田中大介ブログ2

関西大学卒業
杏林大学大学院修了
日本の国家安全保障とメディアを研究
田久保忠衛・元時事通信ワシントン支局長に師事

一世を風靡した俳優が大阪ローカルどっきり番組に落ちぶれる

2022-03-31 19:35:22 | お笑い

1970年代初頭、

 

青春ドラマ主演で一世を風靡した

 

村野武載。

 

 

しかし一世を風靡し過ぎたせいか勢いは続かず、それなりの位置に落ち着く。

 

 

 

一世を風靡して十数年後、

 

村野武載

 

 

大阪ローカル30分番組の司会をやっていた。

 

 

 

村野武載

 

 

司会した大阪ローカル30分番組というのは

 

「どっきりQ」。

 

 

 

「どっきりQ」は素人をどっきりにかけるくだらない低予算番組で

 

日曜の昼前でかなり暇な人しか観ない時間帯である日曜11時25分スタートの

 

中途半端でいかにも低予算

 

といった感じの番組だった。

 

 

 

かつて一世を風靡した青春スター俳優の落ちぶれを痛感させる大阪ローカルどっきり番組「どっきりQ」。

 

真面目そうな村野武載は頑張って慣れない低予算バラエティ番組を仕切っていた。

 

しかし終始、盛り上がりに欠け、地味で低予算を痛感させていた。

 

 

「あの村野武載が!」

 

「ああ、青春ドラマの人・・・」

 

と思われていた。


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日本の国家安全保障90年代 10再

2022-03-30 20:18:16 | 安全保障

各師団の戦車部隊は61式戦車が主流であったが、1974年度に制式化された74式戦車が第7師団から優先的に配備されていった。

 

1960年代から採用が始まった第2世代戦車の最後発で、最後発の強みを生かし信頼性の確立されたイギリス・ヴィッカーズL7 105mmライフル砲を装備し、40mmAP弾対応の装甲と、レーザー測距儀(距離測定装置)、アクティヴ赤外線暗視装置・赤外線投光器などセンサー類も最新のものを採用する。当時としては最高の性能を誇った。しかし、配備のスピードは遅く、なかなか旧型戦車を置き換えるに至らなかった。

 

1977年のドイツ・レオパルド2戦車を皮切りに、パッシブ赤外線暗視装置、レーザー照準装置、デジタル・コンピューターなどの最新センサーと演算装置、チタニウム合金、セラミック、アラミド繊維などを使用した飛躍的に防御力の向上した複合装甲(運動エネルギー120mmAPFSDS弾、化学エネルギーHEAT弾対応)と、西ドイツのラインメタル製120mm滑腔砲を装備する第3世代戦車が1980年に入って急速に普及した。そのため74式戦車の陳腐化は避けられなかった。

 

しかし、それなりに74式戦車は陸上自衛隊の要として日本の防衛力に貢献した。

 

 

火砲の配備も進んでいった。

 

小松製作所/日本製鋼所75式自走155mm榴弾砲が201輌、

 

ゼネラル・ダイナミクス/三菱重工業M110A2 203mm自走榴弾砲が91輌、

 

国際共同開発(ヴィッカーズ・シップビルディング・アンド・エンジニアリング・リミテッド、OTOメララ、ラインメタル)FH-70 155mm榴弾砲が477門

 

と火力の増強が進んでいった。

 

 

 

各師団飛行隊、各方面隊航空隊の航空機の配備は

 

ベルUH-1B/HイロコイHUEY汎用ヘリコプター、

 

マクドネル・ダグラスOH-6Dカイユース観測ヘリコプター、

 

ボーイング・ヴァートル/川崎重工業KV-107(CH-46 シー・ナイト)中型輸送ヘリコプター

 

に加え、

 

1979年にはベトナム戦争で有効性が確立されたベルAH-1S(AH-1F)ヒューイ・コブラ攻撃ヘリコプターが対戦車ヘリコプターとして導入が決まり、日本の対戦車能力、対地攻撃能力が飛躍的に向上した。

 

 

さらに1984年からはKV-107中型輸送ヘリコプター(定員25人)に代わりボーイングCH-47Jチヌーク輸送ヘリコプター(定員50人)の導入が始まった。これによって、輸送能力は飛躍的に向上し、効率的な運用が進んだ。しかし、他の西側諸国と比較して空中機動能力が未だ低いことは否定できない。

 

 

防空能力としては全般防空に8個高射特科群にMIM-23ホーク地対空ミサイルが配備されていたが、アメリカでのMIN-23インプルーヴド(改良)・ホーク地対空ミサイル配備同様、日本もホーク地対空誘導弾を近代化改良を計画し、三菱電機が改ホークを開発した。

 

 

さらに、東芝81式短距離地対空誘導弾システム(81式短SAM)を導入し、各施設や師団防空能力を強化している。

 

戦術部隊の防空にはL90 35mm機関砲とともに、アメリカからFIM-92スティンガー携帯地対空ミサイルを輸入、配備するなど飛躍的に防空能力が高まった。

 

 

1980年代後半に入ってからは日本も他の西側諸国の陸上戦力に追いつき始めた。

 

