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音楽大好き男の徒然なる日記

札幌は「北海道の東京」にならず「日本の北欧」であれ/明日を拓こう(2018・半﨑美子)

2019-11-19 | 日記
初出は2019年1月29日ですが、基本的な内容に変更はないため、
今回一部改変して再度お届けいたします。

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先日、都内某ホテルにて札幌市主催の 令和元年「さっぽろ 感謝の集い」に
参加させていただきました。

主催スタッフ並びに関係者の皆様、ほんとうにありがとうございました。
非力な自分ですが、自分の精神を育ててくれたかの地に少しでも貢献できればと思っております。

東京オリンピック・マラソン競技 in 札幌 の成功をご祈念いたします。


さて、日本経済新聞にこんな記事を見つけた。

日本経済新聞2019年1月17日付「私見卓見」記事
「人口減対策で都市壊すな 
服部圭郎氏 (龍谷大学教授/都市政策)」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40064600W9A110C1SHE000/

京都市の取り組みから観光地の住宅政策を考えてみたい。

京都市は住宅価格の高騰で市内に住んで働く人が減ったとして、建築物の高さ規制を緩和しようとしている。
住宅の供給を増やす狙いという。

私はすさまじい観光客の増加が京都の住宅価格を高騰させたとみるので、
この政策では人口減少の解消につながらないと考える。
観光地では人口減と訪日客の増加という2つの難問にどう向き合えばよいだろうか。


京都市の住宅価格の高騰をもたらしているのは、観光客が増えたことに伴う民泊需要の増加だ。

観光客に人気の「東山地区」での空き家の取引状況をみると、大半が外国人の投資か、
それを仲介する不動産業者の取引だ。

多くの物件が住宅としてではなく、民泊として活用するために購入されている。
従って住宅価格の高騰を抑えたいのなら、民泊を規制すべきである。

不足しているのは住宅ではなく、住宅を隠れみのにした「民泊」という宿泊施設である。

仮に高さの規制を緩和しても、住宅が民泊にとって代わられるだけだろう。
宿泊施設を増やすだけの規制緩和ならわかるが、インフルエンザに外科手術を施すようなものだ。
効果がないどころか「マイナス」の影響を及ぼす。

問題と思うのは、高さなど建築規制の見直しが、世界でも稀有な「千年の都」との歴史を持つ
「古都のアイデンティティー」を壊しかねない、という点だ。
高層ビルが立ち並び都市の魅力を失えば、観光客も減り、人口も一段と減るだろう。

ユニークな歴史を持つ京都は日本人だけでなく、人類の宝。
プラハやフィレンツェ、ベネチア、ラサなど世界の都市と同じだ。
都市のアイデンティティーをしっかり次代に継承するのは、日本人の人類の責務である。

日本全体が人口減というトレンドにある中、人口のいたずらな奪い合いに参戦することは、
京都に長期にわたる禍根を残す。
同じく人口減に直面した欧州の自治体は、「都市のアイデンティティー」の維持に注力している。

千年とは言わないが百年ぐらいの物差しでアイデンティティーを守る。
そんな意識で都市政策を考えてもらいたい。

人口減の衝撃は大きいが、対症療法的・短期的に対処すると、都市本来の魅力まで失いかねない。
観光地ではとりわけ、冷静に議論すべきだ。


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この意見は京都のみならず、札幌にも共通しているだろう。

かつては国鉄&JRの周遊券やユースホステルがあったからこそ道内全体に観光客が分散されたが、
ユースホステルが激減し、周遊券が廃止されて多くの鉄道路線も廃止されて、
結果札幌圏だけに観光客が集中する現状になった。


例えば外国人が訪れるニセコも、定期ダイヤがスピードの遅い「各駅停車」だけの現状では、
さほどJRは利用されていないだろう。
しかも改札口から停まっている汽車が「離島」のように離れたホームでエスカレーターもなく、
全体的に凸凹の激しいアスファルト舗装だ。
足の悪い高齢者から離れてゆくのは目に見えている。
毎週土曜・日曜に新千歳空港からニセコまで、
新千歳空港国際線再開後は外国人観光客を対象に、ランチ&ドリンクサービスを備えた
「全席指定のリゾート特急」を走らせるのはどうだろう。



今後高級シティーホテルが札幌駅前・大通に建設される機会が増えそうだが、
こういう(宿泊料3万円以上の)高級ホテルこそ「付加価値税」を徴収し、
琴似・中の島・白石・大谷地・新札幌などに「カジュアル&ビジネス・ホテル」や

(ラブホじゃないよ!くれぐれも勘違いしないように)
ゲストハウスが分散されれば良いのではないだろうか。

自分なりに「カジュアル・ホテル」を定義するならば、
・本業やグループ企業の本体が「宿泊業」でない
・内装・設備・サービスなどが型にハマった「ビジネスホテル」とは距離を置いている
・オーナーのセンスが大事   

・“ホテル”というだけに、営業時間はトラブルの対応できる人が常駐しているか、隣の建物からすぐ駆けつけられる
そんなところでしょうか。

そこで、自分はこういうところをお薦めしたいと思います。
札幌のカフェ文化をけん引してきた「森彦」が宿を作ったらこうなり、
ホテルのスタイルに新しい風を吹かせるでしょう。
「HOTEL POTMUM STAY & COFFEE」 (白石区菊水1条1丁目3−17)
 TEL : 011-826-4501
https://www.potmumhotel.jp/?tripla_booking_widget_open=search

プライバシーよりも宿泊に金をかけたくない主義の方なら「ドミトリーベッド&ルーム」、
いびきがひどい&盗難防止等でプライバシーを重視したい方なら「ダブルルーム」「ツインルーム」
があります。
昨今のコロナ禍で定員を抑えている可能性もありますので、
ホームページ参照か電話でお尋ねのうえ、最新情報をご確認ください。



とにかく、「札幌駅・桑園・大通」など中心部の「過密化」にはくれぐれも注視し、
高層ビルが林立する「北海道の東京化」でなく、
全国の人々が心憩える「日本の北欧」

札幌市&街づくり関係者は目指していっていただきたいものです。


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それでは最後に、
パーティーのオープニングセレモニーで歌われた半崎美子さんの歌
「明日を拓こう」(NHK「北海道クローズアップ」テーマ曲)をリンクして終わります。

自分の中の忘れていた開拓者魂(フロンティアスピリット)が呼び起こされます。

半崎美子「明日を拓こう」MV

歌詞:「うたまっぷ.com」
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-180905-028

半崎美子「うた弁2」全曲試聴トレーラー



公式ホームページ:
https://www.hanzakiyoshiko.com/


彼女の歌を聴いていたら
背筋をまっすぐに伸ばして歩いていかなければ、と思うのです。


2019年 1月29日付訪問者数:192名様
2019年11月24日付訪問者数:223名様
2020年 9月12日付訪問者数:239名様
(うっそぉ~~)
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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