コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアントキリング)#385&386

2015-09-29 01:25:22 | GIANT KILLING (原作感想)
モーニング 2015年42号 [2015年9月17日発売] [雑誌]

 いよいよ日本代表編、終了へ!試合はどんな結果になったのでしょうか…?今回は2話まとめてお送りします!終了回は色々詰まっていて読んでいて楽しいですが、感想で書くのは難しいです…!

◆#385


 この回のモーニング表紙はジャイキリで椿でした!!爽やかな笑顔を浮かべる椿が眩しすぎでした…!水彩タッチがまた素晴らしいです。是非ロゴなしで見たいので、またイラスト集希望!


 ウルグアイ、日本共に主力が下がった後の後半30分。日本もウルグアイに勝とうと必死にプレーします。
 そしてアディショナルタイム突入。椿もどうにかゴールを決めたいと、窪田と連携して攻め上がろうとして、ゴール前で良い形をつくりますが、大谷がウルグアイ選手にマークされてしまい、シュートはそれてしまいます…。


 そしてここで試合終了!
 日本対ウルグアイ戦は引き分けで終了しました!


 日本もウルグアイも両方満足した様子ではなく、どこか不完全燃焼気味のように見えました。ただブランだけはそれなりに満足したように見えました。
 日本サポーター達も後半の展開から、熱い気持ちになり久々に面白い試合が観れたと、今回の試合を評価します!日本にとっては、次に良い形で繋がる試合になったようです。
 日本サッカー協会の会長もこの試合にそこそこ満足した様子でした。そしてブランがやりたかったことを理解。ここから会長とブランの会話回想。この試合はブランの理想通りの試合内容だったようです――


<でもそこで重要なのは
 敗れてもなお…
 拍手を送られるチームで
 あるかどうかだよ>

<そういうチームは
 見ていて絶対に面白い>


 
 ブランはそう、日本サポーターも熱くなってもらうことを期待していたようです。今回の試合、ブランはそれを成し遂げてしまいました。今回はブランの監督としての凄さを実感する試合になりました。
 



 試合後のブランとペーニャの監督同士のやりとり。ペーニャも健闘した日本を称えますが、やっぱりブランに勝てなかったことが悔しかったようです。


<俺はあなたを倒したかった>
 

 ブランはそんなペーニャの気持ちを汲み取ります。そして昔、自分がペーニャに酷いことをしてしまっていたと理解していたと明かし、その当時のことを振り返り、自分も悪かったと認めます――


<色々あったんだよ
 あの時の僕の方にも>


<それもあって僕は君に
 酷いことをしてしまったのかもしれない

 そのことで随分後悔した時期もあった>


 そのブランの言葉にペーニャも動揺…。ブランは平気でペーニャを外したわけではなかったようで、その決断を後悔したこともあったようです。ブランもやっぱり人の気持ちを重んじる人だったのかもしれません。
 もうこれで半分謝った気もしますが、ブランは完全には謝らず!ブランが自分が謝らなければ、ペーニャが自分を恨む=また因縁の対決ができると、次の対決を期待します――。なんとも監督らしいブランの発言でこの回はおわり。サッカーを楽しむことを伝えてくれる、ジャイキリらしさもあって良い締め方だったと思います。

 


 

◆#386


 試合後のブランとペーニャの会話の続き。ブランから謝らないと言われたペーニャですが、ペーニャはそれに対して怒ったりせず、落ち着いていました。そして皮肉にもブランから戦力外通告を受け、見返してやりたいと思ったことで精進、指導者を志すことになってしまったと、なんてことだ的な感じで振り返ります。ペーニャはやれやれという感じで笑みを浮かべており、どこかすっきりしたように見えました。
 ペーニャの言葉に驚くブランでしたが、ペーニャが自分の影響で監督になったことを喜んでいるようでした。
 結果的にブランの存在がペーニャをここまで押し上げたものの、ペーニャもまたブランにならって感謝はせず!


<ブラン
 お言葉に甘えて
 俺はあなたに恨み続けることにするよ>

<勝負の世界において
 割り切れない想いは
 パワーになったりもするからね>

<僕らは素敵な関係だ>


 こうして二人はなんだかんだで仲直り。ペーニャもこれからも更に精進していくことになりそうです。セリフだけを読むと暗い言葉に見えますが、漫画で読むと違う印象になる不思議。漫画の力はすごいなと感じるシーンでした。ブラン・ペーニャ、二人のわだかまりもとけて良かったです!
 


 

 試合後、ピッチで会話をする選手達。同点という結果ということで両チームあの時決めていれば…と、どこか複雑そう。
 ですが日本の選手達はこの試合で活躍したのは椿と窪田だと、はっきり言わずともそう感じていました。

 椿と窪田は試合が終わった後、感無量という感じでお互いにちゃんとプレーできたのかと、どこか放心状態に。ですが試合を振り返り(これまでの作中のコマで回想)この試合は面白かったと、全力でプレーした喜びを分かち合います…!

 

「面白かった……!すごく」
「うん…本当に!」


 その後、椿と窪田は海外組のアレックに抱きつかれ、健闘を称えられます!そしてこんだけやれたら二人共お客さんは卒業だと、日本代表の一員だと認められます――。アレックス面倒見が良すぎて、なんだかおかんに見えてきました…。

 そんなふうに和やかにアレックと話している椿と窪田。そこになんとアルバロが2枚ユニフォームを持ってやってきます…!


