shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

秋に思う二曲/「旅愁~斑鳩にて~」「落葉が雪に」(1977/1976・布施明)

2020-10-17 | 音楽
10月17日、土曜日。
東京は今日も雨でした。

肌寒い日です。
そこで、秋を感じる歌をまたお届けいたします。


春夏、そして冬ではまったく関心が起きないのに
秋になると、ふと旅したくなる場所があります。
奈良(&京都)です。
それはきっと、この歌のせいでしょう。


旅愁 〜 斑鳩にて 〜 布施 明

 作詞:松本隆
 作曲・編曲:川口真(1937~2021)

斑鳩を旅するのなら 春よりも秋がいい
あなたが言ってた通りです

一筆の墨絵のような 山の辺のスケッチを
都会のあなたに送ります

ああ しみるでしょう 夕日の赤が
あなたの口紅より淡い色でしょう

万葉集の文庫本手に
坂道登れば 葉は紅(くれない)に
ああ それは失くした
恋の彩りでしょう


斑鳩を行き交う人は
何故かしらひとり旅
生きてる事って淋しいね

寺にある絵馬の裏には
いくつもの願い事
あなたの名前もありそうで

ああ しみるでしょう 秋から冬へ
季節の縫い目たどる
僕が見えますか

すすきの海が ふたつに割れて
手を振り駆け寄る あなたが揺れる
ああ それは失くした
恋のゆらめきでしょう


斑鳩はいにしえの里
街の色しみこんだ
自分が不思議に 恥ずかしい

君だけが女じゃないと 嘘ぶいて強がった
昨日が歯がゆく想えます

ああ しみるでしょう 時の流れが
二人のつないだ手をほどいたのです

ポケットカメラ 構える僕に
あなたによく似た 少女が笑う
ああ それは失くした
恋の陽炎でしょう


「京都も秋しか行きたいと思わない?」
………うん、自費だったら(笑)。 仕事なら別ですが。 
夏はクソ暑いし。
新幹線で往復しようものなら帰札が1回は吹っ飛ぶし。
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では、布施明さんの作品でもう一曲。


これも秋の深まりや晩秋を物語る歌です。
今、北海道はちょうどこの風景が強いでしょう。

自分が幼かった頃、この歌がウィスキーのCMに使われ、
布施さんもCMに出演していました。
「おれ、五杯が限度かな……」なんてコピー、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。

小椋佳氏の「シクラメンのかほり」の路線で布施さんが作詞作曲を手掛けました。
編曲は川口真氏ですが、本当は生のストリングスを使いたかったんでしょうねぇ。
ストリングスそのもののキーボード(Solina ?)の弾き方が“さすがだなあ”と、聴くたび感激しています。
(サビの ”ど~うして僕は~” からバイオリンも足してはいるようですが)

No,47【Solina String-Ensemble】



中村雅俊氏の「盆帰り」でも言ったけど、
ああ、自分はこういう音楽で育ったんだよなぁ、と聴きながらしみじみ想う。


布施明「落葉が雪に」1976

作詞・作曲:布施明
編曲:川口真
歌詞:J-Lyric.net
https://j-lyric.net/artist/a000610/l00734f.html

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  かつて所属していた渡辺音楽出版からリリースのベストアルバム。
  小椋佳氏の作詞作曲作品である「シクラメンのかほり」「傾いた道しるべ」など、
  自分が好きな作品がコンパクトに入っています。
  できれば「ひとり芝居」も入れて欲しかった。


2021年12月追記:
上記2曲の編曲を担当されました川口 真 さんが
10月20日、敗血症のためご逝去されました。
山口百恵さんの不朽の名曲「いい日旅立ち」も川口真さんの編曲でした。
謹んでお悔やみ申し上げます。



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余談 :
某鬼退治のアニメが爆発的人気のようですが、
自分は不思議となびかない。
「無益な殺生はせぬ!」
 (「ルパン三世・カリオストロの城」より、石川五右エ門のセリフ)

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」レビュー、鋭意構想中。

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お付き合いいただきありがとうございました。

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