(よみうりランドジュエルミネーション・噴水ショーより 12月19日撮影)
システム作りのためのコンピュータ室通いが半年ほど続きました。
当然毎日、一日中ということではありませんし、それなりのシステムで、しかも全くの初心者ですから時間がかかったのは当然です。
時間はかかりましたが、一番良かったことは、単なるプログラミングの勉強というのではなく、システムの構想から、プログラミング、テスト、結果の検証と一貫したシステムの作成方法を勉強できたことです。
事実、この後、コンピュータを利用した多くのシステム作りにかかわることになりますが、プログラミングをしたのは唯一この時だけでした。それと、プログラミングといっても、標準言語を勉強したわけではなく、ホストコンピュータに付属する簡易言語を利用したもので、汎用性のあるものではなかったのです。
ただ、このコンピュータ学習は、私の仕事の原点になることとなりました。
プログラミングもまともにできないのに、いつの間にか、「あいつはコンピュータに詳しいらしい」との評価になっていたのです。おそらく、システム完成から半年ほどの時に、社内の事務合理化の特別表彰があり、その最優秀賞を貰ったことが要因かと思います。
先にお話ししたように、山梨での2年間の業務の後、購買部門を離れることになりますが、その後は、問題をかかえる部門の修繕屋役とでも言うことか、他部門に転籍となることとなりました。それも、この時のコンピュータ学習が元となったものです。
そして、その後、IT企業に転職することになりますが、その原点もここにあったことになります。
ところで、完成したシステムはどうなったかというと、結果的には本格的な利用は出来ませんでした。出来たのは一覧表ですから、カードの代用とするのは運用が難しかったのです。ただ、一覧表ですから、単価を調べる時など、カードを探すより、手元の置いて確認が出来るため、補助資料として活用することになりました。
本来的には、オンラインの画面検索・ワークフローシステムが必要ですが、当時は端末が個人どころか、部門にもない時代でした。データ処理も紙テープ、プログラミング結果も紙テープに打ち込んでいた時代ですから、一覧表を出すのが精いっぱいでした。
それでも、半年間はとても楽しかったです。夏休みには毎日会社に出かけていました。盆地で蒸し暑い山梨、冷房の効いたコンピュータ室は快適でした。山梨の2年間で一番の思い出かもしれません。
(コンピュータ学習:終わり)