威力偵察に使用される小松製作所87式偵察警戒車、

 

連隊防空用に高性能レーダーを搭載し対空用エリコン社製35mm機関砲を装備する三菱重工業87式自走高射機関砲、

 

そしてエリコン35mm機関砲と79式対戦車ミサイルを装備し乗員3名・歩兵7名を収容する日本初の歩兵戦闘車である三菱重工業89式装甲戦闘車を導入、配備した。

 

 

戦車においては、複合装甲とパッシブ赤外線暗視装置、デジタル・コンピューター、赤外線レーザー距離測定装置、西ドイツのラインメタル製120mm滑腔砲を装備する第3世代戦車の三菱重工業90式戦車の配備が始まった。

 

 

砲兵部隊では、面制圧に有効な射程32kmのM26ロケット12発(644個の対人対物子弾/均質圧延防弾鋼板40mm貫通)と、射程160km以上ある弾道ミサイル「ATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)」を装備するLTV/ローラル・ヴォート・システムズM270多連装ロケット発射システム(ATACMSは現在のところ未装備・検討中)が導入され、火力投射の期待を担った。

 

 

 

対戦車、対艦艇、対舟艇にたいしても整備が図られた。

 

1988年には88式地対艦誘導弾システムが配備された。

 

対舟艇・対戦車には有線誘導の79式対戦車誘導弾と、セミ・アクティヴ・レーザー誘導の87式対戦車誘導弾が配備された。

 

 

 

 

空中機動においてはその後、シコルスキーUH-60JAブラック・ホーク汎用ヘリコプター、川崎重工業OH-1観測ヘリコプターなどが開発、配備されていった。しかし、大量生産できない日本の財政制度、諸政策によって値段は高騰し、配備は遅れ、防衛力整備が進まない。

 

 

 

一方で、高機動車がトヨタ自動車によって開発された。これは、アメリカ4軍が使用するジープ、中型トラック双方の後継車両として開発されたAMジェネラルM998ハマー高機動多目的装輪車両(HMMWV)に酷似しており、使用目的も似ている。双方とも民間技術を多用し、大量生産することで価格低減、大量配備を狙ったもので、さらに装甲強化型、救急車、牽引車、地対空ミサイル搭載車、対戦車ミサイル搭載車、無線中継車などにファミリー化し、生産台数を増やし、メンテナンス・コストを低減させることも狙っている。アメリカではそうなったが、陸上自衛隊では結局、小型トラック、中型トラック、軽装甲機動車と別物が開発・生産され続け、コスト削減にはつながらなかった。

 

 

旧・防衛計画の大綱から新・防衛計画の大綱に切り替わった1996年までに進められた陸上自衛隊の防衛力は、旧・防衛計画の大綱開始年次の1976年と比較して、飛躍的に向上した。しかし、大量生産できないことからくる価格の高騰と、それにともなう採用数の低下の悪循環によって、1点豪華主義的な装備となってしまっている。また、ソ連による「限定的かつ小規模な侵略」、着上陸侵攻対処を想定した戦力構成、戦術を採っていたため、市街戦や陽動作戦、ゲリラ・遊撃戦、コマンド対処、テロへの対処のための施策、特殊部隊や市街戦部隊、狙撃部隊などが重要視されていなかった。


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日本の国家安全保障90年代 9再

2022-03-28 19:27:48 | 安全保障

普通科部隊および後方支援部隊などの移動手段も確立されていった。

 

普通科、歩兵の文字にふさわしく歩くことが主であった普通科部隊が自動車化されていった。

 

三菱自動車工業73式小型トラック、

 

トヨタ自動車73式中型トラック、

 

いすゞ自動車73式大型トラック、

 

三菱自動車工業74式特大型トラック

 

と急速に普通科部隊の移動手段が高速化していった。

 

しかし、アメリカ、ヨーロッパなどの西側諸国の歩兵部隊が機械化、装甲化、空中機動化しているのに比べ、日本の陸上自衛隊の大半の部隊の移動手段が非装甲のトラックおよび徒歩であると、脆弱性は否定できなかった。

 

ソ連の侵攻が危惧された北海道の部隊には最優先で機械化が非常にゆっくりとすすめられた。

 

既存の三菱重工業60式装甲車(428両)に加え、

 

三菱重工業/小松製作所73式装甲車の配備が進んだ(約338両)。

 

しかしここでもまた諸外国の機械化比率より大幅に下回ったものであることは否定できなかった。


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日本の国家安全保障90年代 9再

2022-03-28 19:27:48 | 安全保障

普通科部隊および後方支援部隊などの移動手段も確立されていった。

 

普通科、歩兵の文字にふさわしく歩くことが主であった普通科部隊が自動車化されていった。

 

三菱自動車工業73式小型トラック、

 

トヨタ自動車73式中型トラック、

 

いすゞ自動車73式大型トラック、

 

三菱自動車工業74式特大型トラック

 

と急速に普通科部隊の移動手段が高速化していった。

 

