疲れております。
更新が遅れました。
世間では「すずめの戸締り」で大騒ぎのようだが、
申し訳ないけど自分は新海誠監督作品とは一線を引くことにしている。
「君の名は。」の脅威の大ヒットで多くの企業とタイアップしているが、そこに胡散臭さを感じたり
自分としては「天変地異クラスのBoy meets girl（またはその逆）」「RADWINPS音楽」での
「三番煎じ」の印象が否めない。
他に時間を使いたい。
秋が深まるこの時期、
夕刊の映画広告と試写会に目が留まった。
沢田研二主演のこの映画だった。
沢田研二が松たか子に「寒かっただろ？」と優しい笑顔
映画「土を喰らう十二ヵ月」予告
11月11日より劇場公開される、
沢田研二が主演する映画「土を喰らう十二ヵ月」の、予告編が公開された。
予告は、山荘にやってきた恋人の真知子（松たか子）に
「寒かっただろ？」と優しい笑顔向けるツトム（沢田研二）の姿から始まる。
禅寺の和尚の教え、亡くなった妻の存在、
「所詮人は、一人で生まれて、一人で死んでいく」というツトムの考え方など、
本作の世界観が描き出された予告編となっている。
さらに、初めて映画の料理に挑んだ料理研究家の土井善晴による
網焼き、 炊き立てのみょうがご飯、
わらびのおひたし、胡麻豆腐、
ふろふき大根、若竹煮 など、
目に美しく食欲をそそる料理も収められている。
「土を喰らう十二ヵ月」は、
1978年に雑誌「ミセス」で1年に渡り連載された水上勉による料理エッセイを原案とした作品。
人里離れた長野の山荘で1人で暮らしている作家のツトムは、
山の実やきのこ、畑で育てた野菜を自ら料理し、
季節の移ろいを感じながら、原稿をしたためている。
時折、東京から訪ねてくる担当編集者で恋人の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるなど、
悠々自適な暮らしをするツトムだが、
13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる。
そんな沢田研二演じるツトムを、日本の里山の四季の移り変わりと、
料理研究家の土井善晴が手掛ける料理の数々とともに描いている。
沢田研二、待望の単独主演映画。ヒロイン役に松たか子。
料理研究家・土井善晴が映画に挑む。
四季折々の食で綴る人生ドラマ。
出演：沢田研二
松たか子
檀ふみ
火野正平
奈良岡朋子
監督・脚本：中江裕司『ナビィの恋』
原案：水上勉 『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』（新潮文庫刊）
『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』（文化出版局刊）
料理：土井善晴
音楽：大友良英
＊公式HP https://tsuchiwokurau12.jp/
製作：『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
配給：日活 制作：オフィス・シロウズ
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
-------------------------------------------------------------------------------------------------
監督は、自分を沖縄に導いた「ナビイの恋」の中江裕司監督。
悪くないに決まってる。
日本の二十四節気、
まだ雪に覆われている「立春（2月4日）」から
この物語は始まる。
「人間60年ジュリー祭り」でもうおわかりのように
映像の中の沢田研二氏は、もう一時代を飾った “ジュリー” ではない。
とにかく、長い時間をかけて丁寧に造った映画だなあと感心する。
特に、料理研究家の土井善晴さんによる質素かつ丁寧かつ上品な料理に
関心してしまう。
それにしても、ツトムは俗世から離れて暮らしているせいか、
「もっと自分を持てよぉ～」と言いたくなることもしばしば。
亡くなった妻の弟が妻の尻に敷かれた状態で
「母の連絡がとれなくなったから見てきてくれ」だの
「母が亡くなったけどうちは狭いからあなたの家で葬式やって」だの
挙句の果ては
「母の遺骨をあなたの奥さんと一緒に葬って」などと
面倒事を片っ端から押し付ける有り様。
手間賃請求しろよー！
そして、情けないのが
心臓発作の危機にも真っ先に救い出してくれた
編集者・真知子が「ここに住みたい」と言ってくれたのに
拒んでしまった事。
季節がめぐって秋に彼女が現れた時は、
もう別人に変わっていた―――
ああ、もったいない事を。
つくづく生きるのが下手な男なんだなあ・・・
真知子が去って死の予感を感じつつも
彼はまた食欲とともに生きている。
幼い頃勇気づけられた「鉄腕アトム」の歌を口ずさみながら・・・
エンドロールに流れるは、1996年のアルバム『愛まで待てない』収録の
「いつか君は」。
作曲編曲は、1980年のYMOツアーに参加したギタリストの大村憲司氏。(1949～1998)
ウィキペディア解説： https://w.wiki/3Rnm
去ってゆく恋人への惜別の歌ですね。
映画『土を喰らう十二ヵ月』主題歌「いつか君は」
派手なものばかりでなく、丁寧な映画もしっかり観ませんか？
2022年11月14日付訪問者数：198名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。
