中目黒の「キンケロ・シアター」は、キンキンの夢の砦だ。
公開初日を見ることなく旅立ってしまったが、彼が映画に託したメッセージを知りたくて
遺作となった「満州の赤い陽」を観に行った。
http://kinkin.tv/movie/
これを反戦映画ととる人は多いだろう。
けど、自分は解釈が違った。
(少なくとも、自分には“反戦”のメッセージは感じられなかった)
もっと普遍的なんだろうか、
「大切なもの、身の丈にあったもの」を守り抜くことの大切さ、
そしてそれをないがしろにすると必ず歪みが生じてしまうこと、罪を犯した者には必ず悲劇がおとずれる……ということだろうか。
なにしろキンキン演じる主人公は映画会社で“業務上横領”を犯してしまったのだから。
また、タイトルの意味はなんだったんだろうか。
主役の二人は日本本土に帰ると「何もかも満州よりも日本のもののほうが良い」と言っているのに。
…たぶん「悲しみ苦しみの中でもこれがあれば生きてゆける、大切だったもの」の象徴だろうか。
引き揚げを体験したちばてつや・なかにし礼各氏は、あまりにも平穏な満州の描写をどう考えるだろうか。
他にも感じたことはあるが、あえて控えることにします。
あとは直接ご覧になって、各人が感想を持たれた方が良いでしょう。
映画を観終って、中目黒界隈を歩く。
駅周辺や「キンケロ・シアター」周辺こそいろいろなお店があって華やいでいたが、目黒区役所方面に歩いてゆくと個人店舗が軒並み閉店になった地区があった。
日本で多くの地域の人口が減っている中で人口の流入が目立つ東京だって、こんな所もある。
人や物が中心部に集約されて、歩いてゆける距離での買い物が出来なくなった地域が増えている。
お店はあるのに、「安いから、出歩かなくて済むから」と通販サイトが拡がってゆく。
近所どうしで顔を合わせない、クルマを使ったり中心部に行かないと買い物ができない。
整備新幹線が止まる街の中心部は人が多くても、JRから切り離された第3セクターの在来線を見て
取り残された街並みをどう思うか……
……決して健全な社会ではないじゃないか、と、自分は思う。
公開初日を見ることなく旅立ってしまったが、彼が映画に託したメッセージを知りたくて
遺作となった「満州の赤い陽」を観に行った。
http://kinkin.tv/movie/
これを反戦映画ととる人は多いだろう。
けど、自分は解釈が違った。
(少なくとも、自分には“反戦”のメッセージは感じられなかった)
もっと普遍的なんだろうか、
「大切なもの、身の丈にあったもの」を守り抜くことの大切さ、
そしてそれをないがしろにすると必ず歪みが生じてしまうこと、罪を犯した者には必ず悲劇がおとずれる……ということだろうか。
なにしろキンキン演じる主人公は映画会社で“業務上横領”を犯してしまったのだから。
また、タイトルの意味はなんだったんだろうか。
主役の二人は日本本土に帰ると「何もかも満州よりも日本のもののほうが良い」と言っているのに。
…たぶん「悲しみ苦しみの中でもこれがあれば生きてゆける、大切だったもの」の象徴だろうか。
引き揚げを体験したちばてつや・なかにし礼各氏は、あまりにも平穏な満州の描写をどう考えるだろうか。
他にも感じたことはあるが、あえて控えることにします。
あとは直接ご覧になって、各人が感想を持たれた方が良いでしょう。
映画を観終って、中目黒界隈を歩く。
駅周辺や「キンケロ・シアター」周辺こそいろいろなお店があって華やいでいたが、目黒区役所方面に歩いてゆくと個人店舗が軒並み閉店になった地区があった。
日本で多くの地域の人口が減っている中で人口の流入が目立つ東京だって、こんな所もある。
人や物が中心部に集約されて、歩いてゆける距離での買い物が出来なくなった地域が増えている。
お店はあるのに、「安いから、出歩かなくて済むから」と通販サイトが拡がってゆく。
近所どうしで顔を合わせない、クルマを使ったり中心部に行かないと買い物ができない。
整備新幹線が止まる街の中心部は人が多くても、JRから切り離された第3セクターの在来線を見て
取り残された街並みをどう思うか……
……決して健全な社会ではないじゃないか、と、自分は思う。