しかし、アメリカ、ヨーロッパなどの西側諸国の歩兵部隊が機械化、装甲化、空中機動化しているのに比べ、日本の陸上自衛隊の大半の部隊の移動手段が非装甲のトラックおよび徒歩であると、脆弱性は否定できなかった。

 

ソ連の侵攻が危惧された北海道の部隊には最優先で機械化が非常にゆっくりとすすめられた。

 

既存の三菱重工業60式装甲車(428両)に加え、

 

三菱重工業/小松製作所73式装甲車の配備が進んだ(約338両)。

 

しかしここでもまた諸外国の機械化比率より大幅に下回ったものであることは否定できなかった。


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NYと大阪の映画と老け過ぎの23歳

2022-03-27 18:05:15 | 映画

 

 

 

 

 

 

 

NYと大阪が舞台、

 

1989年秋公開のパラマウント映画

 

『ブラック・レイン』。

 

 

 

松本警部補(高倉健)の息子役を演じたのは

 

ケン・ケンセイ

 

だった。

 

 

ケン・ケンセイは高知県出身の日本人で

 

1954年生まれで公開当時は45歳、1988年秋から1989年冬に撮影された際は44歳だった。

 

 

 

ケン・ケンセイはパラマウント映画『ブラック・レイン』に通訳として参加した。

 

 

 

 

映画スタッフはケン・ケンセイに松本警部補の息子役を演じることを勧めた。

 

 

松本警部補の役は23歳という設定だった。

 

 

 

ケン・ケンセイは

 

「自分はもう44歳、23歳の役なんか無理だ。」

 

と言った。

 

 

しかし映画スタッフは

 

「日本人は若く見えるから大丈夫だ。やってくれ。」

 

と44歳のケン・ケンセイに23歳の松本警部補の息子役を演じるように勧めた。

 

 

 

ケン・ケンセイは松本警部補の息子役を引き受けた。

 

 

 

『ブラック・レイン』

 

を観た日本人からは

 

「高倉健の息子にしては老け過ぎている。」

 

「息子には見えない。」

 

といった意見が多く見受けられた。


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北朝鮮に感動して称賛したオルブライト死去 民主党の国務長官

2022-03-26 18:21:03 | 安全保障

民主党ビル・クリントン政権時の国務長官だったマデレーン・オルブライトが死んだ。

 

 

 

マデレーン・オルブライトは国務長官時代に北朝鮮に行った。

 

 

 

北朝鮮の金正日はマデレーン・オルブライト国務長官を大歓迎する。

 

北朝鮮の金正日はマデレーン・オルブライト国務長官に得意のマスゲームを見せる。

 

マデレーン・オルブライト国務長官は北朝鮮のマスゲームに感動し称賛した。

 

 

 

北朝鮮のマスゲームは子供を大量に動員し虐待同然の厳しい事前練習を課している。

 

マデレーン・オルブライト国務長官はそういうことはある程度知っていたのに北朝鮮のマスゲームに感動し称賛した。

 

マデレーン・オルブライト国務長官に称賛された北朝鮮の金正日はそのことを北朝鮮国内に向けて宣伝し金正日体制強化に利用した。

 

 

 

マデレーン・オルブライト国務長官は北朝鮮が共産主義派生個人崇拝王朝独裁国であるという認識があまりにもなかった。

 

民主党の政権は東アジアの安全保障、外交、軍事に対してやる気がなく人材を育てられておらず、実力不足の人間が責任者に任命され失敗を繰り返している。

 

もっとも共和党も中国を称賛し続けたヘンリー・キッシンジャーをご意見番として重宝し、

 

中国を信頼し北朝鮮をテロ支援国家から解除したコンドリーザ・ライスを大事にするなど

 

共和党でも東アジアを深く考える人間は多くはない。

 


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公開から40年「化石の荒野」角川ハードアクション超大作すごい予算だが不入りブルースブラザース

2022-03-25 20:11:41 | 映画

 

 

 

 

 

 

 

化石の荒野

 

 

 

 

 

 

 

 

1982年 角川春樹事務所

 

 

 

 

 

HARUKI KADOKAWA PRESENTS


 

 

 

角川春樹事務所

 

 


 

 

 

 

 

 

配給 東映


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



渡瀬恒彦










浅野温子

 

 

 




大木実  

 

 

田中明夫  

 

 

垂水悟郎  

 

 

郷鍈二
 

 

 

 

 



加藤武  

 

 

室田日出男  

 

 

青木義朗   

 

 

阿藤海 

 

 

竹井みどり 

 

 

 

 

 

 

 



竹田かほり 

 

山西道広 

 

江角英明 

 

片桐竜次 

 

成瀬正孝 

 

友金敏雄 

 

椎谷建治



伊吹徹 

 

重松収 

 

檀喧太 

 

荻原紀 

 

二家本辰巳 

 

戸塚孝 

 

新井一夫
 

 

 

 

 

 

 

 



鹿賀丈史 

 

 

 

宍戸錠

 

 

 

 


 

 

 


川津祐介

 

 

 

 

 



佐分利信



 

 

 

 

 



夏八木勲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




製作  角川春樹


 

制作協力 セントラル・アーツ

 

 


原作  西村寿行
 



監督  長谷部安春

 



