もともとガンガン行くタイプではない。
だが時々スイッチが入る。
『ケンカになったとはいえ元はと言えば俺は絡まれた方ではないか』
『なんで逃げる必要がある？』
『通学路を変える必要がどこにあるのだ？』
『来るなら気やがれ。返り打ちだ』
白楽入門当時に清水先輩の伝説を聞いたことがある。
空手バカ一代の大山倍達みたいに髪を伸ばしており
ある時
横浜駅西口をはじからはじまで順突き逆突きで往復したという。
『よし！俺もやったろう！一石二鳥だ』
岡田屋(現モアーズ)から高島屋前を往復だ！。
さすがに極真の道着も白楽の刺繍縫付の道着も避けたが
道着を着て茶帯(柔道)を締めて行った。
東横線の中でも目立っていたが
岡田屋の前に道着で立った時点でモロに注目を浴びた。
