まじめに遊ぼう! 「旅と人と器と」

旅行記と陶芸だけだったのが、

手芸や籐工芸や多肉ちゃん

そして孫話まで・・・広がりすぎ~!

母、高齢者マンションに入居する 4

2018-07-01 | 母のこと

銀行や役所関係の事務処理は姉

引っ越し、実家の片付けは私

作業は分担

 

ソファー、ベッド、洗濯機、タンス、絨毯 等々

日々使ってる物を持って行くことにし

引っ越し業者の見積もりでは

一番小さなトラック1台、段ボールは20箱とのこと

 

家は当分そのまま残すので、空っぽにしなくていい

 

実家のありとあらゆる場所を点検、どれを持っていくかの確認から始める

 

まずは衣類からスタート

 

「私は大して洋服は持ってないからねぇ」

「あらそうなの?なら大変じゃないね」

「はい じゃそこに座って、見ててよ」

洋服を一枚づつ、道具も小物も一つづつ確認

「これは捨てていいんじゃない?」 「それは気に入っているから着るわよ」

「これはシミが付いてるよ?」 「掃除の時に着やすいのよ~」

「ちょっと!誰が洋服持ってないのさ!山ほどあるぢゃん」 「ふふ」

なんて笑いながら、大きなごみ袋が山積みに

 

「また明日来るから、段ボールに勝手に物を入れない、蓋しない・・・分かりましたか?」

「は~~い、分かりました~」

翌日

蓋をしてない段ボールに、あれこれ追加が・・・

「はい、見直します

 

「なんか水着が何枚も入ってるけど?」

「そうなの・・・捨てられないのよ・・・思い出があるから・・・」

 

「もうプールには行かないわ」なんて言ってるのに・・・

 

色褪せ、今では着られない物も!

「はい、じゃお気に入り2枚だけにして」

 

 

食器は

「例えば、私達が行った時にケーキを食べるならどの食器使う?」

「もし朝ご飯を食べるならどのお皿?」

 

数日間、この繰り返し

「これどうする?」

「いらない捨てて」

「おっ!捨て上手になってきたんじゃな~~い?」

「おかげ様で~~」

 

よく写真の整理が大変というが

写真は極端な話「燃えるゴミ」に出せばいいわけで・・・

 

それより、手間がかかったのは

引き出しに「よくあるある」の

燃やせるゴミなのか、燃やせないゴミなのか、金属ゴミなのか

いつ使うのか、ってか使えるのか・・・の、雑ゴミの始末

 

それとやっぱりキッチン関係

液体だったり、固形だったり

捨てるのに、これも手間がかかった

 

 その間、姪も手伝いに来てくれた

「なるべくゴミにしないように、使える物はメルカリで売ってもらおう」

「引っ越しの後で、ゴミにしないように、使える物は皆に貰ってもらうよ」

母の 物を捨てることへの罪悪感が薄らぐ言葉 

 

 

何度も探し物をしたり、??な発言をする母を見て

「最初はなんで施設?と思ったけど、やっぱり入居することにして本当に良かったと思う」

姪のこの言葉で、私自身の心の重りも

 

冬物の衣装ケース4箱は、トラックに積めるようなら積んでもらう

コート類や足りない物は、今後私が行く時に運ぶことにして・・・

 

どうにか19箱に収める

「あなたは手早いわ~どこでこんなこと覚えたの?片付け屋さんになれるんじゃない?」

次は我が家の断捨離をせねば 

 

 

ついに引っ越し当日

私は、前日と引っ越し日はお泊り

の中、9時に引っ越し業者到着

そして、あっという間に積み込み、トラック出発

「あっけないわね」

そんな母を乗せて新居へ 

 

 

母は父の会社の経理の仕事をずっとしていた

そして強い強い父に従うために

子供たちは二の次三の次

素直な姉と亡き兄とは違い、私だけは母に反抗し続けた

とにかく母にはいつも超ムカついていた(こんな言葉は無かったけど

今から思えば、寂しかったからだけど・・・

 

 

だから、私は母の事が好きではなかった

 

そんな私が

 

実家から車で15分の所へ住んでいて

 

今までは何とも思ってなかった母との距離が、遥か遠くに感じ

なんだか心寂しい

60歳を過ぎているのに、甘ちゃんもいいとこ

甘あまだ

 

 

 

コメント (4)
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