脚本  丸山昇一

 



プロデューサー  黒沢満 紫垣達郎

 

 



三石千尋とマイク・スタントマン・チーム  

 

グループ12騎会 高倉英二

 

 

 





警視庁捜査一課の仁科宗介巡査部長が何者かに襲撃され気を失う。



気づけば横に外人の死体があり、自分の拳銃で射殺されていた。



警視庁捜査一課長が凶器はコルト・ローマン・MK3であることを発表し、容疑者が仁科であることが伝わる。



逃亡する仁科をつける男たちがいた。

 

男たちに自ら接近する仁科。



山沢という男が率いる集団は仁科に命令を下す。


総裁選に立候補した政治家・中臣晴良の息子の中臣克明。

 

中臣克明は警察官僚っだったがFBI留学直後、警察官僚を辞めた。

 

山沢は政治家・中臣晴良の息子・中臣克明の行動を報告しろという。



中臣克明は部下を連れ全国各地の山を調査していた。



仁科は拳銃・オートマグとギャラ5000万円を渡される。

 

中臣克明を追い徳島の剣山へ向かう仁科。

 

山沢は日本ウラニウム公社社長・平井に雇われていた。

 

政治家・中臣晴良と平井、陸上自衛隊第1空挺団団長・坂本は第二次大戦終戦時にある特命に就いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




佐分利信の遺作で、郷鍈二の引退作となった。

 

西〇〇行と書かれて西田敏行と勘違いされる西村寿行の原作。

 

角川映画としては不入りだった。

 

 

 

 

化石の荒野カースタント

 

映画「化石の荒野」(82年、長谷部安春監督)のカースタントは三石千尋とマイク・スタントマン・チームが担当している。

 

白のC130日産ローレルでパトカーから逃走する渡瀬恒彦と郷鍈二。

 

最初に230日産セドリック後期型に衝突、サイドを破損。

 

次に進路を妨害されたパトカー、230日産グロリア後期型、80系トヨタ・クラウンなどが衝突。

そしてC130日産ローレルのパトカーが横転しガソリンスタンドに突入、トヨタ・コロナマークⅡをまき込み爆発炎上。

 

市場に逃げ込んだ渡瀬たち。市場の2階からジャンプする渡瀬らのローレル。

 

追う230日産セドリック後期型とトヨタ・コロナマークⅡのパトカーが市場の2階から転落、全損。

 

またも進路を妨害されたパトカー軍団。

 

次々と衝突する。

 

230日産グロリア後期型の側面にトヨタ・クラウン(クジラクラウン)が突っ込む。

 

低いジャンプ台が用意され浮き上がるようにクラッシュ。

 

さらに230日産グロリア後期型が次々とジャンプしてトヨタ・コロナマークⅡやC130日産ローレルに突っ込んでいく。

 

 

ブルースブラザースのようなスタントである。

 

 

 

 

 

 

 


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日本の国家安全保障90年代 8再

2022-03-24 18:49:01 | 安全保障

装備は、普通科部隊にはアメリカ軍供与のM1カービン、M1ガーランド・ライフル、M3グリース・ガン短機関銃、M1919軽機関銃、M1918ブローニング・オートマティック・ライフル(BAR、自動火器)などが数多く残っていたが、1960年代に入り、徐々に近代化が始まった。

 

 

豊和工業64式7,62mm×51口径小銃、住友重機械工業62式7,62mm×51口径機関銃の配備が非常にゆっくりと進んだ。

 

1967年からはオリーブ・ドラブ1色であった作業服から、迷彩作業服の採用がはじまった。

 

1976年には長年、大蔵省に却下されていた個人化学防護装備の採用が認められた。

 

さらに、1970年代末からは5,56×45mmライフル弾、9mm×19拳銃弾の採用が検討され始めた。

 

これは、7,62mm×51ライフル弾は反動が強くフル・オートマティック射撃に適していないため、アメリカ・NATO諸国が5,56mm×45ライフル弾使用小銃に切り替えていったことに呼応している。同じく拳銃もNATO諸国が9mm×19拳銃弾の採用を始めたので日本でも追随することになった。

 

5,56mm×45ライフル弾使用の豊和工業89式小銃、ファブリック・ナショナール(FN)社MINIMI機関銃の配備が徐々に進められた。

 

同様に拳銃もコルトM1911A1 45ACP口径(11、43mm×23)拳銃からSIG SAUER(シュバイツイッシュ・インダストリー・ゲゼルシャフト・ザウエル) P220 9mm×19口径自動拳銃に切り替えられた。


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放送から40年「西部警察 第123話 松田刑事・絶命!」寺尾聰殉職ルビーの指環ヒット高視聴率

2022-03-22 20:29:37 | 映画

 

 

 

 

 

西部警察    

 

第123話 松田刑事・絶命!

