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音楽大好き男の徒然なる日記

追悼・山崎豊子さん/「大地の子」「不毛地帯」の最終回

2013-10-01 | 日記
毎日新聞2013年9月30日(月)13:51
訃報:山崎豊子さん88歳 「白い巨塔」「大地の子」

社会性のあるテーマに切り込んだスケールの大きな作風でベストセラーを生み続けた作家、山崎豊子(やまさき・とよこ、本名・杉本豊子=すぎもと・とよこ)さんが29日、心不全のため死去した。 葬儀は近親者のみで営む。

大阪・船場の商家に生まれた。
1944年、京都女子専門学校(現京都女子大)国文科を卒業して毎日新聞に入社。 大阪本社調査部を経て'45年、同学芸部に移り、副部長(デスク)だった故・井上靖さんから新聞記者の手ほどきを受け、作家としての資質を見いだされた。

新聞社勤務の傍ら、生家をモデルに10年を費やしたデビュー作「暖簾(のれん)」を'57年に刊行。
翌年、大阪女のたくましさを描いた「花のれん」で第39回直木賞を受賞したのを機に、毎日新聞を退社し、作家に専念した。

パリを舞台にした「女の勲章」('61年)の取材中に元同僚と結婚。
旧家の遺産相続を扱った「女系家族」('63年)、
大学付属病院を舞台に医学界の暗部にメスを入れた「白い巨塔」('65~69年)をはじめ、
閨閥(けいばつ)政治と資本の癒着を追及した「華麗なる一族」('73年)など、実地調査と取材に基づいて社会問題に切り込む長編小説を相次いで発表した。

その後も、シベリア抑留を扱った「不毛地帯」('76~78年)、
日系2世の兄弟の悲劇を描いた「二つの祖国(NHKドラマ「山河燃ゆ」)」('83年)、
中国残留孤児の数奇な運命をたどった「大地の子」('91年)の戦争3部作で社会派作家としての評価と人気を不動のものにした。

1993年、「大地の子」などの印税を基に「山崎豊子文化財団」を設立し、日本に帰国した中国残留孤児の子供の学資を援助した。

日航ジャンボ機墜落事故を素材にして200万部を超えるベストセラーになった「沈まぬ太陽」('99年)の後、「山崎豊子全集」(全23巻)を2005年に完結させた。

2009年には、沖縄返還交渉時の密約報道事件を基にした「運命の人」を刊行し、同年の毎日出版文化賞特別賞を受賞した。作品の多くが映画、ドラマ化され社会的な反響を呼んだ。

新潮社広報宣伝部によると、山崎さんは週刊新潮で連載小説「約束の海」を執筆中で、予定している第1部の20回分を既に書き終えており続編への意欲を見せていたという。【有本忠浩】

今回、上川隆也さんの出世作であるNHKスペシャルドラマ「大地の子」(1995)のエンディングをリンクしました。

詳細は「ウィキペディア」でどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E3%81%AE%E5%AD%90

スケール大きい作品には、日本人が歴史の中で何をしてきたかを問い、
そして今後世界の中で何をなすべきかを説いていました。
なぜ、中国人が日本人を「鬼子」と言って蔑視していたのかは、古くは大正時代の「関東軍」に始まり1945年の太平洋戦争敗戦までにいかに日本がひどい事をしてきたかを検証する必要があります。
なお、自分がロシアのハバロフスクにある日本人墓地を訪ねてみたいと思ったのは、ドラマ「不毛地帯」を見たからでした。
ちなみに、「不毛地帯」で出てきた日本人収容所のセットはニュージーランドで撮影されたそうで、ハバロフスクに実在する日本人墓地もドラマのような荒野ではなく森の中にあるそうです。


Tom Waits - Tom Traubert's Blues (Four Sheets to the Wind in Copenhagen)



謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

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