間がありましたら読んでください。










 最後まで読んでいただいてありがとうございました。内容については次の冊子を参考にしました。





だまし舟の折り方

2021-05-20 20:16:37 | 作って遊ぼう教室
 私が学校に上がる前ですから幼稚園児だったと思いますが、誰かがこのだまし舟をやってくれました。ふしぎでフシギでたまらなかったのですが、小学生になって、その仕組みを教えてもらいました。小学生以上であれば一回限(キリ)しかできませんね。見破られてしまいます。そんな時には作り方を教えてあげてください。“する方”になれば、興味はず~と続きます。
 ぜひ、小さなお子さんや低学年児童がいれば、やってあげてください。また、中学年以上であれば、一度やって、その後作り方を教えてください。

作り方

 色紙やチラシを正方形に切ったものを準備してください。



 2つに折って開き、中央に折り目を作ります。



 上下の辺を、中央の折り目に合せるように折ります。



 裏返して、写真のように折ります。



 中央に“切れ目”がありますが、ここを開いていきます。まず、それがスムーズにできるよう下準備(折り目を入れる)をします。


(写真タップで拡大)

 下の左右の角を中央の切れ間に重なるように、また左右それぞれの下の辺が切れ間の線に重なるように折ります。しっかり折り目を付けた後、開いて戻します。

 その折り目を活用して、写真のように“開いて”いきます。


(写真タップで拡大)

 裏側も、同じようにします。



 まったく同じことの繰り返しです。


(写真タップで拡大)

 手前の方がつながっていて、二重になっていますので、その上の方を開きます。



 このようなものができましたか。次は裏返します。

 

 縦に置いて、下の左右の三角形を写真のように開きます。



 裏返します。



 中央付近に四角形がありますが、その上側の角の左右二つのうち一方の角を摘まんで、対角の角に重ねるように折ります。中央の四角形には対角の方向に折り目がありますから、自然と折れ曲がって折りたためます。



 折りたためば“だまし舟”の完成です。

 使い方

 だまし舟の場所の名前です。帆(ほ)と船首(せんしゅ)です。手で持っているところが船尾(せんび)です。



 手で持っている船尾がカギですね。ここをどうするかというと、


(写真タップで拡大)

 このように、船尾を折り曲げることで“船首”と“帆”が入れ替わります。写真ではうまく表現できませんでしたが、折り曲げるところは向こう側にもあります。

 遊び方

〔仕掛け人〕
 船尾を持って話します。「これは“帆かけ舟”です。どこかを摘まんでください。」
〔こども〕
 「はい、摘まみました。」
〔仕掛け人〕
 「そこは“帆”のところですね!」
〔こども〕
 「はい、帆です。」
〔仕掛け人〕
 「目をつぶってください。「はい」と言ったら目を開けてください。」
 こどもが目を閉じたら
・・・手で隠しながら船尾を折ります。・・・
※ 手で隠すのは、ひょっとしたら見えているかもしれません。
 「はい」
〔こども〕
 「あれ~⁉」
〔仕掛け人〕
 「何が変ですか?」
〔こども〕
 「帆のところを摘まんでいたのに・・!  おかしいな~!」
 「もう一回やって」

 こんな具合にやったらどうでしょうか。他にあったらコメントで教えてください。


 ぜひ、作って楽しんでくださいね。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
 
 

紙ふうせんづくり(色紙やチラシで)

2021-05-19 11:59:58 | 作って遊ぼう教室
 紙ふうせんというと、富山の薬売りのおじさんが「お土産だよ!」と言って渡してくれたことが、子どものころの思い出として残っています。薬売りのおじさんが来なくなって久しいですが、阿蘇の中学校に赴任した平成10年ごろに、宮崎県高千穂町五カ所の生徒の家で会うことができました。(当時、1/4の生徒が宮崎県から越境して熊本県の当校に通学していました。)その時も紙ふうせんをお土産に渡しておられました。その時の紙ふうせんは油紙でできている球形のものでした。
 遊び方は、丸い穴から息を吹き込んで丸くしますが、全部丸くしなくても、それを手のひらで何度もついてやると、だんだん膨れてくるのが不思議でした。二人で交互についたり、また何回つけるか競ったものでした。

