妹の嫁ぎ先の初盆で一日をついやしました。御霊があの世とこの世を行き来する乗り物としてキュウリとナスが用意されています。
私のところではつい先ごろまでキュウリではなく奈良漬けにするシロウリが使われていました。しかしシロウリも作る家がなくなって殆どがキュウリになりました。
私もキュウリが馬、ナスが牛という事は分かっていましたが、この広域回覧板を見てはじめてこの意味を知りました。
御霊がこの世に帰るには馬に乗って一刻も早く、お盆が終って帰る時は牛に乗ってなるべく遅くということだそうです。
私がこちらに嫁いだころはこの精霊馬を夜中にお寺に納めましたが、今では暗くならないうちに納める家が多くなりました。
昔の人は御先祖を大事にして馬と牛にも優しい心遣いをしたのですね。