shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

ぼっち・ざ・ろっく!備忘録~ロックファンはパロディがお好き(前編)

2023-02-20 | アニメ
放送終了後もなおファンの心をとらえて離さない「ぼっち・ざ・ろっく!」。
Twitterを毎日みてると、ファンのイラストが毎日更新されております。

そんな中、ツイッターもイラストサイト「pixiv」にしても
ロックの名盤ジャケットのパロディを施すのも結構見かけます。


しかしつくづく思うのは、
ロックファンの方々は「よくもまあ、こんなものを思いつくなぁ(笑)」と思ってしまうほど
引き出しの豊かさを感じました。

また、これらのイラストを手掛ける方々のほとんどは
「転載禁止」なんて言う器の狭い奴でないのが大変ありがたいです。

イラストも音楽も、まず自分を知ってもらう事が大事でしょう。
「見るならお金払って著作権ちょうだい」なんて言うなら、それ相応のオリジナリティと質がなくっちゃあ。
閑話休題。


まずは入門編として、これ行きましょう。
すぐわかるはずです。


  イラストサイト「pixiv」より「結束バンド x The Beatles」(2022. 11. 27. )by S素晴らしいみ さん。


 オリジナル:The Beatles 「Abbey Road アビーロード」(1969)

類似作は山ほどありますが、独自性でこれを選びました。
オリジナルがスタジオのあるロンドンの高級住宅街ならば、
結束バンドは東京渋谷の雑踏。
場所の選考も見事です。


さて、これは何でしょう?


 イラストサイト「pixiv」より「★ぼっち・ざ・こんばっとろっく★」(2022. 10. 10. )by ぷりゅのわーる さん


  オリジナル:The Clash 「Combat Rock」(1982)



  イラストサイト「pixiv」より「London Calling parody」(2022. 11. 4. )by postnoir さん



  オリジナル:The Clash 「London Calling」(1979)

  ザ・クラッシュはイングランドのパンクロック・バンドで有名でした。
  サウンド的にはビートルズよりもこっちが近かったりして・・・

では、クラッシュの代表的な曲をピックアップしますと・・・

The Clash - I Fought the Law (Official Video)


歌詞・対訳:「りりっくりすと」
  https://lyriclist.mrshll129.com/clash-i-fought-the-law/


さて次は・・・


  イラストサイト「pixiv」より「ぼっちちゃんが牛と居るだけです」(2022. 11. 27.)by ふたたん さん

・・・まあ、なんてミスマッチな(笑)。


  オリジナル:Pink Floyd ピンク・フロイド「Atom Heart Mother 原子心母」(1970)

 「おまけ」

    Twitterより転載「ヤギとリョウ」(2023. 2. 10. )by 漫画家ひとり さん
   全然関係ねぇ(笑)。
   原発はいらねえ、美味い牛乳が飲みてえ。

ピンク・フロイドならまだあるぞ。(笑)


  イラストサイト「pixiv」より「あなたがここにいてほしい」(2022. 12. 3. )by 旦虎 さん



  オリジナル:Pink Floyd ピンク・フロイド「Wish You Were Here 炎~あなたがここにいてほしい」(1975)

・・・うわぁ~~、なんでこんな発想生まれるのかなぁ~😅

個人的には、ピンク・フロイドは…あまり関心ないかな、すいません(笑)。
キャッチーじゃないし長ったらしいし、
映画「The Wall」は正直気味悪かったのを覚えてます。
YouTubeには公式映像があって、初心者には「マネー」がいいでしょうか。


さて、洋楽と言えば、これも忘れてはいけません。


  イラストサイト「pixiv」より「ぼっち・ざ・ろっくⅡ」by まるよ さん
  “お~、きたぁ~”(笑)と言えるイラストですね。


  オリジナル:Queen クイーン『Queen Ⅱ』(1974)
  日本からブレイクした"クイーン"です。

これは美しいですよ。


  イラストサイト「pixiv」より(2022. 12. 25. )by GNA さん(from China)
  美しすぎてパロディである事を忘れるくらいです。



  オリジナル:Queen 『Hot Space ホット・スペース』(1982)
  英国的ハードロック志向を捨て、ファンクミュージックに傾倒した賛否両論の問題作。

では、そのアルバムから1曲。
シンセベース&ブラスセクションという
今まででは考えられなかったサウンドに驚きました。

Queen - Staying Power 1982 (Official Lyric Video)


歌詞・退薬:洋楽ライフ生活
 https://buisualize.com/queen-staying-power/


これも“なんじゃこりゃぁ(笑)”と思いました。


  イラストサイト「pixiv」より「ぼっちちゃんであのジャケットパロ」(2022. 11. 20. )by ヤクシマ さん


  オリジナル:Nirvana ニルヴァーナ 『Never mind ネヴァーマインド』(1991)。


さて、ここらへんで落ち着いて聴きたいものを選んでみます。


  イラストサイト「pixiv」より「Homage3」(2022. 11. 1. )by NeonFloyd さん(from ..Korea ?)