 

 

 

 

 

 

 

 

渡哲也

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寺尾聡

 

 

 

 

舘ひろし

 

 

 

 

峰竜太

 

 

 

 

藤岡重慶

 

 

 

 

御木裕

 

 

 

 

庄司永建

 

 

 

 

佐原健二

 

 

 

 

古手川祐子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉山良二 

 

 

 

山根久幸 

 

柿沼大介 

 

山本庄助 

 

 

 

 

江角英明 

 

船水俊宏 

 

北村大造 

 

三重街恒二

 

北村大造

 

石井和彦

 

青木勇二

 

岡田勝

 

伊藤紘

 

福岡正剛

 

遠藤貫也

 

中瀬博文

 

藤原益二

 

 

武藤章生

 

 

クロキ・プロ

 

グループ12騎会

 

 

 

三石千尋とマイク・スタントマン・チーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石原裕次郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脚本 

 

新井光

 

 

 

監督 

 

渡辺拓也

 

 

 

 

 

 

 

協力 

 

 

 

日産自動車

 

 

 

 

鈴木自動車工業

 

 

 

 

朝日ヘリコプター

 

エンケイアルミホイール

 

共豊産業

 

中田商店

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

制作 

 

石原裕次郎

 

 

 

 

 

製作

 

テレビ朝日

 

石原プロモーション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喧嘩で傷害犯になった「越川を釈放せよ」との脅迫を受けた大門軍団。

 

そして無差別狙撃事件が発生する。

 

警視庁刑事部長は大門の責任において処理せよという。

 

またも起こる無差別狙撃事件。

 

ケンメリ日産スカイライン、230後期型日産セドリックが狙撃され大事故となる。

 

ただの傷害犯の釈放を頑なに拒否する警視庁刑事部長。

 

「越川を釈放しないから犠牲者が出た」とマスコミに批判される大門。

 

批判され苦悩する大門を見てられなくなった松田刑事。

 

松田刑事は西部警察署捜査課の刑事に越川を護送する護送車を襲撃することを提案する

 

西部警察署捜査課の源田刑事、鳩村刑事、平尾刑事、北条刑事は松田刑事の提案を受け入れる。

 

西部警察署捜査課の刑事たちは護送車を襲撃し、越川を野に放つ。

 

ケンメリ日産スカイライン・クーペで逃走する平尾刑事と北条刑事だが、日産セドリック430前期型白黒パトカーに追跡される。制服警官がケンメリ日産スカイライン・クーペに発砲する。

 

平尾一兵刑事が警官に捕まってしまう。

 

さらに窮地に陥ることになる大門。

 

大門は松田刑事を庇い、「自分の命令で護送車を襲撃させた」と謝罪する。

 

警視庁刑事部長は大門に真相を話す。

 

 

 

越川は1969年に過激派で爆弾を作っていた男だった。

 

警視庁には大規模テロの予告と、爆弾の設計図、ダイナマイトが送られていた。

 

警視庁は越川を別件逮捕しテロの黒幕を吐かせようとしていた。

 

 

 

 

 

 

松田刑事を演じる寺尾聰が降板する。

 

松田刑事殉職というより寺尾聰殉職。

 

ルビーの指環などで人気絶頂の寺尾聰。

 

西部警察の人気とレコードのヒットが相乗効果で高視聴率とレコード記録的ヒットに繋がっていた。

 

 


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日本の国家安全保障90年代 7再

2022-03-21 19:24:30 | 安全保障

1976年 旧・防衛計画の大綱における防衛力 陸上自衛隊

 

 

 

陸上防衛力として、陸上自衛隊の編成定数は18万人とされた。

 

 

 

基幹部隊としては、平時地域配備する部隊に13個師団と2個混成団が置かれることとなった。これは普通科(歩兵)を基幹とする地域防衛部隊である。

 

甲師団は約9000人を定員に、普通科連隊を4個連隊配備し、特科連隊(砲兵)、後方支援連隊(兵站)、戦車大隊、施設大隊(工兵)、通信大隊、対戦車隊、偵察隊、飛行隊、音楽隊、保安中隊(憲兵)などを要する。乙師団は約7000人で普通科連隊の数などが、甲師団に比べて少ないなどの違いがある。

 

また、地域の特性によって、部隊の配備が異なっている。平原が存在する北部方面隊には、戦車連隊が配備される一方で、中部地方、近畿地方の中部方面隊の師団には戦車大隊が配備されるにとどまるなど、地域特性に配慮された部隊配置となっている。

 

 

 

北海道の防衛を担う北部方面隊(総監部:北海道・札幌駐屯地)には、3個師団が置かれた。

 

第2師団(本部:北海道・旭川駐屯地)が第3普通科連隊,第9普通科連隊,第25普通科連隊,第26普通科連隊を基幹に道北に配置され、

 

第5師団(本部:北海道・帯広駐屯地)が道東に第5戦車大隊、第4普通科連隊、第6普通科連隊、第27普通科連隊を基幹に配置された。

 

第11師団(本部:北海道・真駒内駐屯地)は道央、道南を防衛地域とし、第11戦車大隊、第10普通科連隊、第18普通科連隊、第28普通科連隊を基幹に部隊配備された。

 

また、第1特科団が配備され、強力な火力で敵を撃滅することが期待された。

 

各師団はそれぞれの地域を中心とした防衛を担うことになっていた。特に北海道は防衛計画の大綱のいう「小規模かつ限定的な侵略」が生じる危険の高い地域として、装備が優先的に配備された。機甲化、機械化、装甲化をもっともはやく進められた。

