トモの写真誌

趣味で撮った写真をUPしていきます。

夏の庭3(最終回)

2007-05-30 22:06:15 | スナップ

庭に種も蒔いたし・・・ところでおじいさんはどうして一人なの?と少年の一人が聞いた。
「怖い話しだよ、それでも聞くかい?」おじいさんは戦争に行った先のジャングルで島民の女性を撃ったことををボソボソと話しだした。なぜなら見つかって敵兵に知らされるのが恐ろしかった。しかもその人はお腹に赤ちゃんがいる人だった。
その後復員してもその事を責め続け家族の元に帰ることはしなかった、自分だけが幸せになっては申し訳ないと。

その話を聞いて少年達は何とかしておばあさんを探そうと走り回った。
いたっ! おばあさんは老人ホームにいたのだが、過去の事は全部忘れ去っていた。そこで種屋のおばあさんを身代わりに立てたが、おばささんは少年達の気持ちを正直におじいさんに打ち明けた。
(ここが一番いいところで写真を撮るのを忘れてしまった。)

いつものように外から家の中を見ていた少年が「あれっ・・・おじいさんが見えない!」
おじいさんは安らかに眠るように死んでいたのだ。

少年達・・・・・・これが死というものか、悲しみがこみ上げてくる。

 

秋になり・・・夏に蒔いたコスモスの種が満開になり、少年達の胸におじいさんの笑顔が浮かんだ

春には無事卒業式を終えた少年達の晴れ晴れしい姿を見ることが出来た。

大まかな粗筋ですが、私の思い込みで違った部分があるかもしれませんがお許しください。


夏の庭2

2007-05-29 20:44:43 | スナップ

おじいさんの家を見張っている少年達の気持ちに、家の前にたまっているゴミを片づけよう!が芽生えた。
「コラッ~お前達は何をしとるんじゃゃ~」とおじいさんの怒鳴り声・・・・

「おじいさん、洗濯物も干してあげるよ。」
「お前はなかなか手つきがいいなぁ~。」はじめは不審に思っていたおじいさんもだんだん打解けてきた。

庭に生えている草むしりをする少年に、おじいさんは「ありがと!ありがと!綺麗になったからここに来てスイカでもおあがり・・・)

すいかを食べた少年達は綺麗になった庭に花の種を蒔こうと相談した。

「おばあさん、庭に種を蒔きたいのですが・・・」とお小遣いを出し合った。
おばさんが「今から蒔くのではコスモスぐらいしかありませんが、もう店じまいするから只であげますよ。」とあるだけの種をくれた。

                                               つづく


夏の庭1

2007-05-28 09:17:42 | スナップ

近所の『劇団からっかぜ』のアトリエ公演最終回を昨夜見てきました。
年一回の予定だそうですが、若い団員が増えて春もやりたいとの事で急遽公演に踏み切ったそうです。
時間もなくポスターも出来ない状態でといっていましたが、四回の公演は立見席まで出る盛況でホッとしていました。

少年三人の会話から・・・その中の一人の少年のおばあさんが死んだ事からはじまりました。
お棺の中のおばあさんの鼻や耳に綿が詰めてあった事、火葬で焼かれる事を話す少年の言葉に驚きと共に”死”とはどういうことだろうと二人の少年は疑問に思う。

近所に一人住まいのおじいさんがいて、いつもコタツでテレビを見ている。あのおじいさんもその内死ぬのではと、三人の少年はそれを見とどけようと相談する・・・・・・・   

                                                                         つづく