 ここでは、紙ふうせんを色紙でつくります。チラシで作るときには、事前に正方形に切り取っておきます。



 これが、これから作る紙ふうせんです。子どものとき、折り曲げるだけでこんなものができるなんて“ふしぎ”でしたが、考案した人のすごさを感じていました。


 作り方

 色紙です。



 序盤は、折り方が重要ですから、その折り方の表現を決めておきます。



 谷折りを青線、山折りを赤線で表すことにします。

 まず、三角に折ります。



 向きを変えて、三角に折ります。



 ×印の谷折りができました。今度は山折りを作りますので、裏返します。



 裏返したら、谷折りと山折りが逆になりますので、折り目は山折りの赤線になりました。

 向かい合う辺と辺を重ねるように折ります。



 すると、中央に、辺と平行な谷折りができました。それを裏返すと、×印の谷折りと横線の山折りになります。序盤の折り目はここで一段落です。

 その折り目を深めるように、力を加えていくと



 自然と折りたたまれていきます。二重の三角形となりました。

 次からは、写真に従って折っていってください。












 






 このようにできましたか。手に取って広げたりしているところです。4枚のつながった板状です。



 先端というか、中央には、息(空気)を吹き込む穴が空いています。



 ここから、空気を吹き込みます。ここではストローを使っていますが、子どものときには唇を細めて吹き込んでいました。

 強く吹いてパンパンに膨らませてください。


 遊び方

〇 手のひらでついて遊びます。どれだけつけるか回数を競います。丸くありませんから、あっちこっちに上がります。

〇 二人でつき合います。これも難しいです。回数を競ってください。

〇 大きさや色をいろいろ変えて、“飾り”としてもいいですね。表紙の写真は、にぎやかでいいですね。
 
〇 紙ふうせんをいっぱい作って、糸を通して下げものにしてはいかがでしょうか。



 最初に紹介した紙風船をネットで調べてみましたら、全国でただ一つ新潟県の出雲崎町で磯野紙風船製造所が作っておられるとわかりました。

磯野紙風船製造所HP


「懐かしい・・・」という感じですね。熊本地震の折には、売上金の中から義援金をいただいているようです。 



 最後まで読んでいただきありがとうございました。 


大ボールづくり(牛乳パックで)

2021-05-16 22:15:39 | 作って遊ぼう教室
 つい先の記事で、牛乳パックで作るボールを紹介しましたが、直径が6㎝ほどの小さなものでした。また、牛乳パックは、接着する方法が難しいので、そこも克服する方法はないか考えていました。
 そこで、もっと大きなものは作れないか、大きいと五角形の隙間が大きくなって、ホッチキスも使えるということで考えたのが、今回の作り方です。



 “特大”というのが、2000mlのお酒パックで作ったものです。“大”は1000mlの牛乳パックで作りました。一番小さいのが、先に紹介したものです。

 作り方

 1000mlの牛乳パックで作る“大”を紹介します。それより大きいパックで作るときには、これを参考にして、尺度を大きくしてください。



 黄色で囲ったところで作ります。牛乳パックは厚紙より硬いので、十分気を付けて切り出してください。

 裏側の白いところに、ボールペンで、切り出す部分を描いていきます。直線を引きと長さを測りますので、定規を使います。


(写真タップで拡大)

 2㎝幅で12本の帯を取ります。牛乳パックの側面は4面でできていますから1面から3本を取ります。長さは20㎝弱ですが、そのまま全部使います。
 下の方に3本の線がありますが、一番下の線は“基準線”です。長さを測るときの基準です。次の線は、これから画鋲で穴を空けていく最初のところです。基準線から0.5㎝の幅があります。3本目の線は基準線から1㎝のところです。12本をつないで6本にしますが、基準線からこの線までが重なるところです。


(写真タップで拡大)

