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shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

男はそれでも帰る・・・「初秋」(1993・浜田省吾)

2021-12-30 | 音楽
2021年が押し迫ってまいりました。

いろいろ取り上げたかったのですが、
あと一つ、この歌をご紹介します。

浜省の1990年代は躍進の1980年代とは対照的に、
「引き」だったように思います。

曲作りに袋小路のなか生み出され、
打ち込みを排して自然なバンドサウンドで構成した『誰がために鐘は鳴る』(1990)、

社会的メッセージソングを排して、
ノリの良いR&Bを中心に構成した『青空の扉』(1996)、

そして10代から20代前半のラブソング中心に新録音された企画盤の
『 Edge of the Knife 』(1991) と 『初夏の頃』(1997)など、
1980年代とは対照的に「熟慮」のなか生み出していったのだと思います。

『青空の扉』のあと世紀末という見えない「パンドラの箱」を超えてゆくために
長いコンサートツアー「On The Road 2001」を始め、
次のオリジナルアルバムは、2001年の『SAVE OUR SHIP』まで空きました。

そんな中、精神的にダウンしていた時期を抜けて
打ち込みもオーケストレーションも織り交ぜて、
結果テーマパークのように華やかなアルバムとなった力作『その永遠の一秒に~The moment of the moment~』(1993)
が、'90年代アルバムのベストワークだったのではないでしょうか。
  浜省自身の解説は、公式ホームページでどうぞ。
  https://shogo.r-s.co.jp/disco/album18.html

その中に収録された名曲中の名曲です。


中欧の社会主義国・ユーゴスラビアが長年政権を収めていたチトー大統領の死去を境に崩壊に向かい、
1991年になると「内戦状態」となった。
(ウィキペディア解説は、 https://w.wiki/4ces
内戦中の街・サラエボの路上で撃ち殺された恋人を抱きかかえた男性、
そして彼もまた撃ち殺された映像が衝撃と涙を誘った。
そこから始まり、「愛する人」がいることの尊さと、限りある命の儚さを謳います。

この映像は1994年のツアー「On The Road '94 "The Moment Of The Moment"」のために北海道で撮影された映像で、
戦火を抜けて恋人のもとへ帰ってゆく男の物語です。

久々に観ていて、大泣きしてしまいました。


皆さん、ご安全に。


「初秋」 '94 ( DVD : Flash & Shadow)

  作詞・作曲:浜田省吾
  編曲:梁邦彦 & 星 勝
  映像演出:板屋宏幸

歌詞:Uta - Net
https://www.uta-net.com/song/24158/







2021年12月30日付訪問者数:149名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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