 

 

 

東北には東北方面隊(総監部:宮城県・仙台駐屯地)が担当し、南東北は第6師団(本部・神町駐屯地)が防衛した。第20普通科連隊、第21普通科連隊、第22普通科連隊、第44普通科連隊を基幹に約9000名の甲師団であった。北東北は第9師団(本部:青森県・青森駐屯地)が、第5普通科連隊、第38普通科連隊、第39普通科連隊を基幹とする乙師団が置かれた。

 

 

 

関東・甲信越・静岡の防衛は東部方面隊(総監部:埼玉県・朝霞駐屯地)が担当した。

 

南関東と山梨県、静岡県は第1師団(本部・市ヶ谷駐屯地)が担当し、特に首都を防衛する部隊として力を注がれた。第1普通科連隊、第31普通科連隊、第32普通科連隊、第34普通科連隊、第1戦車大隊を基幹とする甲師団である。

 

北関東と新潟県は第12師団(本部・相馬原駐屯地)がおかれた。第2普通科連隊、第13普通科連隊、第30普通科連隊、第48普通科連隊を基幹とする師団であった。

 

 

日本の面積の30%を防衛するのは中部方面隊(総監部:兵庫県・伊丹駐屯地)である。

 

西部本州と四国が担当地域で、

 

近畿地方を防衛するのは第3師団(本部:兵庫県・千僧駐屯地)で、第7普通科連隊、第37普通科連隊、第36普通科連隊、第45普通科連隊を基幹とする定員・8800人の甲師団であった。

 

 

中部地方を防衛するのは第10師団(本部:愛知県・守山駐屯地)で、第14普通科連隊、第33普通科連隊、第35普通科連隊、などを基幹とする乙師団、約7000名の部隊であった。

 

中国地方を防衛するのは第13師団(本部:広島県・海田市駐屯地)で、第8普通科連隊、第17普通科連隊、第46普通科連隊、第47普通科連隊を基幹とする7100人の乙師団であった。

 

四国を防衛する第2混成団(本部:香川県・善通寺駐屯地)は、第15普通科連隊を基幹に組織される。

 

 

 

 九州・沖縄を防衛するのは西部方面隊(総監部:熊本県・健軍駐屯地)で、

 

北部九州を第4師団(本部:福岡県・福岡駐屯地)で、第16普通科連隊、第19普通科連隊、第40普通科連隊、第41普通科連隊を基幹部隊とし、さらに対馬警備隊が対馬海峡をにらんでいる。

 

南部九州を防衛するのは第8師団(本部:熊本県・北熊本駐屯地)で、第12普通科連隊、第24普通科連隊、第42普通科連隊、第43普通科連隊を基幹にしている。

 

沖縄には、第1混成団(本部:沖縄県・那覇駐屯地)が第1混成群と第101飛行隊を基幹に防衛を担当していた。

 

 

 

 機動運用部隊として、1個機甲師団、1個空挺団、1個ヘリコプター団が置かれた。

 

 

1個機甲師団は第7師団(本部:北海道・千歳駐屯地)として北部方面隊に置かれ、

 

第71戦車連隊、第72戦車連隊、第73戦車連隊を核に、第7化学防護隊、第7飛行隊、第7偵察隊、第7通信大隊、第7施設大隊、第7後方支援大隊、第7高射特科大隊、第7砲兵連隊、第11普通科連隊を擁し、

 

陸上自衛隊の部隊として、戦車、装甲車を中心に最新装備が最優先に配備され、機動運用機甲師団として運用された。

 

 

 

 

1個空挺団は第1空挺団(千葉県・習志野駐屯地)として、東部方面隊に配置され、普通科、対戦車隊を中心にした約1500名からなる部隊である。

 

空挺降下能力、ヘリ・ボーン能力を有し、また遊撃戦にも卓越した部隊で、レンジャー資格の中でも最も厳しい空挺レンジャー資格を有する隊員が7割以上を占め、軽歩兵の普通科部隊として最強の能力を誇る。そして、航空自衛隊の輸送機、陸上自衛隊のヘリコプターを利用し、迅速に紛争地域に派遣できる数少ない部隊である。

 

 

 

1個ヘリコプター団は防衛庁長官直轄部隊として、第1ヘリコプター団が編成され、千葉県木更津駐屯地に配置されている。大型輸送ヘリコプターによって、各部隊、資材を迅速に必要地域に派遣できる能力を有している。

 

 

陸上自衛隊の野戦防空戦力として、地対空誘導弾部隊が8個高射特科群が全国に配置されている。

 

北からの脅威(ソ連・ロシア)に対抗するため、第4高射特科群が北海道・道北の名寄駐屯地に配置された。

 

また、札幌や千歳などの北海道の中枢の防空に第1高射特科群が東千歳駐屯地に

 

東北地方では、航空自衛隊、アメリカ空軍のある三沢基地に近く、海上自衛隊の航空基地のある八戸駐屯地に第5高射特科群が置かれている。

 

