UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 330P

2023-11-30 06:37:49 | 日記
「悪魔? 悪魔って悪魔? 聖書とかに出てくる? そんな……」
 
 バカな――という言葉を野々野足軽は飲み込んだ。なぜか? それは野々野足軽には一番【あり得ない】という力を持ってるからだ。
 『力』があるのなら、悪魔がいても可笑しくなんて無いのでは? と思った。というか、そもそもがアースという存在は何だ? それに精霊的な存在だっていたわけで、その親玉がアースだ。
 そういう曖昧な存在とはたしかにここにいると野々野足軽は知ってる。なら……だ。なら『悪魔』とかもしかたら『妖怪』とか言ってもいい。そういう存在がいても可笑しくなんて無い。
 けどああいう存在がいるのなら野々野足軽は思ってたことが実はある。そういう存在が描写される作品と言うのは多い。だからこそ思うんだ。
 
「いや、たしかにそんなのがいるとして……なんでそんな曖昧な存在にこの世界は支配されてないんだ?」
 
 ――である。だって人には見えず、人にはどうしようもないそんな存在がいたら、とっくにこの世界は崩壊してないとおかしい。そうじゃないのなら、やっぱりそういう『組織』とかいるのだろうか? 
 
『組織は知りません。けどそういうのがいるのは確かですよ。けどそうですね。彼らはこの世界の支配者にはなってない。それもまた事実。
 存在すら気取られない悪の存在……それが世界に蔓延してないのはおかしいと思うのは間違ってありません』
 
 アースもその考えには理解をしてしてる。なにせ、おかしいからだろう。本当にそんな存在がいるのなら、人間なんてとっくにソイツらに滅ぼされてておかしくない……それが普通の感覚だ。なにせ人間側から何も出来ないのなら、対抗の術なんて無いんだからそうなるだろう。
 
『ですがそれは単純な理由ですよ。彼らはそこら中にいるわけじゃない。曖昧な彼らは存在が安定してないのです。だからこれだけの存在になるのも珍しい。
 そういうことですね』
(なるほど……じゃあある意味でそんな存在と出会えたって事は運がいいのか?)
『そうですね。ある意味で悪魔と出会うなんて運がいいとも言えます』
 
 とてもポジティブにとらえてみた野々野足軽である。でもあんなちょっと存在を感じただけで心がざわざわとしてしまうような、存在が悪魔だとするのなら、絶対に自分には取り憑いてほしくない……と野々野足軽は思った。
 
『それは大丈夫ですよ。貴方に取り付ける悪魔なんていないでしょう』
(それは俺に力があるからか?)
『そうですね』
 
 どうやら力があったら悪魔の脅威はないらしい。それは安心だとホッとする野々野足軽。でもそこで疑問が起こる。
 
(なんで悪魔なんてのに彼女は取り憑かれてるんだ?)
 
 悪魔とはそこそこレアな存在らしい。そんなのが取り憑いた女性……もしかしたらだけど、野々野足軽の力影響してないとは言えない。
 そうなるとあの美女にも何か悪い事した気になってしまう野々野足軽だ。野々野足軽はそういうやつなのだ。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 967

2023-11-30 03:22:20 | 日記
(不思議な感覚だ)
 
 そんな事を一人の兵士は思ってた。彼はこの戦いの為にわざわざ志願した青年だった。本当なら戦うなんて……そんなふうに思ってた一人の少年だ。
 彼はアズバインバカラでそこそこの家に生まれた。もとからこの世界では比較的に安定してたアズバインバカラだけど、その中でもまだG-01たちが来るまでは例に漏れず貧困に苦しんでた人達だってそれなりにいた。なにせ……だ。なにせ物資が足りないのだ。幾ら要請しても、教会は支援物資を出し渋ってたし、アズバインバカラのすぐ近くのジャルバジャルは波によって砂獣によって砂の下に沈んでしまってた。
 
