これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ひんやり「秩父氷柱アート」

2017年02月16日 20時59分10秒 | エッセイ
 冬は寒い。だが、その寒さが観光資源になることもある。
「わっ、なにこれ。つららだって」
 ネットサーフィンをしていたら、「秩父三大氷柱」というフレーズに出会った。私は埼玉県出身なので、秩父には何度か行ったことがある。山があって、夏は暑く冬は寒い場所だ。だが、その寒さを逆手にとって、氷柱で観光客を集めることができるとは。アッタマい~い!
「よしっ、面白そうだ。行ってみよう」
 チャチャッとバスツアーに申し込む。土曜のライトアップコースはすでに満員だったが、日曜の平常コースには空きがあった。ウホウホ、間に合った。
 集合は午前11時に西武秩父線の芦ヶ久保だ。ここからすぐの場所に、あしがくぼの氷柱がある。観光の目玉として人工的に作っていると聞いたが、果たしてどのようなものか。
「へええ」



 鍾乳洞の石筍が雪に代わったような盛り上がり方だ。



 ぷくぷくしていてラブリー。クラゲに見えないこともない。
 ここの氷柱は、始めてから4年目というから、この先洗練されることだろう。斜面の頂上では甘酒や紅茶をふるまっていた。紅茶をいただきながら、陽光に反射するクラゲたちを鑑賞した。
 すぐにお昼の時間になる。バスツアーには、昼食と温泉がついていてウレシイ。
「えっ、豪華」



 参加費用は7000円である。昼食代だけで結構いっちゃうのでは? と感じるメニューだった。糖質がやや過剰であるものの、アツアツの切り込みうどんで体が温まる。
 美味し!



 昼食後は尾ノ内の氷柱を見に行く。ここも人工的に作られたものであるが、道路が渋滞していて、予想以上に時間がかかった。
 渓谷にかかった吊り橋が、歩くたびに揺れるので、高所恐怖症の方には無理だろう。



 ポストカードの写真と比べてみると、今年は基準の5割程度の氷柱しかないとわかる。日中が暖かいので、氷が溶けてしまうのだとか。



 ちなみに、暖冬だった去年は、もっと少なかったそうだ。
 でも、光の加減で、「氷柱の国のアリス」みたいな写真が撮れたから満足だ。









 ライトアップ時のポストカード。これが見られる時間帯は、駐車場が2時間待ちというから凄まじい。



 ラストは三十槌(みそつち)の氷柱である。
「ここには天然の氷柱と、人工の氷柱があります。天然の方はつらら、人工のほうはひょうちゅうと呼んでいます。比較してどうぞお楽しみください」
 バスガイドの説明に、うんうんと頷いた。



 これは天然ゾーンであるが、たしかにつらら……。



 繊細な姿が水に映り、自然の生み出した芸術にうっとり見とれた。



 私はここが一番好きだ。



 まあ、糸のようなつららが春雨に見えないこともないが……。
 人工ゾーンは、先の氷柱と大差ないので割愛しちゃおっと。
 秩父のシンボル、武甲山。



 最後に、武甲温泉で汗が出るまで温まり、18:40頃芦ヶ久保で解散した。
 コスパもよく、退屈しなかったバスツアーに感謝する。
 今度は、凍死しそうなくらい寒い年に参加したい。


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コメント (6)
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