keserasera

まさに青天の霹靂!!
健康優良児だと思っていた自分が乳がんを告知されてからの備忘録。

TC療法について

2024-04-24 11:49:00 | 乳がん

いよいよ明日から抗がん剤治療開始。

前回の診察時に説明された事をいまさら復習。

 

【治療の目的】

早期乳がんでは再発予防が目的。

画像検査ではうつらないような微小な癌を薬物療法で制御する事により根治を目指す。

 【治療内容】

TC療法では、抗がん剤のドセタキセル(Tとシクロフォスファミド(エンドキサン)(Cが点滴で投与される。

 【治療手段と期間】

方法:DDOCDTX)ドセタキセル75/㎡ 

   C:エンドキサン600/

3週間に一度点滴で投与を行い、アレルギーよび浮腫予防としてデカドロン点滴静注。

3週毎、計4回投与。

 点滴後3日後にジーラスタ皮下注射(白血球の減少をおさえる薬剤)の投与、

あるいは点滴当日にジーラスタボディーポッド(白血球の減少をおさえる薬剤)の装着が必要。←こちらを装着予定

【効果】

早期乳がんの術後アジェバントとして行われたUS Oncology9735試験において、

TC療法×4サイクル投与群における7年無浸潤生存率81%、7年生存率87%と報告される

 【副作用】

■アレルギー

ドセタキセル療法ではまれに強いアレルギー反応がおこる。

投与中に息苦しい、胸が苦しい、発疹、搔痒感、顔のほてりなど出現した場合は看護師に伝える

■脱毛

投与開始から2週間ほどで脱毛開始。12か月で頭髪はほとんど抜ける

治療後6か月程度で短い毛が生えてくる場合が多いが、毛量や髪質に変化がみられる事がある。

(脱毛を予防する薬や方法なない)

■白血球減少

抗がん剤が、骨髄(血液をつくる工場)を制御し、特に白血球が低下。白血球が減ると、細菌感染を起こしやすくなり、熱を出しやすくなる。

37.5度以上の熱を出した時には抗生剤「クラビット(レボフロキサシン)」を飲む。

※飲み始めたら3日間内服を続ける(3日目に解熱しない場合は、乳腺外来に電話)

→白血球が減るのを防ぐため、ジーラスタ皮下注射、あるいはジーラスタボディーポットの装着を行う。

※この薬自体にも、骨痛(骨盤・背骨などの痛み)や微熱が出る可能性があり、必要時は解熱鎮痛剤を内服

→「カロナール(アセトアミノフェン)や「ロキソプロフェン(ロキソニン)」は解熱鎮痛薬のため、熱がつらくなければ飲む必要なし

■吐き気

吐き気や、食欲低下がみられる場合は、プリンペランなどの吐き気止めを服用可。

■浮腫(むくみ)

 ドセタキセルに特徴的な副作用。回数が多くなるにしたがってむくみが強くなる。

 アレルギー予防のために使うデキサートにはむくみを抑える効果もある。

 症状が出現した場合には担当医に相談。→状況に応じ利尿剤などの処方。

■疲労感(倦怠感)

 だるい、重い、疲れやすい、といった症状がでる。

 睡眠や休養を十分とる事。

■筋肉・関節の痛み

 ドセタキセル投与数日後に、肩や背中、腰や腕などの筋肉や関節に痛みが現れる事がある。

 症状は一時的で数日後には回復。症状がひどい場合は(カロナール・ロキソニン)使用

■しびれ

 点滴の回数が増えるにつれて、手足の指先にピリピリしたしびれを感じたり、感覚が鈍くなる。症状がひどいときは、熱いものや刃物の取り扱いに注意。

■爪の変化

 爪が黒く変化したり、ひどいときにははがれたり、化膿して膿がでる。爪がはがれた場合は感染症を起こしやすいので診察を受けること。

■皮疹・皮膚炎

 手足、顔面に皮膚症状が現れることがある

■涙目

 涙が多くなる事がある。異常を感じたら医師に相談

■月経・生殖機能への影響

 →抗がん剤は卵巣の機能を低下させるため、月経周期が乱れ、早めに閉経をきたす可能性あり。※個人差・年齢差あり

 →通常より早く閉経した場合は、骨粗しょう症のリスクが高まる

 →閉経前の場合は、治療開始後に更年期症状が出る可能性あり

■その他の副作用

 →発疹・粘膜の炎症・味覚の変化・便秘(下痢)皮膚乾燥・搔痒症・関節痛・筋肉痛・疲労

 まれな副作用としては、間質性肺炎、ニューモシスチス肺炎(発熱や咳。呼吸苦などの症状)が報告されている。