 けどそんなときでも彼の家はまだ食べ物に困る……ほどではなかった。つまりはかなり恵まれていた家の生まれだったということだ。そんな彼はG-01たちが現れて、段々と世界の情勢が地上の人達と教会で分かれて行ってたときも、まだまだ好き勝手に生きてた。
 
 いや寧ろ、その自由気ままな感じがマシてた……といっていい。なにせ、G-01たちが来たおかけで、色々と余裕が生まれて来たのだ。そして王の帰還。帰還というか、王が新たな王都をここアズバインバカラへと定めた。遷都したと言っても言っていい。
 そうなるとアズバインバカラがこの世界の中心である。少なくとも地上の人達はそう思う。そしてそうなると、色々と活性化する。それにG-01たちのへんな技術……それらも合わさって生活は安定して、仕事も増えて、そうなるとさらなる感じで裕福に彼の家はなっていた。
 けど彼は家にただいることは出来なかった。なぜかというと、彼は三男だったからだ。だからこそ気ままではあるが、家を次ぐのは長男である兄である。
 
「何をやって生きていこうか?」
 
 そんな事を彼は思ってた。ただ楽しく生きていきたい……賞金稼ぎなんのはもってのほか。砂獣とたたかう何て……命をかける……なんて馬鹿のやること。そう思ってた。けど今は彼はその生命を賭けて戦ってる。
 
 それはある出会いをしたからだった。アズバインバカラには沢山の街の人達が集まってきてた。そんな中には勿論だけど女性だっている。
 そんな中の一人。隻腕の女賞金稼ぎに彼は脳を焼かれたのだ。それはいつものように町中を我が物顔で仲間と歩いてたときだった。その時はちょうど、このアズバインバカラに他の街から沢山の人達がやってきてて、そして殺人事件が起きて色々とピリピリしてる時だった。
 彼らは自分達の街を守るんだって、歪んだ正義を振りかざして、別の街の人達に暴力を振るってた。勿論だけど、賞金稼ぎ風の奴には手を出さない。あくまで狙うのは一般人だ。そして自分たちよりも弱そうな奴らを狙ってた。
 
 そんな感じで日々の退屈さを紛らわしてた彼だったけど、そんな時に彼女に殴られたのだ。
 
「クズが……」
 
 それが彼が彼女から受けた第一声だった。そしてゴミを見るような目を向けられた。勿論怒った。自分はちょっとした権力者なんだと喚いた。だけど彼女にはなんの意味もなかった。
 ただ普通に近づかれて腹を殴られて、足蹴にされた。
 
「げぼおおおおおおお!! がはっ――ごはっ!?」
 
 腹の中身をぶちまけつつ、這いつくばる彼はギロリと恨みがこもった瞳で彼女を見た。そしてこういったんだ。
 
「ぜってえ……許さねえからな!!」

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 966

2023-11-29 23:57:06 | 日記
 ちょうどいい感じにピンチをチャンスに変えて、私はいくつかのドローンを味方の武器に強制的にくっつけて、それによってのパワーアップを演出した。
 ソイツらが中心になることで再び勢いを取り戻していくのが俯瞰してみてるのとよくわかる。もしかしたら全員にしないと駄目か? とか思ったんだけど、どうやらその必要性はなかったらしい。
 いやいや良かった良かった。なにせ流石に今いる人達全員にドローンで側をプレゼントするのは流石に……ね。きついと言うか……別に出来なくはない。なにせドローンはかなりたくさんいるし、すでに過剰というくらいはある。ストックもあるからね。
 だからドローンを破壊するのは別にいい。けど、それらを全員にやっていくのはぶっちゃけ――
 