 さらに書き加えます。画鋲で穴を空けるところです。各帯の中央に穴を空けるので、中央に線を引きます。
 画鋲の穴は何のために空けるかというと、帯と帯が交わるところです。作るときの交わるところ全部に穴が空いていれば確実に作っていくことができますが、実際、作業上は必要のないところもたくさんあります。写真の中に必要なところを示しています。拡大すると黄色い点が見えます。

 一番下の穴は、先に紹介したとおり、基準線から0.5㎝のところです。ここを含めて3.5㎝の幅で6点です。その中で、作るうえで必要な点は、最初の2点と最後の2点です。



 12本をハサミで切り取りました。

 これに、印をしたところに穴を空けていきます。

 畳のような柔らかい台があれば、切る前に穴を空ければいいのですが、ここでは、紙をヨレヨレにしないために、定規の穴 を使って、硬い定規の上で帯に穴を空けていきます。



 写真を見てわかりますか。穴を空ける印を定規の穴のところに置いて、画鋲の針を刺します。1本に付き4か所、12本、計4×12=48回繰り返して穴を空けます。

 2本の帯をつなぎます。


(写真タップで拡大)

 2つの帯の端の穴に画鋲を刺して、台や床などの平らまところに、立てて置きます。すると真直ぐにつながります。つながった部分を指で摘まんで、画鋲をはずして、ホッチキスで留めるとつながります。ホッチキスは帯の左右に2か所留めました。ホッチキスの向きは、ボールが出来上がった時に、針の尖ったところが 内側 になるようにしてください。

 作る材料がそろいました。



 6本のうち左の1本を少し離してありますが、この一本は、後で輪を作りますので、両端の穴だけを使います。
 他の5本を組み合わせ ていきます。その時、画鋲10こを使います。ホッチキスは、輪を作るときと、最後の画鋲をはずすときに、ホッチキスで置き換えて留めます。

 これから、5本の帯を組んでいきます。

 5本とも、帯の中央の穴に色のついている側から画鋲を刺します。





 そのうちの1本を、白い側を上向きにして横に置きます。


(写真タップで拡大)

 帯の中央の画鋲の針が、次の帯の中央から左隣の穴に入るように置きます。これも白い面が上側です。穴や画鋲の位置が分かり易いよう図にしてみました。



これを繰り返していきますので、しっかり確認してください。




 同じことを繰り返します。





 最後の1本は5本の帯の関係が全部同じようになるように組み込んでください。



 ひとつ修正してほしいところがあります。それは、



 帯と帯の重なりの上下です。上に示した最初に置いた帯の組んだ後の重なりの正しい上下関係ですが、・・下上下上下上・・を繰り返します。画鋲の刺さったところは上下関係を変えることはできませんが、その両側の上下関係を調整してください。
 写真は 調整済み ですから、これを参考に調整してください。ここが間違っていると先へ進めません。

 とっておいた帯で輪を作ります。

 色のついた側が外側になるように輪を作ります。両端の穴に画鋲を刺して、床や台の上に置きます。



 重なった部分を指で摘まんで画鋲を外してホッチキスで留めます。

 輪を組み込んでいきます。

 5角形に組んだ5本の帯の上に輪の帯を数㎝上に置きます。



 先の ・・上下上下・・ が、球形になると ・・内外内外・・ となりますが、輪を組み込んだ時に、輪の内側になるか外側になるかを考えてください。
 写真の  と書いてあるところが、輪の内側になるところです。短く見えるところが内側ですね。長く見えるところが外側です。

 短く見えるところを輪の内側に入れてみます。



 ちょっと横から見たところです。



 随分丸くなりました。これで下半球が 出来上がり です。

 輪の周りに注目してください。



 この写真で、・・内外内外・・でおかしいところはありませんか。正面の帯のクロスしたところはどうですか。



 正しい組み方を色を付けて示しました。三色の帯のこのような組み方を 三竦み(さんすくみ)の型 といいます。これまで組み込み済みのところを見てもらうと、いたるところというよりも全てが三竦み型で作られています。