<やあユニフォームを交換してくれない?
 20番と23番>


 突然やってきたアルバロに椿、そして窪田もビビり、固まってしまいます…!何を言っているのか分からず戸惑う椿・窪田ですが、アレックスがスペイン語が分かるため、翻訳してもらえることに。
 そして椿・窪田はアルバロとユニフォーム交換をします…!二人に「ありがとう」と嬉しそうにユニフォーム交換をするアルバロが爽やかすぎて困りました!
 ユニフォーム交換後、アルバロは自分の気持ちを伝えて、超爽やかに去っていきます…!


<二人ともいいプレーヤーだね
 同い年だと聞いて嬉しかったよ>

<オリンピックで会おう>(アレックス訳)

 
 良い演出でしたが、去り際の言葉がポルトガル語で入力できないのが残念です…!現時点でジャイキリ界で一番イケメンなのは多分アルバロだと確信。ウルグアイキャプテンというポジションもそうですが、20歳にしてこんなに外見も性格が完璧だとは…。だからこそ同い年で競い合える、椿と窪田の存在がやっぱり特別なのかもしれません。


 その後、日本代表の選手達は応援席に手を振りながら、ロッカールームへと戻っていきます。ヒーローインタビューには花森や窪田が!ETU&OKKOの面々、椿一家、記者の山井、藤澤さんも満足そうでした。そして手を上げて声援に応える椿…!笑みがやっぱり眩しかったです…!

 


 

 そして日本代表ひとまず解散。ブランはこの試合の選手のプレーを評価。ですが帰ってもプレーにぬかりがないようにと、ブランらしい刺々しさが。日本代表編、ブランの存在が試合中常に奥に感じられて、監督の存在感を改めて実感しました。

 その後は椿がアレック、桐生、城島ら海外組の選手とお別れする流れに。アレックは最後まで陽気&オカン、桐生が椿に無言で手を差し伸べ、握手を求めるシーンは、桐生のキャラが現れていて良かったです。言葉にしなくても認めている感が良い感じでした!
 それとは対象的なのが城島!ここにきて、


「村越によろしくな!」
「達海さんのサインもらっとくことも忘れんなよ!
 イタリアまで郵送しろよ」


 と、畳み掛けるように、ETUの面々と繋がってきます!城島にとっても達海の存在は特別だったというのが驚きです…。なんというか城島は最後まで城島だったなあ…と。
 
 国内組の先輩選手達とも明るくお別れ!綿谷が後ろでさり気なく手を振っている画がさり気なくて素晴らしかったです。


「じゃあな椿
 次はU-22で会おうぜ」
「はい選ばれたら」


 ここでも謙虚な椿でしたが、先輩選手達に今回の試合での活躍、アルバロとユニフォーム交換したことで、嫌味か!とつっこまれて椿タジタジ!今回の試合で椿と窪田、本当の意味で日本代表の一員になった気がします。

 そして海外組で最後に去っていくのが花森!その会話を聞いていた花森は椿にいつもの調子でアドバイス?を!


「そうやって……
 選ばれし者は人々の妬みを
 かってしまったりするものなんだ…

 ここから先は地獄だず…

 椿」


 先輩らしい言葉なのに、最後に噛んで台無しに…!さすがの椿もスルーできず戸惑ってしまいます…!ですがどうにか礼を言って、花森を見送りします。
 ですがその時、椿はここで花森が初めて自分の名前を呼んでくれたことに気づき、喜びを感じます…!(これまでは番号呼び)

 

『俺 今花森さんに…
 初めて名前で呼んでもらえた…!』


 花森もこの試合で遂に椿のことを意識…!先輩に初めて名前を呼んでもらって、ときめく後輩…なんという少女漫画シチュエーション!!、ジャイキリは少女漫画だったのか??とつっこみたくなってしまったところで今回、そして日本代表編、ひとまず終了です。

 日本代表編で試合で椿の出番が回ってきて本当に良かったです!しかも最高の形で。ゴールを決めるシーンがなかったのは少し残念ですが、この試合でシュートを決めていたら作品の終わりに近づいてしまいそうなので、今回は決めずに終わって良かったと思います。
 あとアルバロとの戦いを最後までやらなかったのは、きっと再戦があるはず…!と期待していたいと思います。最初はアルバロはキツそうな性格しているな、さすがウルグアイキャプテン。と思っていましたが、後半に入って椿と競るようになってからは歳相応に見えてきて、見方が変わりました。あんなに爽やかなキャラだったとは…!
 日本代表編全体を振り返ると椿を主点にしつつも、椿だけでなく色々なキャラの動きや思惑も絡み、試合でひとつに収束していくのを見て、何人ものキャラが物語を作っているんだと改めて感じ、話の広がりと奥行きを感じました。キャラ一人だけでなく、何人ものキャラに共感できるところは、ジャイキリ凄いなとやっぱり感じます!

 


 

 次回からは椿がETUに戻り、またリーグ戦に戻りそうな気がします。日本代表編中はまったく出番のなかったキャラが結構いたので、久しぶりの出番が楽しみです。自分はどこまでも椿押しなので、この日本代表編は読んでいて幸せだったので、その辺申し訳無さが…。
 ただ日本代表で高レベルのサッカーをしていた椿が、ETUに物足りなさを感じないかちょっと心配です…。このシーズンが終わるか、その次のシーズンに椿が海外に行ってしまいそうで複雑な気持ちに…。とりあえず356話的に、帰ってきた椿と達海の会話楽しみです!!単行本36巻は力尽きたので次回更新の時にふれます。

GIANT KILLING(36) (モーニング KC)
 

 ではまた次回に!
 

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