湘南空手道連盟OB会

90 鈴木浩平先輩

話が若干前後するが

山崎先輩が渋谷支部を離れ

鈴木浩平先輩が火・木の指導を担当されるようになった。

小兵ながらハワードコリンズをあと一歩のところまで追いつめ

とび蹴りによる瓦割などを得意にされており

ショーンコネリーの目にも止まった

初期極真の逸材である。

空手本来の補強稽古を重視しながらも
ベンチプレスをきちんとやるように指導を受けた。

「バタバタ軍鶏のケンカのような組手はダメだ」
「空手らしく一発で決めろ」
「映画じゃないんだ。実際には通用しないぞ」

いろいろ細かく柔道の技の応用まで指導してくれた。

今のフルコンタクトカラテとはかなり違う空手だ。

のちに横山館長にアドバイスを頂いた時

鈴木先輩の指導を思い出した。

たぶん本来の空手のリズムというものがあるのだろう。

精神面も厳しかった。

「極真の名を出して喧嘩で負けたら二度と道場に来るな」

そういう時代だったが 忘れてはならぬ事だ。
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