 これからも、・・内外内外・・ 三竦み型 に配慮して、組み込んでいきます。
 先の正面の部分を正しく修正しました。



 輪の周りに同じようなところが、あと4ヶ所ありますが、全て修正したところです。



 下から輪までが出来上がりました。


 輪の上部分を組み込んでいきます。

 少しでも分かり易いように、帯の輪郭(りんかく)に色を付けています。
 
 まずは、緑の端から2番目の穴に画鋲を刺して、その内側で、黄色の両端の2つの穴に刺して、黄色の帯が輪になります。









 次に、黄色の帯に画鋲の刺さった穴の右隣の穴に画鋲を刺します。その内側で、茶色の帯の両端の2つの穴に刺して、茶色い帯が輪になります。





 次に、茶色の帯に画鋲の刺さった穴の右隣の穴に画鋲を刺します。その内側で、赤色の帯の両端の2つの穴に刺して、赤色の帯が輪になります。





 次に、赤色の帯に画鋲の刺さった穴の右隣の穴に画鋲を刺します。その内側で、紫色の帯の両端の2つの穴に刺して、紫色の帯が輪になります。





 最後に、紫色の帯に画鋲の刺さった穴の右隣の穴に画鋲を刺します。その内側で、緑色の帯の両端の2つの穴に刺して、緑色の帯が輪になります。





 これで、画鋲は刺さっていますが、ボールの形が出来上がりました。

 真上から見たところです。



 後は、写真に写っている画鋲をホッチキスで置き換えます。



 画鋲の横を指で摘まんで画鋲を外します。そこをホッチキスで留めます。安全のためにホッチキスの針の先は内側になるようにします。画鋲は5こありますから、全部をホッチキスで置き換えます。

 

 全部ホッチキスで置き換えました。

 最後に、最初に刺した5つの画鋲が刺さっています。これは外すだけです。



 大ボールの完成です。



 私が、手で掴んだところです。大きさは、直径10㎝よりちょっと大きい程度です。全て 三竦み型 でできているので、張りもあり簡単には壊れない強さがあります。いっぱい遊べます。

 子どもの視点では、形や組み方に数学的な興味をそそられ、「難しいけど面白い。」という感想が多いです。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

牛乳パックでパッチンカエル

2021-05-10 19:15:30 | 作って遊ぼう教室
 パッチンカエル といってもカエルの姿はありません。カエルのように飛び跳ねるオモチャです。紙ですから、そこにカエルの絵を描いて楽しむこともできます。牛乳パックで作りますから、マジックで描くことはできますね。

 これから作るパッチンカエルは、次の2種類です。
   この記事の表紙図を見てください。1つ目はこれ。横に寝ているのがゴムのエネルギーをいっぱい溜め込んだパッチンカエルです。最初は折ってありますが、だんだん開いていって、飛び上がる直前の姿です。立っているパッチンカエルは飛び上がった後の姿です。
 後者が作った状態のものと同じです。これは、牛乳パックを輪切りにしたものに、切り込みを作って輪ゴムをはめてあります。
 それをゴムを伸ばした状態にして、折りたたみます。それを床に置くと、ジワリと開いていって、開ききったところで、パッチンと鳴って飛び上がります。

 2つ目は、先の輪切りにしたものを半分にします。

 動きは、前と同じですが、輪ゴムはちょっと強くなり、重さが半分ですから、パッチンの音も大きく、高く飛び跳ねます。但し、紙の強さに比べ輪ゴムの強さが大きいので折れ曲がりやすいです。折れてしまったら遊べませんので、慎重に畳(たた)んでください。でも壊れてもすぐ作れますから大丈夫ですね。

 最後に、パッチンカエルが、鳴って跳び跳ねている動画があります。


 では、作っていきましょう。

 パッチンカエルA (牛乳パックの輪切り)

 牛乳パックの両端の口部と底部を切り取ります。



 口部は簡単ですが、底部は、よく切れるハサミで強い力で切り込みます。けがをしないように気を付けてください。一度切れれば、後は普通に切り進むことができます。ぐるっと一回りすると切り取れます。