「面倒なんだよね」
 
 ――それが本音である。いやいや、仕方ないじゃん。面倒なのはいやなのだ。そもそもがただの飾りなのに、わざわざ格好良くしないといけないんだよ? これが面倒でなくてなんだというのか。でも格好良さというのは大切である。
 だってせっかくの新しい武器だったのだ。皆、そこそこ前に選んでその武器を気に入って取ってるわけだけど、その武器がいきなり姿かたちが変わるのである。
 しかも今は命を賭けた戦闘中。そんな状況だから、普通はどんな武器だって使えよ……となるかも知れない。けどそういうことじゃないことだってある。
 なにせ武器とはつまりは命を預けてる存在だ。なにせ武器を信用できないと、戦闘なんて出来るわけない。不安が残るような武器に命を預けられるのか? ってことだ。
 なので格好良さというのは大切なのだ。まあまだ両手で足りるくらいなら、私の持つバリエーションでどうにかなるが、流石に全軍なんて無理である。最初は個性があったのが剣はこういう感じ……槍はこうで……ハンマーならこう……という感じにその内そんな感じで武器のタイプによって大体どういうふうにするのかが画一化していくことになるだろう。
 まあそれに文句を言われても困るわけだが……でもそもそもが性能的には変わってないのである。ならそこまでするのも億劫だ。だから数人でテンションを上げて、あとはそれに続いてもらう。それに賭けた。
 
 実際それはうまく言ったと言っいい。今は私がドローンの残骸をくっつけて見た目格好良くしただの奴ら以外の人達もそんな変化があった人達に負けじと戦ってる。そして知らず知らずに彼らは理解してきてるだろう。
 
(あれ? このままでも全然やれるんじゃん)
 
 ――ってね。なにせこれまではほぼ新しい武器の性能におんぶにだっこだっただけだ。それをちゃんと使いこなすように意識すれば、自ずと肉体の力は武器の力……それがシンクロしつつ、高まっていく。
 それがこの世界の人達は出来る……と私はふんでた。なにせこの厳しい世界で彼らは戦い続けてきたんだ。それだけのポテンシャルは確実にあったんだ。

ある日、超能力が目覚めた件 329P

2023-11-28 23:59:15 | 日記
(実際あの女性には力があるとは思うか?)
 
 もしも……であるもしもあの美女になんらかの『力』が発言してる……となったらさすがの野々野足軽だって油断はできなくなる。これまでどこまで言っても野々野足軽に余裕があったのは、その『力」による裏付けである。
 男性だから……という、だけのうっすい理由ではない。基本的に肉体的に男の方が女よりも身体的に有利である……なんてだけのはなしではなかったのだ。
 
 野々野足軽には『力』という誰にもない第三の力があるからこそ、なにがあったとしてもなんとかなる……という想いがあった。でももしも……あのおかしな美女に何かあるのなら……その優位性が揺らぐことになる。
 本当なら自分自身で確かめたいし、それが道理だとも野々野足軽だって思ってる。でもその何かを野々野足軽は感じる事は出来ない。
 だからこうやってアースに訪ねてる。アースはこの星の……地球の化身である。この世界にある力の全ての根源と繋がってる……
といっても可笑しくないのがアースだ。 
 だからアースなら……と思った。
 
『私には変な力は感じませんね』
(おい)
 
 お前が言ったんじゃん!! っていいたい野々野足軽である。さんざん不安になるような事を言ったのはアースである。けどそのアースも別に変な力は感じないらしい。おい……だよ。なんだよさっきの不安。
 
『ですが、その心は変質してますよ。それが邪悪かはどうかとして……』
(真っ黒になってると思うが?)
『私には別に人としての正義の定理なんてありませんから。私は命を摘み取ろうと何をしようと、それを邪悪なんて思ってません。必要なら命を奪うのは生命の摂理なので』
(お前は……そんなやつだったな)
 
 
 そうだっだ。アースは別に生き死にに何かを見出すやつじゃない。アースが言うように、それは生命体として普通のことだから。そこに善悪はない。なにせ自然の動物たちは腹がっ減ったら獲物を殺すだろう。それだけだ。
 なのでアースが考える生物の生き死にはその程度……でしかない。それに野々野足軽だって、普通の心の状態をしってるわけじゃない。
 普段から人の心は輝いてるのか? と言われたら野々野足軽にもわかんない。けどこんなのはおかしい……と思うからあの美女の心はおかしいと野々野足軽は思った。
 でもアースにはそれも別におかしくはないらしい。なにせ心には特定形なんてない……輝いてるのが普通ではないから、あの邪悪に染まったような心さえもアースには普通でしかなかったのかもしれない。
 
(変質してるっていうのは?)
『彼女の心は曖昧な存在に寄生されてます』
(寄生?)
 
