これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

風が吹いたら文章修業

2012年09月16日 23時23分14秒 | エッセイ
 文学科に進んだ教え子は、文章修業の最中である。
「トレーニングのひとつに、短い文章を膨らます、という課題があるんです。たとえば、『風が吹き、嵐がやってきた』であれば、必ずその言葉を入れて、短編を作らなければなりません」
 私は、こういうトレーニングが大好きだ。早速、自分でもやってみた。

 先月、携帯電話を買い換えた。スマホではなく、ガラケーと呼ばれる普通の携帯だが、操作が難しいことには変わりない。メールや電話帳など、できるようになるまで苦労した。
 余計な機能がたくさんついているせいか、電池の消耗も激しい。以前のものは、電池の持ちが驚異的に長く、日に何度かメールする程度であれば、3週間から4週間充電せずにすんだ。ところが、新しい携帯はそうではない。色は黒、チェックの布地で男性的なデザインだというのに、まったくスタミナない。充電して電池残量が100%となっても、1時間も経てば95、夜になれば80と、じわじわ目減りしていく。まるでカウントダウンだ。せいぜい5日しか持たず、実に気に入らない。
「お母さん、普通の人は毎日充電しているんだよ。5日持てば十分じゃない」
 私の不満に、高2の娘は耳を貸さないが、ちょくちょく充電するのが面倒なのだ。ドコモからもらったガイドブックを見て、「何とかならないかなぁ」と調べてみた。すると、「サポートガイド」という冊子に、「電池を長持ちさせる方法があります」との吹き出しを見つけた。読むと、以下のようなことが書かれていた。
 1.ecoモードに設定する
 2.画面の明るさを控えめにする
 3.自動消灯時間を短くする
 4.GPS機能をオフにする
 5.ネットワーク設定を「3G」に設定する
 加えて、電話の傾きに反応するモーションセンサーをオフにすれば、電池の持ちがさらに伸びるらしい。すべて設定してみたら、1週間持つようになった。

 やったね!

 以後、週の初めに充電し、土曜や日曜は電池残量15とか6という状態で過ごすサイクルができあがった。
 ちょっと前に、絵画を見に行ったときのことだ。地味なのに、気になる絵が目にとまった。作者の愛犬と思しき、可愛い柴犬が描かれていた。目が、嵐の二宮くんに似ている気する。柴犬を飼っている同僚に写メしようと思い、私は携帯を取り出した。
 電池残量を見ると「9」となっている。



 カメラを起動させるため、ボタンを押したとき、思いがけないことが起きた。
「電池残量が足りません」
 どうやら、携帯は腹ペコで動けなかったらしい。
 お出かけのときには、たっぷり充電してやってから連れてきたほうがよさそうだ。

 課題の文は短いが、私が書きたいことではないから、挿入するのに多少苦労した。
 まったく原型をとどめない文に仕上げるほうが、だんぜん面白い。
 またやってみたい。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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