 底が取れると、平らに折りたたまれます。



 横の長さが20cmほどです。それから6cmの長さを切り取ると、パッチンカエルの3つ分を切り取ることができました。

 その一つを使います。


(写真タップで拡大)
 平らにして、その四隅をチョッとハサミで切ります。矢印のように押してやって折りたたむと、4つの切れ目が中央部分に集まります。

 輪ゴムを準備します。


(写真タップで拡大)
 輪ゴムを4つの切れ目にはめ込むと パッチンカエル の完成です。


 遊び方


(写真タップで拡大)
 矢印のように、輪ゴムを伸ばす方向に引っ張って伸ばしきります。伸ばしたまま折り曲げます。(このとき、紙が折れ曲がらないように気を付けます。折れ曲がってしまえばもう遊べません。)

 これをそっと、テーブルや床の上に置くと



 しだいに開いていって、開ききった瞬間に パッチン と鳴って飛び跳ねます。


 パッチンカエルB

 牛乳パックの側面2つつながりを準備します。長さが20㎝程度ですから、それから6㎝を3つ切り取ります。このひとつで、パッチンカエルBを作ります。



 その一つを準備します。



 四隅をハサミで切り込みます。

 輪ゴムを準備します。


(写真タップで拡大)
 写真のように、輪ゴムを切れ目にはめ込むようにバツに付けます。バツにしなくてもいいですが、バツにすると力が強くなります。これで完成です。

 遊び方


(写真タップで拡大)
 輪ゴムを伸ばすように、矢印の方向に引っ張ります。伸びきったところで、これまでと逆に折ります。ゴムは伸びたままです。

 これをテーブルや床に置くと



 このように、少しずつ開いていって、開ききったところで、パッチン と鳴って飛び跳ねます。

 飛び跳ねたときの動画









 カエルが出てきませんでしたから、イラストを探して掲載しました。かわいいですね❤️。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。


紙鉄砲づくり

2021-05-07 13:02:50 | 作って遊ぼう教室
 朝ドラ「おちょやん」令和3年の5月4日(火)の「おとうちゃんはおひとよし」第一回放送で、風船が弾けた!ボタンが飛んだ!の爆裂効果音として紙鉄砲が使われていました。こんな使い方もあるんだな~と思ったところでした。この紙鉄砲は昔からあるものですから、ぜひお子さんお孫さんひ孫さんに教えてやってください。兜と同じように、海外の方に教えてやると大変喜ばれます。

 材料

 材料は、四角い紙で一方が長くなっているものです。(長方形)



 新聞やチラシ(広告紙)、雑誌やノートの1ページ、レポート用紙、コピー用紙など、身の回りにはいっぱいありますね。何といっても“爆裂音”を出しますので、紙には強い力が加わりますから、柔らかい紙より硬く強い紙が向いています。
 新聞紙の場合には、ほとんどの新聞紙は、2面つながりの見開きサイズですね。このままでは“大き過ぎて弱い”紙鉄砲になってしまいますので、1回折って1面サイズで作っていくのが良いと判断しました。つまり、二重にして折っていくということです。
 その他の紙は、A4からA2サイズで作ってみました。この程度が一番いいようです。
 これより大きかったり小さかったりするのも面白いかもしれません。チャレンジしてはいかがでしょうか。



