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音楽大好き男の徒然なる日記

12月8日(太平洋戦争開戦日)に思うこと

2012-12-10 | 音楽
あなたは「12月8日」と言ったら、「=太平洋戦争開戦(1941年)」と頭に出るでしょうか?

祖父は戦争で召集されるまで、台北で警察官として働いていた。
敬愛する今は亡き祖母は戦争で祖父を亡くし、まだ幼かった母を抱き抱えて日本本土に引き揚げた後東京大田区で働いていたが、戦争が激しくなった為生まれ育った埼玉県へ戻ってきた、と聞いた。

この日は戦争を象徴する番組が二つあった。
ひとつはNHKスペシャルで「戦艦大和」の乗組員の人生を取り上げていた。
米軍の猛攻撃で沈没した大和の乗組員で生還できた人は、帰郷後「死に損ない」と言われて冷たい視線の中を生きてきたと言う。
あの時代、「死」こそが兵隊の名誉だと言われていた。
そんな時代が二度と来てはいけないし、戦争は絶対にしてはいけないのだ。
一度始まったら「何でもアリ」になってしまうのだから、沖縄・ヒロシマ・ナガサキの惨劇もソ連の満州侵攻も、決して敵国だけを責められないのだ。
(過去のものに“if”などあり得ないのだが、もし東京大空襲(1945年3月10日)の時点で大本営が降伏していれば上記の惨劇はなかった筈だ)

もうひとつはBS朝日で映画「八甲田山」(1977)を久々に全編観た。
対日露戦争に備えて八甲田山で雪中行軍をする羽目になった弘前隊と青森隊の物語で、リーダー論としても語られる大作映画だ。
(説明すると1000字を軽く越えるので、詳しくはウィキペディア「八甲田山(映画)」でどうぞ)
青森歩兵第5連隊の惨劇はすでに語り継がれているが、戦争であれ会社であれリーダーによってその運命は大きく左右される。

去年の東日本大震災による「東電福島第1原発」の爆発事件で、東京電力や原発を推進した当時の与党・自民党や政財界の誰が責任をとっただろうか。
また多くの犠牲者を人柱として、非戦への思いを込めて生まれた「日本国憲法」を変えたがって「専守防衛」を唱えている人間や政党は、自ら先陣を切って敵国と戦う気はあるのだろうか。
(御年80の石原慎太郎や、自分の口より周囲が動くおぼっちゃまの安倍晋三に毛頭その気はないだろう) 

いつの時代も、振り回される弱い庶民が真っ先に犠牲になるのだ。
だから派手さや好戦派の口車に惑わされず、その道を知る人とその正論を敬い庶民を犠牲なく導ける人をリーダーに選ぶ必要がある。
“日本の有権者って、ほんとうに大丈夫なんだろうか?”

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