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新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 序1 行川の流れは絶えずして

ゆくかはのなかれはたえすし

しかももとのみつにあらす。

よとみにうかふうたかたはかつきえ

かつむすひてひさしくとゝま

る事なし。よのなかにある人

とすみかとかくのことし。たまし

きのみやこのうちにいらかをあ

らそへるたかきいやしき人の

すまひは世々をへてつきせぬ 


行く川の流れは絶えずして、しかも元の水に非ず。

淀みに浮かぶ泡沫は、かつ消え、かつ結びて、久しく留まる事無し。

世の中にある人と栖と斯くの如し。

玉敷の都の中に甍を争える、貴き賎しき人の住まひは、世々を経て尽きせぬ

 


(参考)大福光寺本

ユク河ノナカレハタエスシテシカモゝトノ水ニアラス

ヨトミニウカフウタカタハカツキエカツムスヒテヒサシク

トゝマリタルタメシナシ

世中ニアル人ト栖トカクノコトシ

タマシキノミヤコノウチニ棟ヲナラヘイラカヲアラソヘルタカキヤシキ人ノスマヒハ世々ヲヘテツキセヌ

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