 寄生虫とかか? 心に? と思う野々野足軽。けどそうじゃなかった。もっと科学の外のいる存在の名前をアースはいった。
 
『悪魔……といえばわかりますか?』

ある日、超能力が目覚めた件 328P

2023-11-27 21:05:55 | 日記
(ほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしい!!)
 
 そんな心が野々野足軽を襲った。乾いた心、そして怨嗟のように望む声。それは喉を潰した声帯から響くようにボロボロで、そしてガラガラな声。
 それが女性の……しかも美女の心の声とは思えない程だ。心の中には何やら醜い女性がいた。いやあれは人間……ではなかったかもしれない。
 まるで悪魔のような……おぞましく、恐ろしいなにか……そんなのをどうやら彼女は飼ってるらしい。
 
『やりそうな感じでした?』
(なんかおぞましいのを見た……)
『それは危険だったということですか?』
(あれは、危険とかそんな次元じゃないような……彼女本当に人間か?)
『人ではないなにか……に変質してると?』
(まるで邪悪な何か……だったよ)
 
 見たことを包み隠さずにアースに伝える野々野足軽。余計な心配が増えただけだった。あれだけ欲してるやつが独占でなく、共有を選んでるのもなんか怖い。
 あれだけ病んでるのなら普通なら自分だけのものに……とか思うものではないだろうか? それなのに、彼女はそうじゃない。仮面の男の為に女を集めてる? 
 そんな感じだ。
 
『もしかしたら彼女も変なアイテムを持ってるのでは?』
(変なアイテムって……あの仮面だって僕が力をちょっと入れただけで……この世にはそもそもちゃんとしたオカルト的な物体とかあるのか? 呪いのアイテムとか実在するのか?)
『ありますよ』
 
 どうやらアース的にはあるらしい。ちゃんとした呪いのアイテムとかいうのは。それを彼女は持ってて、そのせいで心が壊れてる……とかいう可能性。
 でもそれなら……
 
(そういう『力』には気づけそうだと思うんだが?)
『自分以外の力を感じる練習してましたか?』
(それは……)
 
 よく考えたらしてないなって思った野々野足軽だ。だって他に力なんて……というのがあったし、そもそもがそういうのって自然と感じる物……だと思ってたのもある。それに力を薄く周囲に放ってるし、それはレーダーのような役割を果たしてる。
 だからそれでもしも同じような力を持つものを見つけられる……とも思ってた。
 でももしかしたらちがうのか? という疑問が野々野足軽に降りてきた。
 
『力……と貴方はいってますが、それは一体何か……わかってないじゃないですか』
(それはそうだな……)
 
 反論できない。
 
『なら、何を感じたらいいかよくわかってないからただ漠然的につかもうとしてるだけではつかめない何かがあってもおかしくないのでは?』
(そういうものか?)
『そういう物……なのかもしれません』
 
 とりあえず野々野足軽は力を使おうとしてきてるが、それが何なのか……という本質的なところには全然踏み込んでない。だからこそ、『何か』をわかってなんて無い。
 
 そう、もしかしたらこの美女には何か力があって、その影響がでても野々野足軽はこの瞬間も、それに気づかない。気づけ無い力の可能性はあるってことだ。
 もしかしたら『力』というのは野々野足軽に発現したようなのではないのが幾らでもある……という可能性だってある。