EVERYDAY I HAVE THE BLUES

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サマーオブソウルを見た。50年封印されていたライブ映像の映画。

2021-09-18 19:12:00 | 映画DVD(レビュー感想)

サマーオブソウル(あるいは、革命がテレビ放映されてなかった時)を見た。


スティーヴィー・ワンダーが、キーボードにクライベイビー(ワウペダルというギター用のエフェクター。使った人は、ジミ・ヘンドリックスが有名。)新しいサウンドを作ろうとしてた!


スライのホーンの女性、歌がとにかくいいが、マイクを叩くようにして向きを変えホーンを吹き出した。あまりのカッコ良さにしびれた!

ゴスペルのリズムとシンガーの叫びと神への賛美で、トランス状態になるところに、アフリカの民族音楽・踊り・儀式に通じていくものを感じた。人間としての普遍的なものに通じていくものがありそうに思えゴスペルに興味を持った。

まだまだ、ゴスペルについては、サムクックやブラインド・ウィリー・ジョンソンなど聴いてきたが、もっと聴いてみたいと思った。


ファッション面でも、今までのスーツだけでなく、カラフルな色のダシーキ(民族衣装)やアフロヘアーが見られる。


登場はしていないが、ハービーハンコック作の「ウォーターメロンマン」がモンゴサンタマリアの演奏で聴けた。この曲は、ブルースマンでもよく取り上げられる。


マベリアジャクソンなどゴスペルの方の他、 B Bキング、グラディスナイト、スライ、そしてニーナシモンなど登場する。


彼女が、黒人公民権運動家として、活動していく様子やこの前後のことは、Netflixで見れる「ニーナ・シモン 魂の歌」で描かれている。


このライブから、50年経っているが、未だ人種差別が起きているニュースが入る。どうしてそんなことが出来るのだろうか?

学問でもスポーツでもとてもとても優秀なのに!

ちょっとは、ましな世になったのだろうか?


アポロ月面着陸のことについては、立派なことだが、その金を貧困層に配って欲しいという声も沢山でていた。






12個しかない音をどういう風に使っているか

2021-09-11 17:54:00 | 映画DVD(レビュー感想)

クインシーのすべてをNetflixで見た。

2018年 アメリカ

監督は、娘のラシダ・ジョーンズとアランヒクス。






クインシージョーンズのことは、マイケルジャクソンの「スリラー」あたりで知った。「ウィ アー ザ ワールド」でも沢山のミュージシャンが賛同し参加したのには、当時どれだけ感動した、熱中したことか。

次々に自由に歌うアーティストに熱中した。

そのクインシージョーンズのドキュメンタリー。20年くらい前もクインシージョーンズのドキュメンタリー物を見たがそれとは違う映画。


シカゴで産まれ、10代の頃、クラブで演奏を始めレイチャールズなどと演奏。そしてライオネルハンプトン学団でトランペットを吹いた。

その後アレンジャーとして、編曲を手掛けるようになりカウントベイシーなどたくさんのミュージカシャンの編曲を手掛ける。


JAZZ以外の音楽をしたいとクラッシックの管弦楽アレンジを学ぶ。「音はたった12個しかない」「他の人がその12個をどう使うのが学びなさい」と教えられる。


フランクシナトラから、アレンジを依頼受け、シナトラバンドの指揮者とアレンジャーをつとめる。


アレンジは、作曲以上に音楽において重要であると僕は思っている。どんな曲がより、どんな音を誰がどういうふうに演奏するか。

「アレンジは作曲以上に重要だ!」が私の見解。JAZZ、ファンク、ブルース、ロック、ホップスはじめ音楽を聴くたびに間違いなくそうであると確信している。


マイケルジャクソンとの「ウォール」「スリラー」の大成功へと。


そして、ウィルスミスやリチャードボナも出てくる。






国立アフリカンアメリカン歴史文化博物館のイベントへ車椅子に乗りながらも出向き出演するクインシージョーンズ。


リハーサル時に博物館の中でミュージシャンを紹介している展示を見て、「みんないない」と涙ぐみながら呟くシーン、若いボーカル二人組の歌声を気に入り彼女たちに言った言葉「この星に産まれてくれてありがとう」そして、レイチャールズの歌を聴きながら涙ぐむクインシージョーンズなど感動のシーンあり!


病気と戦っていたことや、父親も仕事に対して真面目であり、受け継ぎ仕事づくめとなり、何度かの離婚となったこと、でも沢山の子供と孫ひ孫に恵まれたことなど語られている。











映画を見終わり、クインシージョーンズのアルバムを聴きたくなり、まずはよく聴いた「Q's jook joint」を聴いている。


他にも、日本語の歌詞が登場する

the duke 愛のコリーダ」、クインシージョーンズがアレンジやプロデュースや作曲など手掛けた25曲が聴け、クインシージョーンズ自らがライナーノートも書いている「フロム Q ウィズ ラブ」、夏の終わりはボサノバを聴きたくなる。ボサノバをやっている「soul bossa nostra」を聴いてみようとCD棚から取り出してきた。

素晴らしいサウンドに浸ろう♪


ルーシー。脳のこと、生物の誕生、宇宙の誕生へと。SF物!面白い^_^

2021-09-06 22:44:00 | 映画DVD(レビュー感想)

ルーシー

2014年 フランスとアメリカの合同制作


当時も映画館で見た。

Netflixで再度見た。


スカーレットヨハンソン主演。

モーガンフリーマンも出てくるSF物。モーガンフリーマンは、大学の教授で、脳を使う比率を増えるとどういうことになるかの仮説を立てている。ディスカバリーチャンネル系の番組好きにはたまらない話しです。






なんともスケールのでかいSF映画。


マフィアと脳の使用率がどんどん上がっていく事になってしまった女性が主人公。

ネタバレになるので、内容はここまで。

面白い!




ゴッホの死は他殺だった?

2021-09-05 10:18:00 | 映画DVD(レビュー感想)

「永遠の門 ゴッホの見た未来」を見た。

2018年 アメリカ制作。




ゴッホ。30歳代で人生を終えた。


20年程前にもゴッホのドキュメンタリーを見たが、それとは内容も違っていて見応えあり面白かった。


例えば、こんな映像があらわれた。

枯れている時期の向日葵畑が映った。沢山咲いている向日葵畑は、何度か見たことがあったり、通りがかって車をとめたりしてきたが、枯れた向日葵畑は見た記憶がない。でもゴッホは、沢山咲いている向日葵だけでなく、枯れた向日葵畑もよく見ていたんだろうなぁ。


また、こんな映像も。

青い絵の具で、木の根っこを描いている時に着ていた服が青で、綺麗だなぁと思った。その後、子供がゴッホを馬鹿にして近づいてくるシーンになった。


何を考えてたのか、何を見たのか、何を感じたのかを考えさせられる映画だった。


シェイクスピアを読んだりしていたようだ。

また、キリスト教信者で牧師になることも考えたことがあったようで、キリスト教に詳しい一面もあった。

悲しみは喜びに勝るという言葉も言っていた。


そして最後の死は、自殺ではなく他殺であったとこの映画はしていた。

20年前見た映像は、自殺だったが、現在では、他殺説が発表されている。