更新が遅れました。
世間では「すずめの戸締り」で大騒ぎのようだが、
申し訳ないけど自分は新海誠監督作品とは一線を引くことにしている。
「君の名は。」の脅威の大ヒットで多くの企業とタイアップしているが、そこに胡散臭さを感じたり
自分としては「天変地異クラスのBoy meets girl（またはその逆）」「RADWINPS音楽」での
「三番煎じ」の印象が否めない。
他に時間を使いたい。
秋が深まるこの時期、
夕刊の映画広告と試写会に目が留まった。
沢田研二主演のこの映画だった。
沢田研二が松たか子に「寒かっただろ？」と優しい笑顔
映画「土を喰らう十二ヵ月」予告
11月11日より劇場公開される、
沢田研二が主演する映画「土を喰らう十二ヵ月」の、予告編が公開された。
予告は、山荘にやってきた恋人の真知子（松たか子）に
「寒かっただろ？」と優しい笑顔向けるツトム（沢田研二）の姿から始まる。
禅寺の和尚の教え、亡くなった妻の存在、
「所詮人は、一人で生まれて、一人で死んでいく」というツトムの考え方など、
本作の世界観が描き出された予告編となっている。
さらに、初めて映画の料理に挑んだ料理研究家の土井善晴による
網焼き、 炊き立てのみょうがご飯、
わらびのおひたし、胡麻豆腐、
ふろふき大根、若竹煮 など、
目に美しく食欲をそそる料理も収められている。
「土を喰らう十二ヵ月」は、
1978年に雑誌「ミセス」で1年に渡り連載された水上勉による料理エッセイを原案とした作品。
人里離れた長野の山荘で1人で暮らしている作家のツトムは、
山の実やきのこ、畑で育てた野菜を自ら料理し、
季節の移ろいを感じながら、原稿をしたためている。
時折、東京から訪ねてくる担当編集者で恋人の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるなど、
悠々自適な暮らしをするツトムだが、
13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる。
そんな沢田研二演じるツトムを、日本の里山の四季の移り変わりと、
料理研究家の土井善晴が手掛ける料理の数々とともに描いている。
沢田研二、待望の単独主演映画。ヒロイン役に松たか子。
料理研究家・土井善晴が映画に挑む。
四季折々の食で綴る人生ドラマ。
出演：沢田研二
松たか子
檀ふみ
火野正平
奈良岡朋子
監督・脚本：中江裕司『ナビィの恋』
原案：水上勉 『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』（新潮文庫刊）
『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』（文化出版局刊）
料理：土井善晴
音楽：大友良英
＊公式HP https://tsuchiwokurau12.jp/
製作：『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
配給：日活 制作：オフィス・シロウズ
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
-------------------------------------------------------------------------------------------------
監督は、自分を沖縄に導いた「ナビイの恋」の中江裕司監督。
悪くないに決まってる。
日本の二十四節気、
まだ雪に覆われている「立春（2月4日）」から
この物語は始まる。
「人間60年ジュリー祭り」でもうおわかりのように
映像の中の沢田研二氏は、もう一時代を飾った “ジュリー” ではない。
とにかく、長い時間をかけて丁寧に造った映画だなあと感心する。
特に、料理研究家の土井善晴さんによる質素かつ丁寧かつ上品な料理に
関心してしまう。
それにしても、ツトムは俗世から離れて暮らしているせいか、
「もっと自分を持てよぉ～」と言いたくなることもしばしば。
亡くなった妻の弟が妻の尻に敷かれた状態で
「母の連絡がとれなくなったから見てきてくれ」だの
「母が亡くなったけどうちは狭いからあなたの家で葬式やって」だの
挙句の果ては
「母の遺骨をあなたの奥さんと一緒に葬って」などと
面倒事を片っ端から押し付ける有り様。
手間賃請求しろよー！
そして、情けないのが
心臓発作の危機にも真っ先に救い出してくれた
編集者・真知子が「ここに住みたい」と言ってくれたのに
拒んでしまった事。
季節がめぐって秋に彼女が現れた時は、
もう別人に変わっていた―――
ああ、もったいない事を。
つくづく生きるのが下手な男なんだなあ・・・
真知子が去って死の予感を感じつつも
彼はまた食欲とともに生きている。
幼い頃勇気づけられた「鉄腕アトム」の歌を口ずさみながら・・・
エンドロールに流れるは、1996年のアルバム『愛まで待てない』収録の
「いつか君は」。
作曲編曲は、1980年のYMOツアーに参加したギタリストの大村憲司氏。(1949～1998)
ウィキペディア解説： https://w.wiki/3Rnm
去ってゆく恋人への惜別の歌ですね。
映画『土を喰らう十二ヵ月』主題歌「いつか君は」
派手なものばかりでなく、丁寧な映画もしっかり観ませんか？
2022年11月14日付訪問者数：198名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。