そう言えば、リョウのメイド姿が凛々しかったなぁ。
と思う前にまずこう思いました。
「あ~~、この歌好きだったぁ!」
そう、元ネタはスーパートランプ Supertramp の「ブレックファスト・イン・アメリカ Breakfast In America」(1979)です。

元ネタもパロディーも、アートディレクションには手をかけてるのがよくわかります。
そう言えば、1979年当時はまだ旧ワールドトレードセンター(WTC)だったんですよね・・・




Supertramp - Breakfast In America 1979 (HQ)


歌詞・対訳:「洋楽和訳 Neverending Music」
  http://neverendingmusic.blog.jp/archives/22915148.html 


ここで1枚だけドイツのバンドを紹介します。

イラストサイト「pixiv」より、相当詰め込んだ飛来ボデーさんの「ぼっちざろっくのイラストまとめ」(2022. 12. 26.)より
こんなジャケットパロディがありました。


ぼっちがVサインをした指先ですが、これだけだと何のことかわからない方のほうが多いでしょう。
元ネタは“Virginia Jetzt ! ヴァージニア・イェッツト”というポップロック・バンドのもので、
日本ではNHK教育テレビ(Eテレ)の「2008年度テレビでドイツ語」(石井正則が自転車屋をやってた設定のもの)の
オープニングテーマに「Das Ganz Normale Leben」が使用されました。

その収録アルバムが、この元ネタ『Anfänger(日本語でビギナー、初心者の意)』です。


日本で“Virginia Jetzt !”がわかる人がいるなんて、お目が高い。
いいですか、ヨーロッパに行って英語だけで事足りるなんて思ったら大間違いですよ。
あと最低ドイツ語かフランス語くらい話せるくらいにしておかないと、よそ者としか扱われませんからね。
 (だから聴いてくれ)

Virginia Jetzt! - Das ganz normale Leben 2004


曲の長さからすると、どうやらこの音源は“シングルバージョン”でしょうか。 
アルバム収録のにはCodaがピアノの手弾き的メロディーであるんですが。


さて、今回の項の最後もまたビートルズにします。


  イラストサイト「pixiv」より「Let It Be ・さ・ろっく!」(2022. 12. 3. )by Vincent Star BN さん


 オリジナルはThe Beatles 『Let It Be レット・イット・ビー』(1970)。

仲違いがひどくなったメンバーの仲裁を思いついたポールが原点に戻ろうと始めた1969年の「ゲットバック・セッション」。
しかし、当時は多くのフィルムと音源はアルバムという形にならずに頓挫。
1970年4月10日、ポールがグループ脱退宣言をしてビートルズは「事実上の解散」となった。

その残った音源をフィル・スペクターが新たに女性コーラスやオーケストレーション等をオーバーダビングして
完成したのがalbum『レット・イット・ビー』で、
同様に編集して完成したのが映画「レット・イット・ビー」(1970)と「ゲット・バック」(2021)だった。

結束バンドの4人がこの作品の良さをわかる頃には、
ビートルズ同様にメンバーと異なる自分の価値観を意識するかもしれません。

自分が初めてこの歌を知ったのはベストアルバム『1967~1970(通称・青盤)』で、
当時小学生だった自分には退屈に感じましたが、
大人になった今、歌詞の世界観と宇宙そのもののサウンドに深い感銘を受けてます。

Across The Universe (2021 Mix)


Associated Performer, Vocals, Acoustic Guitar, Electric Guitar: John Lennon
Associated Performer, Sitar: George Harrison
Associated Performer, Maracas: Ringo Starr

Studio Personnel, Engineer: Glyn Johns
Producer: George Martin
Producer: Phil Spector
Producer, Studio Personnel, Mixer: Giles Martin
Studio Personnel, Mix Engineer, Mixer: Sam Okell
Studio Personnel, Mastering Engineer: Miles Showell
Composer Lyricist: John Lennon
Composer Lyricist: Paul McCartney

歌詞・対訳:「りりっくりすと」
  https://lyriclist.mrshll129.com/beatles-across-the-universe/



“I don't know if anyone will read this but,,

This song is really meaningful and important to me.
It's like a person cheering me up whenever I feel sad or hopeless.

I'm autistic and I feel like no one understands me.
I live in my own world and nothing's gonna change it.
I have lots of fears and problems at the moment,
like body dysmorphia and dysphoria, losing friends and much more.

This song saves my life.
It's like somebody understanding me and giving me a warm hug.
Thank you so much.
Lots of love. ”
   A rat. さんのコメント。


1回で終わろうとしたら思いのほか多かったので、次回は「J-Pop / Rock編」でいきたいと思います。
(個人的には『ヨシュア・トゥリー』『アクトン・ベイビー』など見たかった)


イラストレーターの皆様、
ご協力ありがとうございました。










ちなみに、2月21日はぼっち(後藤ひとり)の誕生日です。


  イラストサイト「pixiv」より「おめ」(2023. 2. 21. )by 吉郎 餅田 さん


  イラストサイト「pixiv」より「ぼっちちゃん生誕祭イラスト2023」(2023. 2. 21. )by カラフルぷらねっと さん

ハッピーバースデイ、ぼっち。
君はまだまだこれから輝ける人間だ。

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また、
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お付き合いいただき、ありがとうございました。

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