 これが、作った紙鉄砲です。いずれも良く鳴って楽しかったです。

 それでは作っていきましょう。

 一方が長い四角い(長方形)紙を用意します。



 長い辺の方を“長辺”、短い辺の方を“短辺”とします。

 長辺同士を合せるように折って、中央の折り線を作ります。



 折った紙を元に戻すと、



 このように、中央に折り線ができます。

 四隅の角から短辺を、中央の折り線に合せるように折ります。



 左右が尖った形になりました。

 尖ったところ同士を合せるように折ります。



 このようになります。

 中央に折り目を作ります。上下に折って戻すと中央に折り目ができます。




 折り目のところから、上側を立てます。



 立てたところは袋状になっていますので、それを広げていきます。矢印は力を加えて広げる方向です。




 最後には、上から押さえて、平らにします。



 上の図のように、ひし形部分の上の角を下の角に合せるように折ります。〔三角の先端側から〕の図では、右の角から左の角に合せるように折ります。



 最後には、上から押さえて、平らにします。



 裏返して、先ほどと同じように、立てて、



 開いていきます。





 最後には、上から押さえて、平らにします。

 ひし形の下の角を上の角に合せるように折ると完成です。



 できましたか! 早速、鳴らしてみましょう。

 鳴らし方です。

 まずは手で握る場所です。



 紙鉄砲は、二等辺の直角三角形ですが、その鋭角部分2つをつまんで、厚いところと薄いところがありますが、薄い方が“握るところ”です。

 握り方です。



 親指と人差し指を曲げた部分でつまみます。大きな力を加わりますので、指先同士でつまむと飛んで行ってしまいます。紙鉄砲の直角部分を前にします。

 鳴らし方です。

 下の図のように、頭の上に掲げます。



 勢いよく振り下ろします。 ~バン!~と爆裂音がします。

 鳴らないときには、もう一度チャレンジしてください。勢いよく、勢いよく です。
 それでも鳴らないときには、直角部分は4枚に分かれていますが、そこをチョッと開いた状態で振り下ろしてください。すると、鳴りやすくなります。鳴る原理は、鳴った後、袋みたいな部分が飛び出していますね。振り下ろす前は、それが折りたたまれていますが、そこに急激に空気が入ってきて、そのときの音が爆裂音となります。

 鳴った後に、また鳴らすには!



 飛び出した袋を、また戻してやると、鳴る前と同じ状態になります。

 それを振って何度も楽しんでください。

 再掲 作った紙鉄砲です。



 一つが2~3分でできます。ぜひ、皆さんで楽しんでください。スタート合図の鉄砲代わりにもいかがでしょうか。



 最後まで読んでいただきありがとうございました。

ストロー笛づくり

2021-05-04 07:04:00 | 作って遊ぼう教室
 ストローというと環境問題があり、これから無くなっていく物かもしれませんが、皆さんの家にはどっかの片隅に昔のものがあるのではないかと思います。私の家では「何探してるの!」「ストロー笛を作ろうと・・・」「それだったら家にもありますよ。」と妻が食糧倉庫の奥から持ってきてくれました。
 放課後子ども教室で作るときには、清潔さもあるので、個別袋入りのストローを使います。100円ショップから買っていきます。

 写真で紹介しようとやってみましたが、ものが小さくてピントが合わないんです。そこで、ほとんどを図で説明することにしました。

ストロー笛の作り方

 必要なものと材料です。



 白いストローは20年以上も前のストローです。最近のものは、ほとんどのものに折れ曲がるところがありますね。最近のストローもチョッと細いですが準備しました。どちらか一つあればいいです。その他にハサミと定規が必要です。だいたいそれらしくなれば、けっこう鳴りますので、定規は必要ないかもしれません。



① ストローの一方の端をこれから加工していきます。

② 平らになっていますが、親指と人差し指でストローの端をつまんで平らにします。何回も何回もつまんで両横が折れ目ができるほど繰り返します。爪で強(しご)いてもいいですよ。少なくとも20mmは平らにしてください。

③ 端から15mmほど(図の点線)をハサミで切り取ります。点線の左右両方とも切ってください。
 図の上の方からハサミを入れた方が切りやすいですが、その場合、15mmまで切るのは至難の技です。短めに切って、何度か切って15mmにしてください。
 良く切れるハサミであれば、下の15mmのところから切ることもできます。

④ 出来上がりです。

 下の図は一般的な寸法です。



 このようになりましたか。細工はこれだけです。

 早速、細工をしたところを口にくわえて吹いてみましょう。



 鳴りましたか?・・・初めから鳴れば大したもんです。鳴らないのが普通ですから心配しないでください。

 吹き方です。



 ストロー笛の切り始めの部分をくちびるでくわえます。チョッと力を加えて吹くと、狭い隙間を空気が通って振動したら音が出ます。力の加減で鳴ったり鳴らなかったりしますので、そのコツをつかんでください。

 参考のために、ストロー笛の良し悪しを、私の経験上、説明しておきます。



 ①は、“作り方”で紹介したとおりベストです。

 ②は、鳴ることについては問題ありませんが、何度も吹いていると、尖った先端部分がクルクルに変形してしまいます。とんがりが鋭角であれば、変形が大きく鳴らなくなってしまいます。
 
