二度と会いたくない相手ほど、自分はするべきことはしておく

子供が裕福な生活をしているにも関わらず、

その親が老年で働けないのに放置して養わない人。

そのような人こそが、最低の人間である。

（原始仏典　釈尊の言葉　スッタニパータ編　第１章７節－No.124）

（感想）

現代社会にも有る問題です。
では、子供が親を養うことが出来ない場合、貧乏な場合、その親を放置しても許されるのか？
子供がいない、一人暮らしの働けない老人の場合は？

という話も出てくるかも知れませんが、この項の場合はあくまでも、
・　自分は裕福な生活をしているにも関わらず、親を放置する人。
そういう人に限定して、最低な人間だと釈尊は仰っています。

では、その親子間の過去に、子供への虐待が有った場合でも、裕福な子供は親を養わなければ生けないのか？
と現代人ならば問いそうです。
霊的には、Yesなのです。

親に虐待された、捨てられた、親の不品行で迷惑を掛けられた、と色々有った親子関係の場合ほど、子供は親に出来ることを「しておいた方が」、自分自身の為に成ります。
・　それで、来生での縁が切れる。
・　二度と再会することは無い。
・　親子の縁が昇華して消える。

という反射を生みます。
もし子供が、自分が受けたような虐待を老後の親に返した場合、
・　「ヤッたら、ヤラれる」という因果が生じます。
これでは来生は、再び似たような環境で親子に生まれ、「逆の立場を味わう」という輪廻（りんね：生まれ変わり）の「回転」が終わりません。

本来ならば被害者である子供が、
・　自分は親から虐待を受けたけれども、自分は親にやり返さない。
逆に、子供から虐待を受けている親は、
・　子供から老後に虐待されている気の毒な親は、子供を恨まない。

このように因果とは、被害を受けた側に、
それを来生も再生をさせて繰り返すのか？
今生だけで終わらせるのか？
これを左右する権利が生じています。

・　恨まない
・　やり返さない
これがお互いの悪い関係を、今生で終わらせることに霊的に成ります。

近代インドの独立の父と言われるマハトマ・ガンディの無抵抗主義とは、支配国イギリスへの絶縁状でもあり、霊的な「抵抗主義」だったということです。
これは親子関係だけでは無くて、嫌いな上司や、嫌いな他人ほど、恨んだり不幸を願うよりも、何かをプレゼント、祝福する気持ちでいるほうが、霊的な反射は相手に返ります。

・　自分が他人を恨む間は、相手は余計に元気に成る。
・　恨む側が、ダメに成る。
という逆転現象に注意してください。
これでは被害を受けた上に、更に霊的な損失を自分自身で「選んでいる」ことに成るので注意してください。

以上のような因果の霊的知識は、知ると知らぬでは、その後の人生の幸運度が変わってしまいます。
来生にも影響します。
皆さんの参考にして頂ければ幸いです。

生かして頂いて　有り難う御座います

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