新古今和歌集の部屋

雑歌中 藤原家隆 定家十体 事可然様 芝山広豊筆コレクション


  事可然躰

大方のあきのね覚の

  ながき夜も君をぞ

 いのる  おもふ

   身を   とて






新古今和歌集巻第十七 雑歌下
 和歌所にて述懐の心を
       藤原家隆朝臣
おほかたの秋の寝覚の長き夜も君をぞ祈る身をおもふとて

よみ:おおかたのあきのねざめのながきよもきみをぞいのるみをおもうとて 隠

意味:大抵の秋の夜長は、途中で寝覚めてしまいますが、その間ずっと院の事を思って祈っております。陛下の恩恵を受けている身として。

備考:卿相侍臣妬歌合。家隆卿百番自歌合。
参考
おほかたの秋のねざめの露けくはまた誰が袖にありあけの月(秋歌上 二条院讃岐)
万代をまつの尾山のかげしげみ君をぞ祈るときはかきはに(賀歌 康資王母

芝山宰相廣豊卿
芝山広豊(1674ー1723)

江戸時代前期から中期にかけての公卿。官位は従三位・参議兼右衛門督。藤原北家高藤流勧修寺家庶流である芝山家3代当主。

延宝2年(1674年)、左中将・四辻季輔の次男として誕生。母は右大臣・久我広通の娘。

権中納言・芝山定豊の養子となる。和歌、書画を能くした。

1679 従五位下
1714 正三位
1719-1722 参議  ★
1719-1722 右衛門督

参考
人麻呂 ほのぼのと 公任 芝山広豊筆色紙コレクション - 新古今和歌集の部屋

人麻呂 ほのぼのと 公任 芝山広豊筆色紙コレクション - 新古今和歌集の部屋

柿本人麿ほの/"\とあかしのうらの朝ぎりにしまがくれゆくふねをしぞおもふ古今集羇旅歌題知らずよみ人知らずほのぼのと明石の浦の朝霧に島隠れ行く舟をしぞ思ふこの...

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令和4年7月28日 壱
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