 ③は、どこを唇でつまめばよいかわかりませんし、振動もしにくく、ほとんど鳴りません。

 ④は、②ほどではありませんが、何度も吹いて鳴らしていると、しだいに変形して鳴らなくなってしまいます。

 どのストロー笛も鳴るとき細かく振動しますから、振動部分は必ず疲労して変形してきますので、いつかは鳴らなくなります。その時は、チョッと短くして、平らにするところやり直して、また作ってください。

 鳴り方

 鳴り方というと“音の高さ”です。ストロー笛の場合、音の高さはストローの太さには関係ないそうです。音の高さはストローの長さで決まります。



 長いと“低い音(ぶー)”、短いと“高い音(ピー)” という音がします。

 実は、ストローが長いと鳴りやすいんです。どうしても鳴らすことができない人には、長い~ストロー笛を作って吹いてみると、コツがつかみやすいです。



超ロングなストロー笛の作り方です。旨(うま)くいくと、チョッとくわえて吹くだけでも“鳴る”ことがあります。

 面白い鳴らせ方

 図をご覧ください。



 両手で密閉した空間を作ります。親指と親指の間に加工してない端っこを突っ込みます。ストロー笛を吹くと音がしますが、吹きながら矢印のように指をゆっくり開けると、急に音が変わります。面白い音です。

 放課後子ども教室では必ず、子供たちの前で、私と先生とで「ぷ~う、何の音ですか? (⚪⚪⚪が)でちゃいました!」と言って、ちょい芝居をやって見せます。大爆笑で、小学校低学年児童が我も我もと二人組で真似をしてくれます。うんち💩やおなら🗨️はみんな大好きです。

 指の開け方しだいでは音階もできるのではないかと思います。私の手では無理でしたが、手先の良く動く方であれば挑戦するのも面白いと思います。


 最後まで読んでいただきありがとうございました。 

家族で兜(かぶと)づくりしませんか!

2021-05-01 15:29:05 | 作って遊ぼう教室
 これまで何度か、兜(かぶと)づくりを掲載しましたが、5月5日端午の節句が近づいてきましたので、もう一度より分かりやすいかたちで掲載します。ぜひ、お子さんお孫さんと家族で作ってみてください。ちまきや柏餅を食べるときにみんなで被るのもいいかと思います。

 かぶる兜は2面続きの新聞1枚で作れます。その新聞紙の長い辺を長辺、短い辺を短辺とすると、短辺を一辺とする正方形を作って、それで作ります。
 

(写真クリック拡大)
① 短辺ととなりの長辺を重ねるように折ります。
② 直角三角形部分の下の長方形部分を裏側に折り曲げます。
② 折り曲げないで、茶色線からハサミで切ってもいいです。
③ 三角に折ったところを開いて、全体を裏返します。
④ 短辺を一辺とした正方形が出来上がりました。折り曲がっている長方形の部分はしっかり折ってさえあれば糊を付ける必要はありません。

 この正方形を4つの角(かど)が上下左右になるように置きます。



 これから先は色紙で折り方を示していきます。

 折紙を色のない方を上にして置きます。


 まず、三角形に折ります。山の形になります。頂上が下になるように置きます。


 左の端が山の頂上に重なるように折ります。


 右側も同じようにします。


 左右下の先端が上の先端と重なるように折ります。


 図のように折り曲げて“角(つの)を作ります。


 下の三角の部分が二枚重なっていますが、その上の方を折り線のところから折ります。


 更に折り線のところから折ります。


 下のもう一枚を、兜の内側に折り込みます。


 兜の完成です。鴉越


 新聞紙であれば


 となります。


 連休中は、家族で家の中で過ごすには長いですから、この兜やこのブログにはいっぱいおもちゃが作れますので、ぜひチャレンジして楽しんでください。作り方の質問もいいですよ。コメントでわかりやすく説明したり、ブログを書き換えたり付け加えたりしたいと思います。ガンバってください。