また、首都圏の防空には千葉県・松戸駐屯地に第6高射特科群が置かれている。

 

航空自衛隊の広域全般地対空誘導弾部隊が近辺に無く、しかも人口密集地域、経済中枢地域のある地帯の近畿地方には第8高射特科群が兵庫県・青野原駐屯地に置かれ、

 

同じく北九州地域には第3高射特科群が福岡県・飯塚駐屯地に置かれている。

 

そのほかに、東アジアの要石である沖縄の防空には、航空自衛隊の全般防空地対空誘導弾部隊とともに、第7高射特科群が沖縄県・大村駐屯地に置かれている。


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宮迫1999蛍原に全力で飛び蹴り 今田耕司と東野幸治が爆笑

2022-03-20 15:51:55 | お笑い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1999年の夏、

 

MBS毎日放送で深夜に特番が放送された。

 

 

今田耕司、東野幸治、雨上がり決死隊が出演のコーナー

 

 

ロンドンブーツ1号2号が出演のコーナー

 

 

二部構成だった。

 

 

 

今田耕司、東野幸治、雨上がり決死隊とロンドンブーツ1号2号はラストに挨拶を一緒にする程度だった。

 

 

 

 

今田耕司、東野幸治、雨上がり決死隊のコーナーが始まった。

 

 

 

今田耕司、東野幸治は

 

「こちらも盛り上がってまいりましょう!」

 

とコーナーを盛り上げようとする。

 

 

雨上がり決死隊の蛍原はテンションが高く異様に気合が入っており

 

「イエーイ!」

 

と身振り手振りしながら叫ぶ。

 

 

宮迫は突如、蛍原に飛び蹴りを食らわせた。

 

宮迫は完璧なフォームで飛び蹴りを食らわせる。

 

めちゃくちゃ吹っ飛ぶ蛍原。

 

 

宮迫はテンションが高く身振り手振りする蛍原が気に入らなかった。

 

宮迫は

 

「なんやねんそれ!」

 

と蛍原のハイテンション身振り手振りを批判する。

 

 

痛がる蛍原、蹴られた所の具合を見る。

 

 

 

再び、

 

今田耕司、東野幸治は

 

「さあ、盛り上がってまいりましょう!」

 

とコーナーを盛り上げようとする。

 

 

 

雨上がり決死隊の蛍原は気合を入れて

 

「イエーイ!」

 

と身振り手振りしながら叫ぶ。

 

 

 

宮迫は再び、蛍原に飛び蹴りを食らわせた。

 

宮迫は完璧なフォームで飛び蹴りを食らわせる。

 

めちゃくちゃ吹っ飛ぶ蛍原。

 

 

 

 

騎馬戦のコーナーが始まる。

 

 

雨上がり決死隊の宮迫、蛍原と若手芸人が騎馬戦の馬となり

 

今田耕司は雨上がり決死隊の宮迫の上に騎乗し

 

東野幸治が雨上がり決死隊の蛍原の上に騎乗する。

 

 

 

騎馬戦が始まる。

 

 

東野幸治は蛍原の方を指さす。

 

 

騎馬戦では今田耕司も東野幸治も蛍原を棒で殴る。

 

宮迫は

 

「死ね!死ね!」

 

と叫びながら蛍原を全力で蹴る。

 

 

蛍原は

 

「痛い!痛い!痛い!」

 

「おかしい!おかしい!」

 

と叫ぶ。

 

騎馬戦は中断される。

 

 

 

騎馬戦が中断しても

 

宮迫はまだ

 

「死ね!死ね!」

 

と叫んでいる。

 

 

 

爆笑する今田耕司と東野幸治。

 

 

 

今田耕司と東野幸治は

 

「間違えた!蛍ちゃん殴るんちゃうかったわ。」

 

と言う。

 

今田耕司と東野幸治は

 

「蛍ちゃん、前の方におるから殴られんねん。後ろの方の馬になり。」

 

と言う。

 

蛍原は先頭騎馬から後ろの馬役に変更された。

 

 

 

再び騎馬戦が始まる。

 

東野幸治は、また蛍原を指さす。

 

 

 

 

騎馬戦では、また今田耕司と東野幸治が蛍原を棒で殴る。

 

宮迫は

 

「死ね!死ね!」

 

と叫びながら蛍原を全力で蹴る。

 

 

蛍原は

 

「痛い!痛い!痛い!」

 

「おかしい!おかしい!」

 

と叫ぶ。

 

 

 

再び、騎馬戦は中断される。

 

 

騎馬戦が中断しても

 

宮迫はまだ

 

「死ね!死ね!」

 

と叫んでいる。

 

 

 

今田耕司と東野幸治は爆笑している。

 

 

 

東野幸治は

 

「ちゃんとしよう!こんなんで笑ってんの俺らだけやわ。」

 

と苦笑した。

 

 

 

騎馬戦が再開された。

 

今度は普通の騎馬戦になった。


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宝田明死去「さよなら西部警察」出演 石原裕次郎との友情

2022-03-19 19:38:33 | 映画

 

 

 

 

宝田明は

 

 

西部警察PART3最終回

 

さよなら西部警察

 

