(神代水生植物園にて・半夏生 6月8日撮影)
さて、担当も決まり業務が本格的にスタートしました。当然のことですが、上司の助けを得ながらの日々の業務ですが、いつの間にか一人前の顔をして職場の雰囲気にも慣れていきました。
そんな中で、ビクッとすることが時々起こります。それは「怖いおじさん」の登場です。実は怖いおじさんは二人いました。今日はそのうちの一人についてお話します。
その人は、私の担当するR製品の生産管理部門の主任さんです。生産管理部門とは、生産が予定どおり進むように計画し、フォローする部門です。(詳しくは「カテゴリー4000製造業の概要」を参照ください。)
私の担当の立場では、生産に必要な材料や部品の購入依頼をしてくる人ということになります。つまり仕事の依頼元です。
その人は、舘野さんといったのですが、小柄な私からするとヒグマのような人です。身長は180cm以上、体重は100Kg以上もありそうな人で、見ただけでも圧倒されます。しかも体以上に態度は横柄で「おい!これ頼む」と購入依頼の伝票を私の目の前に差し出すのです。
普段は依頼の伝票は社内便で送られてくるのですが、直接持ってくることもあって、そんな時は決まって、納期はほとんどない購入依頼の時です。
私「こんな短納期ではこの部品は買えません。」
館野さん「そうか、それなら納期の遅れている部品をすぐ全部入れろ!」
私「そんなこと出来ません」
館野さん「それなら、この部品何とかしろ!」
これがいつも行われるやり取りです。 とこかく、でかい体で、威圧してくるので、まあ怖かったですね。
結局、言われたとおり受けざるを得ず、苦労して業者と交渉、時には業者の工場に出かけて交渉するということもありました。
基本、買い手の方が立場は上なのですが、納期に関しては平身低頭でお願いするということも時にはあったのです。
ということで、館野さんがやってくると、『また来た!』とドキドキものでした。
館野さんとの仕事上の付き合いは、この新人時代の1年でした。
が、それから13年ほどして、私も生産管理部門の責任者の立場になるのですが、そこでまた再会することとなります。その話は、その時にでもしたいと思います。
今日はここまでです。次回はもう一人の「怖いおじさん」のお話をしたいと思います。
(つづく)