大門死す!男たちよ永遠に・・・

 

 

に出演した。

 

 

西部警察署捜査課長・木暮(石原裕次郎)の同期で親友の警視庁刑事部参事官・梶を演じた宝田明。

 

警視庁刑事部長・戸ヶ崎(中丸忠雄)と木暮の間で板挟みになる梶を演じた宝田明。

 

 

 

宝田明が「さよなら西部警察」に出演したのは石原裕次郎との友情のためでノーギャラだったと語る。

 

日活と東宝は撮影所が近く、日活の俳優と東宝の俳優は撮影所の近くのレストランで顔を合わせ交流があり、仲が良かったと語る宝田明。

 

宝田明が「さよなら西部警察」の楽屋に入るとレミー・マルタンが置いてあり、石原裕次郎から贈られたものっだったという。

 

 

 

 

 


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日本の国家安全保障90年代 6再

2022-03-18 20:41:49 | 安全保障

特に三木武夫首相は、田中角栄政権のロッキード事件など各種疑獄事件によってイメージの悪化した自民党において、

 

「クリーン三木」

 

をスローガンに総理・総裁となった人物であった。

 

 

そのため、「クリーン」なイメージの政策を打ち出す必要があり、「クリーン」なイメージではないと考えられた防衛関係の政策には無関心、消極的で、「クリーン」に相応しい、軍縮イメージを打ち出そうとしていた。

 

それが防衛予算のGNP1%以内の閣議決定であり、その他にも「クリーン」に相応しいと考えられた政策が打ち出された。

 

1976年2月27日に三木政権政府統一見解として、輸出貿易管理令に示されている「共産国むけの場合、国連決議により武器等の輸出が禁止されている場合、国際紛争中の当事国またはそのおそれのある国向けには輸出してはならないことになっている」の武器輸出三原則対象地域への輸出禁止に加え、

 

「 三原則対象地域についての武器の輸出を認めない。

  

三原則対象地域以外の地域については、憲法及び外国為替及び外国貿易管理法の精神にのっとり、武器の輸出を慎むものとする。

  

武器製造関連設備の輸出については、武器に準じて取り扱うものとする。     」

 

 

を、発表した。

 

 

武器輸出三原則対象地域はともかく、そのほかの地域、特に同盟国、友好国、遠方の国家に

対する武器輸出の自粛は、日本の国家戦略、国家安全保障、経済安全保障、軍事政策に重大な影響を及ぼした。

 

その例は、生産量が少ないことから生じる国産兵器の価格高騰、開発費抑制のための国際共同開発参加が不可能である、コンバット・プルーブンと呼ばれる実戦による兵器の実用性の証明ができない、仮想敵国への牽制手段の放棄などである。

 

しかし、この「武器輸出三原則に関する政府統一見解」はザルともいえるものであった。川崎重工業で生産されたKV-107中型ヘリコプター(定員25人)は、サウジ・アラビア軍、サウジ・アラビア国家警備隊などに軍用として輸出され、ソニーのテレビ・カメラはアメリカ軍が使用するテレビ映像誘導空対地ミサイルに使用され、川崎重工業の大型オフロード・バイクもアメリカ陸軍・海兵隊の制式偵察バイクに採用された。その他、数多くの電子部品がマクドネル・ダグラスF/A-18ホーネット戦闘攻撃機に使用された。そのうえ、武器製造に必要な大阪機工、森精機、富士通ファナックなどが生産する工作機械、NC旋盤、マシニング・センタなどの武器製造関連設備も兵器製造を目的としてアメリカをはじめ西側各国の防衛企業に輸出され、使用された。また、日本製のトラック、ピック・アップ・トラックやスポーツ・ユーティリティ・ヴィークルがスペイン、タイをはじめ数多くの国の軍に制式採用され、紛争に使用された。さらに、石川島播磨重工業が建造し民間使用としてソ連に売却された大型浮きドックが敵国のソ連海軍艦艇に使用された。適当な法運用にもほどがあった。

 

単に「クリーン三木」の演出に利用されただけの感があり、日本の国益をかき乱したに過ぎなかった。しかも、それは現在も継続されており、その悪影響は非常に甚大である。

 

さらに三木政権はテロリズムに対しても一方的譲歩の姿勢をとり続けた。

 

それまでの日本のハイジャック解決策は「引き分け戦術」であった。「引き分け戦術」とは、犯人の要求には一切応じないが、強行解決もはからず、犯人を第三国に逃亡するのを容認するというものであった。しかし、三木首相は、この「引き分け戦術」に対しても反対し、犯人の要求には全面屈服、身代金を支払ったうえ、さらに「超法規的措置」により収監中の犯人を釈放した。テロリスト・犯罪者に金を渡した上に、罪を償わせることなく自由の身にし、さらなるテロリズムを誘発させることを事実上、容認したのであった。

 

このような背景の下で成立した昭和51年の防衛計画の大綱は、平成8年(1996年)に成立する新・防衛計画の大綱まで、国際情勢の激変にもかかわらず、なんら変化することなく継続された。さらにはそこで定められた必要最低限の所要防衛力を満たすことはなかった。

 


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